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トップ > ●自然の脅威

日本沈没(一色登希彦)
    /2009年

1.地下の竜巻
セミが鳴く11月:海底開発(株)深海潜水艇パイロット小野寺俊夫(デラさん)と結城慎司は新宿の居酒屋「雑種天国」(クロス ブリード パーク)で東京消防庁ハイパーレスキュー阿部玲子、田所雄介博士に出会い、そこで雑居ビルの沈没という異変に遭遇する。


12月:伊豆地方にM6.5の地震、天城山が噴火。廣田五月 官房長官、緒方茂弘 総理、邦枝康雄 総理秘書官、幸長伸彦 M大助教授、山城T大名誉教授、渡老人
「わだつみ9000」の整備中の絵

2.日本海溝
 A新聞の辰野竜一、母船ヌーデブランク、わだつみ9000はしんかい6500の最新高性能型。全長9.5m、全幅2.7m、空中重量26.7トン、H社製感応フィードバック型次世代タイプ極環境マニピュレータ
 深海底行動支援システム”レモラ”(REMOvable Research Assist、コバンザメ)を実験的に搭載。多数のTVカメラと車輪付きREMORA 1(タガメ号)、レフ板付き照明(あるいはLED照明パネル?)で遠隔照明を担当するREMORA 2/Rと2/L(ゲンゴロウ号)の3台から構成され、360度の視野をもたらす。
1万mまで3時間弱。なぜか9580mからさらに数十m潜航。マネキンの首。日本海溝の底は大量の重金属イオンによる密度躍層にしてDSL(深部散乱層)、1万500m以上

3.D計画
 1月1日:伊豆大島の三原山が大噴火。相模湾を襲った津波で死者・行方不明者21万3000人。「相模湾地震大津波」。
 中田一成(心理学/情報科学)。中・長期災害対策委員会A室(気象・地学)、B室(経済対策)、C室(立法準備)、D室/D計画

4.古都消失
 1月11日:京都大地震M8

5.推論、帰結ス。
 一万m級深海潜水艇”ケルマディック”:弱電流で作動する振動素子で推進。居住区を回転可動式にすることによって、潜航速度毎分300m。1万mまで40分足らず。全長9.7m、全幅2.7m、空中重量12.9トン、深海底行動支援システム”レモラ2”及び”レモラ3”を搭載。母船はホバークラフトLCAC改から工作艦「よしの」


 「よしの」:”地球シミュレータシステムII”(TSSII、地球シミュレータより実効性能で千数百%上回る。ピーク性能 500テラフロップス以上、記憶容量200テラバイト、ノード間転送速度205ギガバイト以上)を搭載。マントル錘(コーン)モデル。日本列島を載せた錘が回転しながら相転移で痩せた分だけ沈む。
 ”わだつみ9000”:海底開発株式会社所属。母船ヌーデブランク号(うみうし)
 元旦:相模湾地震津波(死者20数万人)、1月11日:京都大地震(概算死者50万人)
 1日に50基のロボットセンサーを設置。1日に4~5回の潜航、ショットバラスト、バイザー、342日目で沈没

6.記憶喪失の国、記憶喪失の首都(2007.5.2)
 今回は京都大震災のあと、いよいよ第2次関東大震災が描かれる。
 まず、
日本人は過去の災害をどうしてほどよく忘れてしまうのか?
関東大震災で14万2千人が死んだ場所に、どうしてこんな大都市を作り上げるのか?
どうして今度は想定死者1万1千人で済むなどと言えるのか?(政府の中央防災会議の予測数)
という問い掛けから始まる。

 乗車率数百%の列車(3千人以上が乗車)が1千本単位で走り回り、数百万台の自動車が走り回り、200トンもの重量の飛行機が分刻みで離発着し、揺れが増幅する高層ビルの建ち並ぶ首都圏で何が起こりうるかを問う。
 途中はちょっと書けない。
 終盤、過去の悲劇を忘れまいとしてきた人々による救援活動が描かれている。内容は、
・現地に乗り込んで活動する「前線組」に加えて、後方に留まって情報・人・物資の発信地・中継地となる「後方支援組」という参加方法がある。
・携帯・無線LANの無料開放によるインターネットを活用し、かつ、SNSなど半開放型システムと連携して支援する個人間の案内を可能としている。
・支援ウェブサイトが微に入り細に入り階層化されたマニュアルによって、賛同者がほとんどのケースに対応できる「安心」が得られるようになっている。

7.安部玲子

8.冥府、火の国
 緒方茂弘総理は5時間後の阿蘇噴火と一年以内の日本沈没を国民に通告し、熊本城に籠城する。
9.日本沈没阻止計画
 山城は核爆弾を使用する「日本沈没阻止計画」(A計画)を提案する。沈みゆくマントル錐(コーン)同士の接点に、海底地殻掘削船で発破をかけるというもの。爆発の衝撃でスマトラ級の数倍の津波が環太平洋地域を襲う。
 中田らは「A計画解体」作戦として、世界海洋財団《W・O・F》総裁ケヴィン・ゴドレイの出資のもと、スフェロマック型プラズマ核融合炉(庵野秀明がデザイン)を動力源し、カーボンナノチューブを構造材とする渦流生成加速装置VGAによる渦流爆縮で津波の位相中和を行う。 
 山城らのA計画に従事していた結城慎司は、真実を知って「A計画解体」作戦に加わり・・・。

10. 奇跡の価値・奇跡の代償

11.すばらしい日々
 7月、予測された完全沈没まであと6カ月。富士山が噴火し、フォッサマグナ大崩落しようとする中で、国外退避計画「D-2」が進められる。郷六郎が代表となる「D計画民間機関」に列島各地で海外脱出を待つ人たちのキャンプを運営する。

12.彼らの日々
 国土の27%が水没。

13.やまぬ雨の中で
 国連の日本救済特別委員会は日本人を受け入れる条件として、財産没収、使用言語の指定、生命の決定、居住地の決定と移動の制限は受け入れ国の権限とすることを通告。その受託を決する権限を持つ日本の代表として「D計画」民間組織の郷六郎代表を指名する。

14.沈み行く国
 緒方総理、富士山噴火の噴石により死亡、廣田五月が総理代行に。
 停滞する巨大台風のもと沈鬱な気持ちで日本を去ろうとする国民に、天皇が「晴れ晴れとした心のもちよう」で旅立つようことの言葉を伝える。

15.日本沈没
 中央構造線の崩壊、東南海複合大地震の発生により200万人が死亡。小野寺は記憶を取り戻して失踪し、安部玲子が「D計画」民間会社の3代目代表となる。
 小野寺は八丈島でマコの死を看取り、筑波で片岡らを救出し、かつて新宿と呼ばれた場所で結城の子を宿す結城まなみとナベさんを救出し、渡老人に頼まれて花枝を救出し、そこで玲子と結婚式をあげ、日本列島最後の生存者ニホンオオカミを救出して・・・。

=>一色登志彦公式サイト

追加項目:週刊ビッグコミックスピリッツ連載、BIG SPIRITS COMICS、全15巻完結

7 SEEDS
    /2009年

 小天体が地球を襲う。人類を存続させるため、日本政府は1人のガイドと7人の青年男女を一組とし、春、夏AB、秋、冬の5組に分けて日本各地に冷凍冬眠させ、7つの地方富士(雌阿寒岳、荻野富士/経ケ岳、豊後富士/赤富士/由布岳、神戸富士/再度山、・・・)に救援物資を貯蔵する。目覚めた若者たちは・・・。


登場人物(特技)

・春のチーム(東京):末黒野花17(東京出身、サバイバル技術、元水泳部)、甘茶 藤子17(茨城出身、T大医学部志望、宇宙飛行士志望)、角又 万作18(弓道、座禅)、雪間ハル16(東京出身、国際級ピアニスト)、野火 桃太郎12(のび太君、仙台出身、神童、博物学)、鯛網 ちさ18(金沢出身、薙刀)、新草ひばり(冬眠中)、ガイド:柳 踏青(おっさん、元自衛官)

・夏のAチーム(九州南部):安吾(注意深い。水C・火C)、茂(記憶力、水C・火C)、小瑠璃(気象、モールス、天然パーマ、風C・医療C)、繭(地質学)、涼(問題児、火C・水C)、源五郎(動物の飼育、動物C・植物C)、あゆ/マドンナ(農業、料理、植物C)、鷭(ばん、医療C)、虹子(孤高、用心深い、土C・植物C)、のばら、くりくり同盟[雹(サブ・チーフ、動物C)、鵜飼(火C)、あかざ、草矢(記憶力ではトップクラス)]、日雀、” ちゃっかり四重士”、ガイド:卯浪、その他:要先輩(選考メンバーの世話係、7SEEDSプロジェクトの企画、音楽が趣味)、貴士先生(冷凍睡眠装置の開発チーム)、美帆、花、動物:青葉(熊)、端午(虎)、競渡(馬)、ジリ(猿)、牛

