地球温暖化が実際に進行しているのか、また、それが人為的影響なのか、それとも太陽活動や火山活動などの外的強制力、あるいは、内的な自然変動によるものなのかについて、論争が続けられてきた。特に厳しい炭素排出規制の導入を嫌う石油業界の側から、強い疑問が投げかけられてきた。●M. E. Mann, R. S. Bradley & M. K. Hughes, "Global-scale temperature patterns and climate forcing over the past six centuries", NATURE 392, 779-787(1998)1998年にMann, Bradley及びHughesが世界各地(Figure 1)の気象観測データ、氷床、サンゴ礁、年輪からの復元データを再解析することによって、過去600年間の北半球平均気温の推移(Figure 6)を導いた。
測器による気温・降水量観測データは、せいぜい100年程度しか過去に遡ることができないので、氷床、サンゴ礁、年輪という代用データと組み合わせることで過去600年間の気温の推移を求めている。
あわせて、太陽活動の影響、火山活動のエアロゾルの影響及び大気中CO2増加による影響についても評価し、最近数十年は大気中CO2の増加が顕著な気温上昇をもたらしていることを示している。=>Michael E. Mann, Ed Gille, Raymond S. Bradley, Malcolm K. Hughes, Jonathan Overpeck,Frank T. Keimig, Wendy Gross, Global Temperature Patterns in Past Centuries: An Interactive Presentation
Mann, M.E., Climate Over the Past Two Millennia, Annual Review of Earth and Planetary Sciences, 87, 526-527, 2007.
私としてはMannらの”ホッケースティック”型グラフよりも、以下の過去40万年間の大気中CO2濃度の変化を描いたグラフ(南極大陸氷床コアより分析)が大変気になる。赤線が気温、黒線がCO2濃度、青線はメタン濃度。3色の線が呼応しているのが興味深い。
この右端(現在)の360ppmから500ppmまで引いた黒線は私が書き加えたものだが、これはどんな削減シナリオを国際社会が選択したとしても、今後100年間に500ppmまで達することは避けられないということで書き加えたもの。

IPCC第3次評価報告書第1作業部会2.4.1 Fig. 2.22(出典:Sowers and Bender, 1995; Blunier et al., 1997; Fischer et al., 1999; Petit et al., 1999)に西村が加筆。
以下ロンボルグと武田邦彦氏は、IPCCレポート自体は否定していない点で上記左欄の各氏とは一線を画している。
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・「環境危機をあおってはいけない 地球環境のホントの実態」(amazon、ビョルン・ロンボルグ、統計学教授、元グリーンピースのメンバー。文藝春秋2003.6) ・『環境危機をあおってはいけない』サポートページ ・「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」(2004.2、洋泉社)/特設スタジオ/環境よもやま話ほか(名古屋大学、武田邦彦) | ・(自称)懐疑的環境論者 / The Skeptical Environmentalist (Lomborg)(増田耕一) ・ロンボルグ本の概要1/その2/その3(安井至) ・ビョルン・ロンボルグ著『環境危機をあおってはいけない』に関する幾つかのコメント(2004-2005、奥 修、産業技術総合研究所 客員研究) |
(その他)
・The Discovery of Global Warming(by Spencer Weart、科学史家)>Northern AND Southern Hemisphere temperatures over nearly two millenia(2006)
・Think about Climate Change(直江兼香j
・地球温暖化に関するひと味ちがうリンク集
・気候シミュレーションとは何か(沖縄高専機械システム工学科教授 中本正一朗)
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