・夏のBチーム(九州北部):天道 まつり16(家出娘、農業)、守宮 ちまき(熊本出身、美大1年、絵画・彫刻)、草刈 螢12(巫女、天気予測、カンがいい)、百舌(?)、岩清水ナツ16(埼玉出身、気が弱い)、青田 嵐17(東京出身、元水泳部、傷害事件歴あり)、麻井 蝉丸18(不良)、ガイド:早乙女 牡丹(元警察官)

・秋のチーム(神戸):猪垣 蘭(お蘭。設計技師? 語学堪能)、稲架 秋ヲ(企業家?)、刈田 葉月(オリンピック級柔道家)、鹿野 くるみ(牧畜? 耳が凄くいい)、荻原 流星(パラグライダー選手? 軽薄)、梨本 茜(海女? 霊を視る人)、八巻 朔也(法律家?)、ガイド:十六夜 良夜(なりたての消防士)

・冬のチーム(北海道):枯園 睦月(大1)、荒巻 鷹弘(高2、ピッチャー)、鮫島 吹雪(ショート)、神楽坂 美鶴(日本舞踏界のホープ)、柴漬 アラレ(化学)、綾取 風花(服飾)、室咲 冬至(農業)、ガイド:熊川 冴

追加項目:2002~7、田村由美、小学館FLOWER COMICS、第10巻まで発売中

四度目の氷河期
    /2009年

遺伝子研究者の母を持つ南山渉(ワタル)が、自分の生まれる前に父が死んだことを知ったのは4才9カ月の時だった。ワタルは5才を過ぎた頃、他の子のようにおとなしく座っていることができないことに気付いた。そしてわーわーわーとサイレンのように大声をあげて走り回らずにいられなくなる。お絵描きの時にはほかの子供が使わない色を使ってしまう。ADHD(注意欠陥・多動性障害)と診断される。やがて三年生にあると外人の子と呼ばれる。髪の毛が茶色で巻き毛だからだろうか。小学5年の夏、ワタルは母親の科学雑誌で「クロマニヨン人? シベリアのアイスマン」という記事を見つける。そのとき、ワタルは自分がアイスマンとお母さんの遺伝子実験で生まれた子供だと確信した・・・。

追加項目:2009.10.1新潮文庫

ペルシダーに還れ!
    /2008年

 平凡な30代半ばの機械エンジニア。激しい地震のあと、鉄モグラが出現。

http://www.princess.ne.jp/~erb/pellucidar100.html

追加項目:2000より公開。最新更新2007

黎明の星
    /2008年

「揺籃の星」の続編。
21世紀後半、地球では軍事的脅威は、局地的なゲリラ活動や世界国家の創設へとむかう流れへの抵抗を除き現実味を失い、金融機関は地球近くの確実な利益を優先しリスクの大きな遠隔地への投資を敬遠して宇宙開発は停滞した。一方、土星の衛星上ではクロニア人が先進的な植民地を築き、貨幣によらない独自のシステムによって暮していた。
木星から白熱した原始惑星アテナ、ほぼ地球サイズの白熱する蒸気とマグマの球体が飛び出し、その全長4千5百万キロメートルの尾が地球を飲み込む。地球は回転軸が変動し、高さ数kmの津波にすべての文明が飲み込まれ、数百万年かかる地殻変動が数時間から数日で再現され、より離心率の大きい軌道に移行してしまう・・・。


ランデン(ラン)・キーン:地球脱出者。プラズマ推進の専門家。タイタンのエッセン(核融合駆動式資源採取・加工複合施設)のテスラ原子力・電気研究センターで高度エネルギー技術の開発に携わっている。宇宙船原子力工学とMHD発電を結びつける研究チームのリーダー。
・ヴィッキー・デルーシー:地球脱出者。ディオネにいるキーンの女性の友人。18歳の息子ロビンがいる。脱出時にキーンが命を掛けて救い出した。元ハーヴァード大放射線物理学者。原子力推進技術のコンサルタント会社をキーンと共同設立。小柄でしなやかな肉体。そばかすのある骨ばった顔、明るい茶色の縮れた髪。
シェイル・ハーツ:クロニア人の女性、長身、体格はがっしり、胸も豊か。肩まで伸びるゆったり編まれた赤毛。核融合が専門。キーンの副官
・ジェブセン:LORIN5号の火器管制官。クロニア生まれの長身。
・ブライド:新米の生命維持技術者
・マイエル:クロニア娘。コック・栄養士・薬剤師・医療助手。3歳の息子カーレンがいる。夫オーバート。
・デルマー・ケイトン:オムスクの建設工事現場で地上作業の監督
・ターニャ:女性オペレータ。3年前に土星にたどりついた地球脱出者。岩石の専門家。ノイローゼ気味
・イーシュ:きわめて聡明な若者
バング=ヤーバット:キーンが所属するより大規模な人工重力プロジェクトのリーダー。東アジア出身。若い頃にクロニアに移住。銀縁眼鏡を掛けている。
ジャンシニック(ジャン)・ウェルンスティッキ:バングのメンバー。ひょろりと背の高い白人。30代半ば。天体電気力学のトップレベルの理論家。アテナが引き起こした電気的擾乱と重力の相互作用を研究。
・ナイカ:キーンのメンバー
・ゴードン:キーンのメンバー
・クァン:キーンのメンバー
・マリエル:キーンのメンバー
・レイド・オルネ:バングのメンバー
・マーリン・フリット:バングのメンバー
レオ・カヴァン:60代。キーンの友人。元空軍
・アリシア:30代後半。カヴァンのガールフレンド。ポーランド人。ブロンド、スタイル抜群、どっきりとするような美しさ。医療の専門家。
・ハーヴェイ・ミッチェル(ミッチ):カヴァンの知人の元特殊部隊の隊長
エミール・ファージン:丸々と太って頭のはげかかった元イラン人。
セリーナ:クロニア生まれの女性惑星科学者。肩までの黒髪に暗褐色の肌。
・デイミアン:セリーナの助手、スーリア号内でのグループのリーダー
・マイア・フィーアン:
チャーリー・フー:元ジェット推進研究所のプロジェクト・マネージャー。50代のアジア系
・アイメル:店員
ゼン・アージン:クロニアを統治するリーダー議会"トライアド"の議長
ジョン・フォイ:宇宙オペレーション理事会SOEの代表
・マイラー・ヴォース:50代、クロニア人にしてはずんぐりした体。SOE技術・開発部長
・エイドリア・ラーリエ:クロニア女性。ヴォースの副官
・ドリル:SOEのスタッフ
・マルナ:SOEのスタッフ
・スーリマン・ベッソン:
ガリアン:クロニアの地球派遣団代表
・イドーフ:宇宙船オシリス号船長
ピエター・ナーメーヘン:南アフリカのダーバン市で生物教師
・ケリー・ヒーランド:クロニア人。アースキンの親友。探査機の整備員
オーウェン・アースキン:整備員。ニュージャージー出身、ネットワーク関係の仕事に従事していた。
・アイダ:地球生まれのクロニア人女性
・ドルー:元トルコの庭師
・チュニック
・ルージス:クロニア人の分子生物学者。アステカ号の上級科学者
・マーリン・フリット
・クロード・ヴァルクロア
・アイヴァー:保安国の輸送機関の整備技術者
・マリア・サンチェス:派遣団の医師
・ベス:カリフォルニア大アーヴィン校の精神疾患の専門家
・リムリ
・イサーン
・リース司令:アステカ号船長
---------------------
クロード・ヴァルクロア将軍:地球脱出者。元仏国防省
・ルートヴィヒ・グラース"アクロバット":地球脱出者。オーストラリア政府の金融関係の役人。小柄で獅子鼻。
クルト・ジーグラー:34歳。地球脱出者。ヴァルクロア将軍の内部連絡役。派遣団の副長
・ケムル:長身で髪はブロンドの若いクロニア人。保安局で鍛えられた肉体。ハンサムだが傲慢な感じの顔立ち。
・ジョルフ少尉:保安局。ジャワ島出身
・レイシャ:アジア系の女性。生存者との通訳。スタイルがよく、ちょっとキュートな顔と挑発的な目つき
・ランサーム、グラルス
・ジョン・ウォルシュ:トロイア号の船長。元米陸軍准将。地球脱出者。
・バート・ニーロム大佐:トロイア号の保安局派遣部隊の指揮官
ロビン・デルーシー:ニーロムの部下の新人少尉。ヴィッキーの息子。地球脱出者
----------------------
ラッキ:地球の生き残り。ジェンモの部下
・ミスタメグ(メグズ):洞窟人の長
・〈黄髪〉:ミスタメグの女。ピンク色の顔
・ボー:長に次ぐ。ピンク色の顔
・〈傷腕〉:ボーの副長
・〈火守〉、〈豚女〉、〈金切り声〉:洞窟人
・マヌカ、〈魚〉:洞窟人
・〈殻目〉:カリーナ、〈黄髪〉の娘、のちにラッキの妻
・〈白頭〉:ヨーブ。旧世界人→ラッキの仲間
・シングラル:洞窟人→ラッキの忠実な部下
・〈歯抜け〉:洞窟人。名前はエンカ。→ラッキの忠実な部下。ヒョンカ(アジア系)を妻とする。
・シムズ:旧世界人/洞窟人→ラッキの仲間
・ワカベ:旧世界人/洞窟人→ラッキの仲間
・ジェンモ:沼地人の長
・アリン、ドリク:ジェンモの部下
・ゾム:沼地人。ジェンモの部下。ラッキを裏切る。
・イヤラ:沼地人。ジェンモの部下。
・ウーバン:沼地人→ラッキの忠実な部下。エングレッシを妻とする。
・ネオット:沼地人→ラッキの仲間

追加項目:原著2003、創元SF文庫2008、上下巻

252-生存者あり
    /2008年

http://wwws.warnerbros.co.jp/252/

高嶋哲夫「ジェミニの方舟―東京大洪水」とはまったく無関係の作品。
地震の発生でマグマが上昇し、海底メタンハイドレートの噴出が相次ぎ、日本南方の海水温が上昇。風速110mもの超巨大台風が発生。その高潮が巨大津波のように東京を襲い、海水が地下鉄に流れ込む。
気象庁の凌風丸のCTD採水中の空中撮影が登場。なかなか美しい船。
ハイドレート噴出で即海水が暖かくなり、日本だけに影響が及ぶような誤解があるように思える。それと超巨大台風による高潮が巨大津波のようになるのかよくわからず。

追加項目:2008.12.6公開予定、原作小森陽一

ジェミニの方舟―東京大洪水
    /2008年

「M8」、「TUNAMI」に次ぐ災害3部作の第3作。時系列的には「M8」→「ジェミニの方舟」→「TUNAMI」で、瀬戸口、遠山元神戸大教授、陸上自衛隊の松浦も登場する。

amazon:4087712494
http://tuberose.cocolog-nifty.com/tawamure/2008/11/post-dbff.html

主人公は玉城孝彦34才。東都大学理工学部地球物理学科の講師で、前作でお馴染みの(独)日本防災研究センター気象観測シミュレーション研究室短期予測班に出向中。台風の予測プログラムを同僚の木下文明31歳と開発するかたわら、2人で『荒川防災研究』をとりまとめている。これは台風による大洪水で荒川と隅田川が氾濫した場合の決壊の可能性のある危険箇所、洪水の広がり方などをシミュレーションしたもの。
 妻恵子はひとつ年上、大手建設会社オーシャン建設の一級建築士であり、荒川緑地総合開発の一環として、スーパー堤防に建設中の超高層マンション”リバーサイド・ビュー”の設計、建設の副主任。長男大輔(小4)と長女由香里(5歳)がいる。
 恵子の兄、富岡幸一は江東区の区役所企画課職員で、同じ区役所の危機管理室長後藤とともに『荒川防災研究』に関心を抱いている。
 オーシャン建設は『荒川防災研究』が公表された時の影響を心配し、玉城から”リバーサイド・ビュー”の安全性へのお墨付きを得ようとする。
 そんな頃、台風23号が日本に接近するが、幸いにも南方にそれ、南下していくところ、台風24号が北上してきた。玉城らのシミュレーションでは両台風の合体を予測する。

追加項目:集英社

センター・オブ・ジ・アース
    /2008年

過去の映画化作品に比べて、わりと原作の雰囲気に近い。
赤青メガネを掛けてみる3D映画。

http://center.gyao.jp/
http://www.journey3dmovie.com/

http://www.generalworks.com/databank/movie/title2/jce3d.html

追加項目:全米公開2008年7月11日、日本公開2008年10月25日予定

チェンジング・ブルー:気候変動の謎に迫る
    /2008年

チェザーレ・エミリアーニ:有孔虫の酸素同位体の測定、古水温、ミランコビッチを支持
ハロルド・ユーリー:重水素の発見、古水温
アルフレッド・ニーア:同位体質量分析計の開発
ニコラス・シャックルトン:酸素同位体質量分析計の改良、古水温が実は氷床変化であることを発見
ミルティン:ミランコビッチ:
ジョン・インブリー:海底コアからの古水温の復元、ミランコビッチの復権
スパンテ・アレニウス:二酸化炭素による地球温暖化を予測
チャールズ・キーリング:大気中二酸化炭素のモニタリング、非分散赤外分析法
ロジャー・レベル:スクリプス海洋研究所、モホール計画に貢献、大気中二酸化炭素の増加を評価
ハンズ・スース:原爆製造にも関わる。放射性炭素年代法、スース効果
ウィラード・リビー:放射性炭素14C年代測定法、高感度ガイガー・カウンターの開発
サム・ルーベン:放射性炭素の発見、サイクロトロンで14Cを合成
マーチン・ケイメン:同上
ヘンリー・ストンメル:西岸境界流の理論的説明、海洋大循環の予言
ウォレス・ブロッカー:コンベアベルト
真鍋淑郎:大気海洋結合モデル
ウィリ・ダンスガード:氷床からの気候復元
チェスタ・ラングウェイ:
ハンズ・オシュガー:ベータ線カウンターを開発、アイスコアの気泡の二酸化炭素濃度を測定
ハートムット・ハインリッヒ:ハインリッヒ・イベントの発見

追加項目:岩波出版2008.11.27

ハーンの秘宝を奪取せよ/Treasure of Khan
    /2007年

 ダークもの。まず1281年、神風の由来となった2度目の元寇/蒙古襲来から始まる。次に1937年、日本軍の南京侵攻。そして現在のバイカル湖。
 バイカル湖でM6.7の地震が発生。湖のほぼ中央にあるオルホン島の沖合いで海底地すべりが発生し、津波が一帯を襲う。ロシアの調査船ペレシチャーギン号で未確認の湖流を米ロ共同調査していたNUMAのダークらは、漁船で炭化水素漏出域を調査していた一行をからくも救助する。
 ペルシャ湾のラスタヌーラの石油積み出し基地でM7.3の地震が発生し火炎地獄に見舞われる。揚子江デルタにある寧波(ニンポー)港で火災を起こした貨物船が石油積み出しターミナルに突っ込み、冊子島ターミナルが壊滅する。さらにラスタヌーラから300km離れたイランのカーグ島の石油積み出し基地が地震で壊滅する。ラスタヌーラとカーグ島では謎の小型掘削船(バヤンスター号)の姿が・・・。
 パラメトリック音響装置による地震プロファイリング装置/音響地震装置が登場。「極東細菌テロを爆砕せよ」のNUMA調査船マリアナエクスプローラー号が再登場。

追加項目:原著2007、新潮文庫2007、上下巻

スーパーストーム
    /2007年

おそらくベン・ボーヴァ「天候改造オペレーション」が原作なのであろう。 
 地球温暖化が進む中、年々、巨大化するハリケーンの被害を減らすため、飛行機でハリケーンの中でヨウ化銀をまき、海面温度を降下させ、ハリケーンの力を弱め、その進路を変えることが試みられる。ところがそれが原因で飛行機は墜落してしまう・・・。

追加項目:NHK/英BBC/米Discovery Channel/独ProSieben国際共同制作

遭難船のダイヤを追え!/Skeleton Coast
    /2006年

 "オレゴン・ファイル"シリーズの第4作。
 舞台はナミビア→カラハリ砂漠→大西洋岸→スケルトン海岸。コンゴ川マタディー南郊。ナミビアのウォルヴィス・ベイ、スワコプムント。
 急進的な環境保護組織が相手。


 1基で人口2千人の町の電力をまかなえる波力発電システム(全長300m、鉄の大蛇)40基が登場。ベンゲラ海流を暖めてハリケーンを巨大化させる陰謀。

追加項目:新潮文庫2008.4

日本列島は沈没するか?
    /2006年

地球科学のまだ未解明な領域を利用して、本来ならどうしても沈むはずのない日本列島を沈める方法と、その危機を救う方法を、樋口監督「日本沈没」とはまったく独立して企画したもの。

追加項目:早川書房

日本沈没 第二部
    /2006年

 日本が沈没し、日本人が世界各地に入植してから25年後。日本はかつて北陸地方の白山だったところが岩礁として顔を出しているだけである。日本政府は砕氷艦「しらせ」を改造した政府専用船「しきしま」上に移されている。
 入植に成功した地域もあれば、苦難にあえぐ地域もある。日本人のアイデンティティが薄れつつあることに危機感を募らせる日本政府は、かつて日本があった場所にメガフロートによる洋上国家を再建しようとする。一方、オーストラリアに移設された「地球シミュレータ」は日本沈没の際に大量に放出されたエアロゾルの気候への影響をシミュレーションしていた・・・。

 終盤の運命の出会いなど33年前の「第一部」を読んでから「第二部」を読むべし。

http://space.geocities.jp/lepi0628/sf/japan_sinks_2.htm
Owl共和国より)


『くらま』(自衛艦、五千トン以上)、『ずいほう』(海洋開発機構所属の非武装の海洋調査船。満載で千五百トン程度。曳航式深海探査システム)、指揮連絡艦/政府専用船『しきしま』(砕氷艦『しらせ』を改造)、測量船『光洋』、『はつゆき』 モーシェ・雅俊・ワタリ准尉:〈くらま〉に所属。イスラエルとの二重国籍。
神代三佐:〈くらま〉搭載ヘリの機長
渡(吉村)桜:渡花枝の娘。中田首相の私的秘書。モーシェ・雅俊・ワタリの妹
渡花枝:渡桜の母
邦枝:
中田首相:数学の異才
篠原:農地開発専門の技術者。パプアニューギニア開発に従事
桑島千絵:ガイア農業開発研究所長。長女、長男、次男。
エリザ:パプアニューギニア人の家政婦
作喜:村落開発普及委員
木塚:農業開発機構の開発課長
梶川:農水省、プロジェクトリーダー
山崎:プロジェクト全般の支援要員
八坂船長:海洋開発機構所属の〈ずいほう〉船長
荻原研究員:海洋開発機構
巌谷:建設省の技術官僚
染谷:農水省の技術官僚
城畑:財務担当
阿部玲子:ジュネーヴの国連難民高等弁務官事務所の補佐官
小野田:カザフスタンの日本人自治区のリーダー
麻耶子:小野田の亡き妻
村内
田原一等書記官:国際連合の日本政府代表部
鳥飼外務大臣
倉橋技官
矢内リーダー:管理部門から派遣されてきた事務系職員

追加項目:2006.7.7、小学館

昼は雲の柱
    /2006年

 富士山を題材。

amazon:4062137054

追加項目:講談社

TUNAMI(津波)
    /2005年

 「M8」の続編で、「2004年の暮れに発生したスマトラ沖地震を契機として書かれたと思われる作品。
 1万5000余人が亡くなった平成大震災の6年後。主人公は、前作で東京直下型地震を予測した瀬戸口の後輩の黒田慎介。東海電力の大浜原発(御前崎西方にある浜岡原発がモデルと思われる)がある大浜市役所防災課の職員。地震・津波ハザードマップを作成し、また分散型防災情報ネットワークを草の根で開発している。
 2011年8月上旬、東海地方で三箇所の観測点でプレスリップが観測され、東海地震予知情報が発令され、召集された閣議で警戒宣言が出された。その2日後にM6.8が発生し、警戒宣言が解除された翌日、志摩半島沖でM7.8の地震が発生。竣工したばかりの超高層ビルオーシャンビューが倒壊した。しかし瀬戸口らはいずれも予測できず、無力感に襲われる。
 黒田は2つの地震ののちもかなりのエネルギーが残っていること、もし三つの地震が同時に起こると津波の共鳴する可能性があることに気付き、瀬戸口らに改良された「地球シミュレータ」(実効性能48.58 TFlops)によるシミュレーションを行うことを求める。その計算結果は・・・・。


黒田慎介:26歳、静岡県大浜市役所防災課職員。前年1月に名阪大大学院博士課程を中退。太平洋沿岸の市町村に呼び掛けて地震・津波ハザードマップを作成している。
瀬戸口誠冶:平成大震災ののち、静岡県牧之原(御前崎の北方)に設立された日本防災研究センター地震研究部の部長となっている。
河本亜紀子:松浦と結婚し、翼を産み、堂島の跡を継いで国会議員に当選。防災副大臣。
漆原尚人:平成大震災ののち、国会議員に返り咲き、副総理。
DIS:内閣府の中央防災会議が開発した地震防災情報システム
EES:人的被害状況、建物倒壊数、火災被害などを推計する地震被害早期評価システム

8月上旬、火11:30頃:御前崎沖20kmでM5の地震発生、気象庁が東海地震予知情報を発令、大浜原発を停止、閣議召集
 12:00前:閣議で警戒宣言を出すことが決定。総理官邸の危機管理センターに地震災害警戒本部が設置。
木13:27:伊豆半島沖20kmでM6.8の地震発生、警戒宣言解除。津波30cm
金10:07:志摩半島東沖20kmでM7.8の地震発生、オーシャンビュー(高さ276m)倒壊、谷島総理死亡
 11:50頃:黒田と瀬戸口、日本防災研究センターでシミュレーション
 12:50:東海地震・東南海地震・南海地震が同時発生するシミュレーション結果が出る。
 14:50:閣議の開催
 15:30:総理から重大発表
 15:47:志摩半島沖でM8.3の地震発生
 15:48:紀伊半島沖でM8.3の地震発生

=>高嶋 哲夫(ミルキーウエイ(おりひめの館))
=>高嶋哲夫オフィシャルページ

追加項目:集英社

サイレントワールド セカンド・アイスエイジ/Absolute Zero/別タイトル:サイレントワールド2
    /2005年

 サイレントワールドの続編ではなく、別の作品。
 世界各地で観測される異常気象の謎を解くため、氷河危機が迫る南極基地を訪れた気象学者のデビッド・コーツマン。彼はそこで“第2氷河期”を予言した古代人のメッセージを発見する。

温暖化の影響で地軸が狂い、南極と北極が逆転し、それによって第2氷河期が到来する。なんと絶対零度の寒波が押し寄せる。
=>サイレントワールド2

http://www.wound-treatment.jp/next/eiga/eiga116.htm

追加項目:2006、米/2005、カナダ、監督ロバート・リー

ハイドゥナン
    /2005年

 この作品を紹介するのは難しい。これまでのどんなSFとも異なる。帯に書かれている「日本沈没」の現代版と期待して読むことはお奨めしない。予断を持たずに上下2巻を読んで欲しい作品である。
 といって何も書かないわけにはいかない。与那国島沖で発見された海底遺跡らしきものについて、誰がどうやって造ったか、そしてなぜそれが現在、海中にあるのかという疑問から出発し、与那国島に伝わる悲しい楽園伝説にも触発されて書かれた作品のようである。
 科学技術面については、7月末に完成したばかりの地球深部探査船「ちきゅう」の後継船となる深海掘削船が登場するが、その緊急オペレーションについて一般にはほとんど知られていない取材結果がたっぷり盛り込まれている。地球内部のさまざまな現象についても研究現場でリアルタイムに議論されている問題にまで踏み込んでいる。マントルから炭素が超高速で上昇してダイアモンドとなるキンバーライトの噴出現象を描いたのは本書が初めてであろう。
 単なる受け売りに留まらず、地殻~マントル内微生物などは最新の科学的知見より先に進んだ仮説を展開しているし、登場する1万m級有人潜水船も、海洋技術者のアイデアをふんだんに取り入れてなお一歩先を行ってる。
 このように、本書ではあまり知られていない地球・生命科学という分野の科学技術の夢とスペクタルにたっぷり触れることができるのは間違いない。

 もうひとつの側面は、筆者が「蛍女」や「ストーンエイジCOP/KIDS」で扱ってきたテーマにも通じるが、今の科学では説明できない能力を持つ少女と、その能力を「共感覚」を糸口として科学的に説明しようとする科学者たちを交えつつ、大胆に空想の世界を展開させている。
 そして筆者のすべての作品に通ずるが、自然描写の細やかさと色彩感覚の豊かさは本作品でも十二分に味わうことができる。
 肝心のストーリーについてはやはり読んでください。藤崎作品に登場するヒロインはやはりいいですね!


(登場メカ)
・潜水調査船<しんかいFD>:FDは"Full Depth"の意味。全長8.6m、CNTP船体、セラミックス球シンタクティックフォーム、2つの耐圧球で1泊2日潜航、倒立潜航が可能、燃料電池とリチウムイオン電池、研究者2人+操縦者2人、マルチナロービーム/サイドスキャン/サブボトムプロファイラ、音響水中映像、観測窓の直径25cm、iコパイ、平べったい形状で水中グライディング可能。バリヤブル・バラスティング・システム、非常用ショットバラスト、レーザーレンジファインダ、4台の<小亀>を搭載。その支援母船<するが>(約8000トン)
・深海巡航探査機<りゅうぐう>、無人探査機<かいえん>、その支援母船<さがみ>(約3000トン)
・深海掘削船<いざなみ>:30年前に建造された<ちきゅう>の後継船。全長250m、幅42m、総トン数6万3000トン、デリックの高さ120m、水深6000mで海底下1万5000m掘削可能。無人探査機<シール1、2>搭載、マントルまで16kmを3週間で掘れる。最大150人、潜水船を搭載可能。超高圧高温培養システム『ミニマントル』(4000気圧、350度C)を搭載。
・米1万m有人潜水船<フォナーリ>、<しんかい6500>と<よこすか>、<ハイパードルフィン>、中国原子力?深海調査船<先駆者>が登場。

(琉球語)
サバニ:琉球地方特有の形状をした漁師のくり舟
ムヌチ:物知り、市井の巫女的存在。ユタ。カンダーリ:神憑かり、スータガマリ:霊高生まれ
ウンガン:拝所/御獄
ハイドィナン:南与那国島、伝説の楽土、パイパティローマ:南波照間島、ニライカナイ:神々の世界
ダマヒルミ:八重山、ダティグチディ:屋手久頂上(与那国島の東部にある史跡のひとつ)、ティンダハナタ:与那国島の中部北側にある場所の地名
トゥラヌハカディ:北東の風
ニーバイ:屋敷神
キディムヌ:木霊、ンニムヌ:悪霊、マディムヌ:魔物
ダヌカン:火の神
ムドゥルヌチ:深海の神様
オナリ神:姉又は妹神(琉球語)/ブナイガン:姉妹神(与那国の呼び名)
オペレーション・ヒヌカン(火の神、ここでは神様ネットに接続してくれるプロバイダーみたいなものの意味)
フチヌマブイクミ:星に魂を戻す儀式、マブイクミ/マブヤクミ:魂を戻す儀式
ウガンフトウテイ:豊年祭、アマグイ:雨乞い
ビディリ:霊石
イチタライ:石の容器
ディンウヤシ:沖縄で神事の際に、紙銭や半紙などを燃やして泡盛をかけ、神様にお金や反物を贈る儀式
トウニ:邑根
カァブ:司、イチカ:石司
アミナグ:揺りかご
ドゥグティ:門口、マイソガティ:障壁
ワヌダー:ブタ小屋
シダディ:与那国の伝統的な織物。ブナイティサージ(姉妹手拭い)とも呼ばれる。

(略語)
JESTA:地球科学技術局(Japan Earth Science and Technology Agency)。
OREI:沖縄資源探査研究所
HMS:隠れマッドサイエンティスツ
ISEIC:Inter-Sphere Embedded Information Cloud, 圏間基層情報雲理論。<森知性>論の発展形。
OGUBA:酸素発生型呼吸装置、通称エアジェン
PQC:ポータブル量子コンピュータ、<ストーンリーダー>、お化けノートパソコン
ESJ:環境保護団体アースシップ・ジャパン
fMRI:機能的磁気共鳴画像
MEG:脳磁図
PET:陽電子断層撮影
PETS:圧電電子伝達系
CNTRP:カーボンナノチューブ強化プラスチック
RETTDASS:リアルタイム三次元音波探査システム(Real-Time Three-Dimensional Acoustic Survay System)
LCAC:エアクッション型揚収艇
PTCS:圧力温度保持コアサンプラー

(登場する生物)
海中:ストロベリーサンゴ、エダミドリイシ(造礁サンゴ)、アワサンゴ、アオサンゴ、ハマサンゴ、キクメイシ(塊状)、ミドリイシ(枝状)、ウスコモンサンゴ、リュウキュウキッカサンゴ、サンゴイソギンチャク、イボヤギ、イソバナ、カイメン、ウミユリ、リュウキュウスガモ(海草)
ツノダシ(熱帯魚みたい)、ヘラルドコガネヤッコ、ブダイ(黒い)、ソラスズメダイ、タカノハダイ、カゴカキダイ、ノコギリダイ、クロモンツキ(ニザイダイの仲間)、デバスズメダイ、タテジマキンチャクダイ(愛称タテキン、熱帯魚エンゼルフィッシュの一種)、スズメダイ、クマノミ、ハマクマノミ、チョウチョウウオ、ツバメタナバタウオ、キヘリモンガラ、ムラサメモンガラ、クログチニザ、モンガラカワハギ、メガネクロハギ、オニボラ、サザナミヤッコ、ダツ(細長い魚)、オニカマス(バラクーダ)、ハギ
ウツボ、ギンザメ、アカシュモクザメ、ツノザメ、アオリイカ、ナマコ、オオイカリナマコ、ウミウシ、キイロウミウシ、テッポウエビ、コシオリエビ、ショウジンガニ、アオウミガメ
貝類:クボガイ、バテイラ(シッタカ)、カンザシゴカイ、ナギナタシロウリガイ、シンカイヒバリガイ、ゴカイ、シャコガイ

陸上植物:オオタニワタリ、フクギ、アカバナ(真紅の花)、ユウナ(黄色い花)、シークワシャー(柑橘類)、ポインセチア、芭蕉の木、クロトン、ススキ、ガジュマル、アコウ、スゲ、アダン、ヤラブ(テリハボク)、クサトベラ、センダングサ、タビラコ、スゲ、ハマヒサカキ、クバ、パパイヤ、ウラジロガシ、スダジイ、ビロウ樹、ンバ(カニクサ)、クロキ、ギンネム、タブノキ
その他:マダラサソリ、ユカタンビワハゴロモ(昆虫)、ヨナグニサン/アヤミハビル(蛾)、コオロギ、スズムシ、キリギリス

追加項目:ハヤカワSFシリーズ Jコレクション、上下巻、2008ハヤカワ文庫 JA全4巻

ドラゴンスレイヤーズすぺしゃる(24) 地底王国の脅威
    /2005年

女魔道士リナ=インバースを主人公とする長寿人気シリーズ
=>http://www.mars.dti.ne.jp/~lapis/slayers/slayers.html に、ついに海洋モノと地底モノが登場。

 ・「魔の海のほとりにて」(前・後編)と「今、そこにいる女房」が海洋モンスターもの。
 ある海辺の町で、リナはおんぼろ商船の船長ビルゴ=フォトフから沈んだお宝の引き揚げを持ち掛けられる。魔海で沈んだ船は潮流の関係でこの町の沖合いに流れ着くというのだ。魔海のそば、船から水気術で潜ったリナたちはついに沈船を見つける。そこには160年ほど前に滅びた王国のマヘル金貨があった。ところが黒く巨大な何かが・・・。
 サイズは大海蛇(シーサーペント)クラス、巨大な黒蛇のようにうねるそれの先端には、ひとかかえもある人間の顔がいくつも張り付いている・・・というしろもの。
 「今、そこにいる女房」は後日談で、船長の昔別れた女房がシャチ使い。金貨の引き揚げで金儲けしたと誤解した元妻が大海蛇を操って襲ってくるという・・・。

・「地底王国の脅威」(前・後編)がドワーフもの。
 モンスター専用装備品専門店「頭蓋砕き(スカルマッシャー)」で働くこととなったリナたち。この店のオーナーは地底種族で超一級の鍛冶師・工芸師であるドワーフだった。そこに地底から巨大モグラ、大土竜ゲンエンゴンブが暗黒騎士を乗せて現れる。撃退したものの、再び今度は地底から人間を丸飲みできるほどの太さの大ミミズが。
 決着を付けるために地底世界に向かったリナたちは、普通サイズの無数のミミズの雪崩に呑み込まれ・・・、という身の毛もよだつシチュエーション。

追加項目:2005.4.25、富士見ファンタジア文庫

レイジング・アトランティス
    /2005年

 捏造ノンフィクションのグラハム・ハンコック「神々の指紋」を残念ながら鵜呑みにした作品。
 南極氷床(東部らしい。ヴォストーク氷床湖の近くか?)のはるか下で異常な地震活動が観測される。そこで氷床に1500~1600mにわたるクレヴァスが広がり、氷床の1500m下で何百人もの氷漬けの人々とピラミッドP4が現れた。それは1万2千年以上昔に氷床に覆われ、ギザ王のピラミッドの10倍以上の大きさであり、その頂部のベンベン石は伝説のオリハルコンでできていると考えられ、なんと太陽系よりも古い60億年以上の古さであることが判明した。
 主人公たちはP4の内部に侵入し、オベリスクの部屋に到達する。そこには、オシリスの笏(しゃく)があり、アイマラ語で「もっとも価値のある時と場所に〈輝く者たち〉の前に立つ者だけが、天地を引き裂くことなくオシリスの笏を動かすことができる」と書かれていた。
 主人公がオシリスの笏を動かしたとたん、マグニチュード11.1の巨大地震が発生。世界に大津波の被害をもたらしたうえ、地殻変異を引き起こす。P4の地球内部の熱を取り出して制御する機能が復活し、P4の周りの厚さ3kmの氷床が溶けて25平方km以上の都市が姿を現す・・・・。

 主人公は異端の考古学者コンラッド・イェーツ博士/教授39歳。NASAの元火星宇宙飛行士?で現空軍少将グリフォン・イェーツを養父に持つ。グリフォンの親友と薬物中毒のストリッパーとの間に生まれた赤ん坊を引き取ったと聞かされているが、実はグリフォン自身の子ではないかと思われてきたが、のちに驚愕の事実が・・・。
 ヒロインは、行動的な環境保護運動家でのセリーナ・サーゲッティ博士(27歳、別名マザー・アース/空飛ぶ修道女)。ヘリが操縦でき、バチカン最高の言語学者でアイマラ語を基礎にした万能翻訳プログラムの開発者である。カトリック司教とメイドの不義の子で元カトリック修道女という過去を持ち、コンラッドには複雑な感情を抱く。
 ストーリーは破天荒すぎて、紹介しようがない。


 (P4内部案内)
・P4とは”四つの輪のピラミッド”の意味。高さ1600m、一辺が2500m、ギザの大ピラミッドの11.1倍。
・P4の北斜面を掘削すると、傾斜38.22度のシャフト(幅約2m、高さ約2m)に出会う。
・それを下るとP4中央に位置する王の間(天井の高さ60m以上、床は1:2の長方形)。
・そこから大ギャラリー(天井の高さ90m、傾斜26度)を300m下ると、小さめのトンネルが2つ。
・縦穴の方を1500~1600m下ると南北方向の通路(天井の高さ9m以上)。
・北に400m足らずでボイラー室。直径が2km近く、深さ60mのクレーター状となっている。5千度Cというと、地球中心核から熱を取り出す装置のようだ。
・大ギャラリー下端に戻ると3つ目のトンネルが出現。天井の高さ10m以上。400m近く真南に進む。
・床のシャフトを降りると、ドーム状の星の広間高さ60m。オベリスク/オシリスの笏がある。

追加項目:ハヤカワ文庫NV、2005

気象精霊記シリーズ
    /2005年

 「文化」は「ふみか」と読む。
清水文化の気象精霊記シリーズ
・「気象精霊記1:正しい台風の起こし方」(1997)横浜研に寄贈
http://chikyu-to-umi.com/cgi/diary/archives/883.html

・「気象精霊記2:爆弾気分の低気圧」(1999)
http://chikyu-to-umi.com/cgi/diary/archives/884.html

・「気象精霊記3:うかれ頭とサクラン前線」(2000)横浜研に寄贈

・「気象精霊記4:海底火山とラッコ温泉」(2001)本部内に留保
http://chikyu-to-umi.com/cgi/diary/archives/885.html

・「気象精霊記5:思惑違いの流星豪雨」(2001)本部内に留保
http://chikyu-to-umi.com/cgi/diary/archives/937.html

・「気象精霊記6:お月見試験とホゴ活動」(2002)本部内に留保
http://chikyu-to-umi.com/cgi/diary/archives/959.html

・「気象精霊記7:禁酒、禁宴、禁休事態」(2004)本部内に留保
http://chikyu-to-umi.com/cgi/diary/archives/973.html

・「気象精霊記8:空飛ぶ黄色い風邪工場」(2005)
http://chikyu-to-umi.com/cgi/diary/archives/989.html

・「気象精霊ぷらくてぃか(1) サクラサクラン」(富士見ファンタジア文庫) 2003
・「気象精霊ぷらくてぃか(2) 地下水は爆発だ-」(富士見ファンタジア文庫) 2004
・「気象精霊ぷらくてぃか(3) 魔界の卑怯温泉」(富士見ファンタジア文庫) 2004
・「気象精霊ぷらくてぃか(4) 森に潜む病魔」(富士見ファンタジア文庫) (文庫) 2005
・「気象精霊ぷらくてぃか(5) イツミ組潜入レポート」(富士見ファンタジア文庫)2005


ミリィ・オレアノ(森の精霊)・ヤクモ:主人公。精霊省気象制御管理室東亜支局の風の上級精霊。フローラの影姫。祓え串/錫杖を扱うので「錫杖女」と呼ばれることもある。267の言語を読み書きできる。祖父は妖精界王立大学の名誉海洋学教授で現気象室の室長、母は妖精界王立大学院の魔法学部の学部長で、魔法薬学の第一人者。
ユーリィ姉・プロケル(悪天使と幻想を司る天使/数学者)・ヤクモ・オグヌーブス:ミリィの姉。東亜支局の水の主任精霊。栗毛色の髪、銀眼(淡い青色)、神道の巫女風の衣装。自力で移動できない。気象の数値解析が得意。
バージル・レムレス・ヤクモ:ミリィの父。上級文官、近衛大隊長第2位、王立大学主任研究員、地政学、王室政策顧問、無精ひげにボサボサ頭、長めの髪を後ろで縛る。妖精王と一卵性双生児で影王
ノエル・ヤクモ・オグヌーブス:ミリィの母。金目
・ニール・ネレイド・ヤクモ:ミリィの祖父。気象室室長/南米支局支局長。妖精界王立大学の名誉海洋学教授、クラゲマニア。クラゲによる海洋浄化理論。
・アルベリッヒ・オペロン・アーベルク:妖精王。ミリィの父と一卵性双生児。
ティタニア・ディアナ・アーベルク:妖精王妃。
フローラ・マップ(小さな妖精の女王)・アーベルク:アルベリッヒとティタニア夫妻の長女。ミリィと異母姉妹でそっくり。天象局(妖精省天象運行監視室)の天文精霊ですわ。・・・こほっ。
ミリガン・モーリグ・アーベルク:第二王女、近衛精霊
セレーナ:第三王女、天文精霊を目指している。
ユリア:第四王女
アスリン:第五王女。末っ子
サピオ:第一王子。ミリィと同い年。学者肌。
ユオン:第二王子
レオン・アーベルク:第三王子。気象精霊の風使い志望。金髪碧眼。腕白そう。
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ユメミ・ナイアス・スヒチミ・ウガイア:ミリィの気象参謀。大柄な水の上級精霊、結界術師。北米先住民族の衣装。気象学博士、解析学博士、統計学博士、魔法薬学博士、環境学博士、生物学博士。かつて天空界を治めていた王家の末裔、天上界の大貴族スヒチミ・ウガイア大公爵家の第一令嬢。酒樽運びで鍛えられて体格が良い。素早い解析が得意なんだぁ~。
・スヒチミ・ウガイア:ユメミの父。大公爵。妖精王の影王を任された近衛精霊。表向きは王立大学の主任研究員。地政学専攻。
ユンファ姉・レムニア・ヤン:西域支局の副支局長。ユーリィの大親友。水の上級精霊。黒髪、細身、反射神経と方向感覚が恐ろしく鈍い
ムーメ・プロセルピナ・レムニブ・ジョアナ:魔界の第六王女。水の上級精霊。若草色の髪。理知的な顔立ち。繊細でテキパキとした性格。真っ赤なリボンでポニーテール。ミリィの前の相棒
セーラ・イシュタル(豊穣の女神)・カーシャ:火の上級精霊。東亜支局の現場副支局長。長い黒髪ですわ。
ジュディス・アスタルテ・ドルイネ・コプライナ:東亜支局副支局長と風の精霊長官を兼ねる大精霊。背の高い、大きな丸めがね。ミリィにとって風の扱いの師匠。物質変換霊術が得意だ。
キャサリン・レヴァイアタン(海龍神)・ペイレネイ・コプライナ:ジュディスの双子の妹。青い法衣、金髪碧眼、ソバカス面、勇壮、気さく。温泉好き。お気楽災害魔神だ。
イツミ・ハマリヤド・アマテル:東亜支局長で副気象室長。長老格の大精霊。結界術師。童顔で小柄、チョコレート色の髪を左側で結う。ミリィの師匠。見た目12~13才だが御年3500才。
ノーラ・マギエル・ディアマンテ:白妖界出身の火の上級精霊。新人。キャサリンの愛弟子。純妖精(ハイエルフ)。足技による戦闘に強い。いつも大量の撮影装置を持っていますのね。
ライチ・ニート・チャン:火の上級精霊→火の上級天使。大きな丸めがね。気象参謀なのだ。
ファム・ムミアー・ザップ:ヤマネコ精霊。ライチの相棒だニャ。
ユナ・デモリエル・ハウンド:東亜支局の書法天使→水の上級天使。白い毛並みの狛(こま)型精霊。情報検索が得意ですぅ。
モミジ・トヨクモ:おっとりした雰囲気の雲の下級天使。女学生の袴風の衣装ですわよぉ~。
・コサミ・トヨクモ:南洋の下級精霊を纏める好々爺じゃよ。
コズエ・ミモリ:森の下級精霊、治癒霊術(リカバリ)が使える。何でもカケにしてしまう~ハート型。
カスミ・アサギリ:姉御肌の桐の下級精霊。女学生の袴風の衣装だかンな。
パイカラ・ウェルナス・ポロシリ:書法精霊。元風の上級精霊。アイヌ風の衣装。東亜支局で一番飛行が速い。
マハル・ドルイド・ドナン:気象室東亜支局の書法精霊。愛称『若旦那』
メグアナ・ヴォルケイル・シン:西域支局の火の上級精霊。踊り古風の衣装。真っ黒な髪、褐色の肌、筋の通った鼻、二刀流の使い手
サイード・カエラム・バクシー:西域支局の風の上級精霊。メグアナの気象参謀。青いサリーを纏った小柄な精霊。高々度循環気流の維持管理を担当。
クミン・ナキエル・シード:いつも日傘を差している。極端に引っ込み思案の火の上級精霊。お茶派
スズネ・ズルファス(森の天使)・ハナモリ:ピンク色の忍者装束。風の上級精霊。クミンの相棒。東亜支局に所属する気象参謀。情報の蒐集と整理を得意とする有能な現場監督タイプ。酪乳派
・ミズハ・カツラギ:風の下級精霊である。
・ミホロ・トゥタリ:雷の下級精霊ですぅ。
・パイナ・フォンス・アヤル:南米支局筆頭権現場副支局長。素朴な容姿とは不釣合いなほど行動力に富んだ水の上級精霊。
・チカカ・ラクス・アヤル:バイナの娘。ミリィの修行時代の後輩。猪突猛進。南米支局から派遣。フィオレと悪友。
・ホーメイ・メハビア・リー:湖南地方を管理する風の主任精霊。大きな丸メガネと抑揚のない口調。
・アイーシャ・ヒューメネル・ルフィン:アフリカ支局から臨時支局に加わってきた大地の上級精霊。黒い肌。
・フィン・ニクス・マックウェル:欧州支局から派遣。ケルト風の格好をした肌が透き通るように白い水の上級精霊。結界を作る能力が強い。
・メグアナ・ヴォルケイル・シン:踊り古風衣装をまとった精霊。真っ黒な黒髪と褐色の肌、筋の通った鼻が目立つ火の上級精霊。
・サイード・カエラウム。バクシー:青いサリーをまとった小柄な風の上級精霊。西域支局の気象参謀。
・メーオ・マーネル・フィレス:北米支局から派遣されてきた火の上級精霊。猫耳が特徴。
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スー・リモン・グェン:気象防衛隊の戦闘精霊→隊長(兵曹第三位)。青いアオザイをまとい小柄。
・トンキチ:岡っ引き姿。グェンの部下。
・ホンメ:チマチョゴリ姿。グェンの部下。
・ホーク・スランピン・バルク中三位:気象防衛隊の総司令。銀の三ツ星の近衛精霊。ミリィと同門の赤髪の精霊。真っ黒な金属製の長棍を肩に担ぐ。バルク伯爵の孫
・アンソン・カナリス・フィリバスター艦長:気象防衛隊。海賊風。高速浮き船輸送艦『東雲錦』の艦長。
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ランティ・ラグエル(友人)・アマテル:司法賢人。24賢人という天上界の閣僚の一人。最高精霊。本職は数少ない医者。イツミの娘。ミリィの後輩、チョコレート色の髪。アマテル公爵家のお姫様。数値モデルに強いですぅ~。
ココナ・ネルガニア・ニック:内省調査担当主任
フィオレ・ゲンマシス(つぼみの精霊)・カーメル:運命室環太平洋支局共生管理部。運脈精霊。『はぐれ堕天使連盟』対策班。副班長、女神の如き風貌と曲線美。温泉の女将と呼ばれている。
・ウォレス・ジザニアン・メディクス:運命室環太平洋共生管理部の特務班長。フィオレに面倒ごとを押し付けて現場で好き勝手している無能上司。
サンディ・ポモナ・アウロラ:運命室所属。背中に白くて小さな翼を生やした有翼人族の若い女性精霊。先代の神帝ヴァーツラフ・ウリエル・ド・アウロラの曾孫。
・パティ・サウジーネ・ラーディア:運命室の若い室長代行。燃えるような真っ赤な髪。可愛らしい顔立ち。欧州の農村風の衣装。
・タマヒ・カミシロ:地上観察官
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アシュレイ・ベシュテル(風の精)・メルキオーネ:気候変動誘発局の風の特務精霊長。龍人族、銀髪、青っぽい灰色の法衣。額に第三の眼、浅黒い肌
フェイミン・マルカ・フー:月支局。女性精霊。アシュレイの気象参謀。宮廷に仕える女官風の衣装を着ている。緻密な解析を得意とする。お茶派でございます。
・フェルデゴール・タウミエル・ゼカリア14世ジュニア:ゼカリア公爵のフェル坊ちゃん:筋肉精霊。気候変動誘発局の隊長。長い下睫毛とツルツルに剃った頭。
ステフィア・ジョアナ王女:『はぐれ堕天使連盟』運脈参謀で凄腕の遺伝子細工者(ジーン・ハッカー)。エボラ出血熱、ブルーリ潰瘍、劇症型溶血性連鎖球菌感染症(人食いバクテリア)、ニパ・ウイルス、SARSを発明。魔王家第38王女。第45王妃の子。若草色の髪、『はぐれ堕天使連盟』の代表。時換術が使え結界を張れる。空間転位も使える。
アニラ・フェレセル・ピシット:『はぐれ堕天使連盟』の気象参謀、黒ネコ精霊
ブルイス・ストラウス:鉄面皮な風使いの精霊。古代ローマ時代の役人の格好。『大自然の会』の指導者。北米支局から追放された旧守派の一人。ボサボサの金髪、毛虫のような太い眉、大きなダンゴっ鼻に怖いほど大きな眼。
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・上沢実:軽薄で派手な衣装の予報官
・岸尾良雄:気象予報協会の気象解説員。チョビ髭の老紳士じゃねーか!
・晴野千由紀:喜色満面、元気溌剌~の気象予報士で~す☆。


精霊世界:天空界、天元界、天上界(中央に贍部海がある。精霊省がある)、妖精界(妖精省がある)、魔界(万魔殿がある)
<<西の都>>:妖精界の首都、文化と芸術の都市、精霊世界最大の港湾都市。王宮-緑樹殿がある。
<<水の都>>:天上界にある精霊世界最大の行政都市。。精霊省気象制御管理室(気象室)がある。東亜支局86人の上級精霊・天使が所属。
魔界:万魔殿霊魂運命監察室(運命室)がある。
神聖白亜殿近衛軍気候変動誘発局(神帝ヤーウェの懲罰機関)
内省情報調査局:実は万魔殿の秘密警察
『神権解放戦線』
『大自然の会』
司法賢人:近衛兵、中央軍、正規軍、治安警察、検察局、保安局を配下にする。

=>トラネコの穴 ノンベ養成講座(清水文化さんご本人の私設ホームページ、詳しい設定資料が紹介されており、また、作家志望の方にも役立つ情報満載)
=>飲め飲め!!ユメミ姫!! ~懐燕の部屋~(気象用語)
=>精霊省気象制禦管理室インターネット分局(motacilla grandisさんのサイト、人物紹介)*
=>精霊省気象室電脳支局
=>風花の舞う空(キララさんのサイト)
=>Weather Ship(DYSさんのサイト。仮閉鎖中)
=>The spiral of jade(飛翔蛙さんのサイト)
=>SEVENTH HEAVEN(気象精霊記イラストレータ七瀬葵さんのサイト)
=>Cookie Can(中久木さんのサイト、「正しい気象精霊記の楽しみ方」あり)*

追加項目:富士見ファンタジア文庫

復活の地
    /2004年

 太陽アマルテを周回する惑星レンカが舞台。3年前、レンカ帝国がジャルーダ王国(旧王都アルチャナ)を併合し、惑星統一を成し遂げた。ヤモ半島にある帝都トレンカを、市民500万人の約10%が死亡するという未曾有の大地震が襲う。
 帝国の仮想敵国であるダイノン連邦権統国(首都ハリオン)とサランガナン専領国は、これを機にレンカ帝国に一矢報いようとする。
 この立ち直ってもいない首都トレンカを再び大地震が襲うこととなり、政治家や軍に失脚させられた主人公たちがそれ備えるためにいろんな手を打つ・・・。
 この作品を書くため、作者は関東大震災、阪神大震災などのたくさんの資料を調べており、情報が来ないということ、行政機能の喪失、指揮命令系統の混乱、その他さまざまな事態のなかで、いかに機能する救難組織を再構築し、首都を再建していくか、これを支配者である皇族の唯一の生き残りの若い女性をヒロインに、また若くして重い責任を負わされた行政官を主人公に描いている。必読の作品である!

 ただ教訓めいた作品とは違って、この作品はエンターテインメントとしても十分楽しめる作品。なんせ地震の原因というのが旧地球文明の遺した・・・・・・であり、また、皇帝の唯一の継承者となった18歳の皇女と、復興省総裁という重責を担った28歳の内務省高官という反発しあう2人の関係がまたいい。


 (レンカ帝国の組織)
貴族
・皇帝:今上カング高皇、その4女でただ一人の生き残り皇女スミル/姫さま/ハルハミア内親王18才。帝国の摂政となる。
・元老:ただ一人の生き残りヨーシュ・クロノック公爵
役所
・中央官僚:内務省
・ジャルーダ総督府:帝国高等文官イェーツ・シマック提督58才の後継セイオ・ランカベリー(ジャルーダ総督代理、)28才。もと民生参事、のちに復興院総裁。総督府船<アマテル・フレイヤ>(1万3千トン、乗員200名あまり。グラファス・ゴント法制大参事)
・地方官僚:トレンカ帝都庁:都令ジュロー・シンルージ男爵、帝都消防庁
国会
・万民院議員:ジスカンバ・サイテン議員59才

・天軍:軍令部総長カクト・ザグラム少将、ハーヴィット・ソレンス少佐27才
・陸軍:参謀本部スーザック・グレイハン臨時大将
その他
・司祭
・新聞記者
他の星系
・ダイノン連邦権統国:惑星ダイノン。首都ハリオン、レンカ帝国の仮想敵国。多数の人種が共存する民主政治。
・サランガナン専領国:惑星ドラハン、デルガン、バイネルハン、星府サランガナン。タマーリャ・ベローカ第一主席。
・バルカホーン航民国:小惑星マルカット。イル・アシュル・ハーラット国王、
・古イングレス及びゴランティス連合帝国:メイスン卿

(地震対策)
・大地震が来る日時が分かっていても消火等のための市民を残す
・指揮系統を超えた連携
・共用無線周波数の設定、指揮系統を超えた連携
・所轄救助区域を越えた中域救助区域の設定
・地震直後の第一報による初動の一時保留(地震直後に連絡可能な場所の被害はむしろ軽く、そこで出動してしまうと、あとでより深刻な被害の場所に派遣する要員が足らなくなるため。)・十時間半にわたる報道規制
・中央組織では事前の救助計画は立てず(現場から遊離する恐れあり)、現場からの要請をもとに行動する。ただし救助の前段階である要員・物資・設備の手配と移動は強力に統制する。
・5分間の静粛時間の設定:埋没者の助けを求める声が聞こえるように交通機関と動力機械を止める時間帯を設ける。
・篤志会による救助活動(特に準備段階と復興段階でより有効)
・補強工事
・火災対策としての旗竿と鐘。
・防災活動者(消防隊員、救急士、医師、警察官、軍人)の横断的な会合
・ライフライン指定建築物の規格制定。
・震災の経験と教訓についての小冊子の全戸配布(配給チケット付き)

追加項目:全3巻、ハヤカワ文庫JA

M8(エムエイト)
    /2004年

/「M8―東京直下型地震―勇気ある決断―」(2005.8、平松伸二、コミック、創美社発行、集英社)

 これがなんと地震シミュレーションを研究しているポスドクが主人公。
 3人の男女は同級生で、いずれも高3のとき6,433人が亡くなった阪神大震災で家族を失った。その11年後の2005年、瀬戸口は地震予知の研究を目指し、松浦は災害地活動のため自衛隊に入隊、亜紀子は神戸出身議員の堂島の秘書を務めている。
 東都大学理学部を卒業した瀬戸口は、ポスドクとして伊豆半島にある大瀬崎地震研究センターを毎月訪れて研究している。「観測データからの予知」や「フィールドワーク至上主義」が主流の研究コミュニティの中で、シミュレーション研究している主人公は冷や飯を食らっているという設定。
 政府の判定会が東海地震を警戒しているところ、瀬戸口はM8.1の東京直下型地震が177日後に発生するというシミュレーション結果を出す。元神戸大学理学部教授の遠山は、11年前に神戸の大地震を予測するも発表を躊躇し、震災で家族を失ったという過去を持つ。その遠山が瀬戸口に全面協力。その時、静岡でM6.4の地震が発生。そのデータを加えたシミュレーション結果は東京直下地震が3日後に発生するという。
 瀬戸口らは堂島議員を通じて異色の東京都知事、漆原に会い、訓練として「非常召集」を発令させたところ、東京でM5.5の地震が発生。そのデータを加えて地球シミュレータに計算させたところ、2日以内にM8クラスの発生を予測する。ところが政府は東海地震の警戒宣言を発令し、自衛隊を東海地方に派遣、また住民には関東、関西方面への避難を呼び掛ける。精度を上げた再計算の結果、東京直下地震の発生は5時間後。都知事は「演習・警戒宣言」を発令する・・・。


(登場人物)
瀬戸口誠治:28歳、東都大学理学部地球物理学教室ポスドク2年目。同理学部付属の大瀬崎地震研究センター
松浦真一郎:28歳、陸上自衛隊当部方面第一師団施設大隊配属
河本亜紀子:
遠山雄次:61歳、元神戸大学教授。娘は久保田由美子
堂島智子:61歳、自民党衆議院議員、兵庫三区、当選5回
漆原尚人:72歳
植村恒雄:61歳、東城工科大学教授、東都大学名誉教授、地震学会会長、判定会会長
長谷川行雄:62歳、中野で鍼灸・整骨院、地震予知市民連絡会(予知民連)会長

(時間経過)
2005年12月3日3:35:物語の始まり、遠山元教授との出会い
12月6日14:42:静岡沖20kmでM6.4
12月7日:漆原東京都知事との出会い、訓練発令
12月8日8:18:東京でM5.5.、予知連が東海地震予知情報、東京都が演習
12月9日13:27:南関東でM8.2

追加項目:集英社、2004.8

震災列島
    /2004年

 作者、石黒耀は内科医の現役。ただし少年時代から火山に魅了されていて、地震学会の「子ども地震火山サマースクール」にボランティア参加したこともあるとのこと(Wikipedia)。

 「震災列島」は、石黒耀にとって処女作「死都日本」に次ぐ2作目。この2作ともなんと日本地質学会表彰を受けているようです。
 主人公は46歳のボーリング屋(土質屋/地質屋)。東北大理学部卒、大学付属の東北地域地盤研究所を経て、父親と自営のボーリング屋を営んでいる。

 ストーリーは、東海地方の観測網で異常データが次々と検出され、政府が初の警戒宣言を出すが、発生した地震は東海地震の想定地震よりもはるかに弱いM6.8に留まる。その4ヵ月後、埼玉県南部でM6.9の地震が発生し、2000人を超える死者を出す。
 そうしたなかで、いよいよ本物の東海地震が発生するのではと社会的な不安が高まる中、主人公たちが住む名古屋市塩見区上汐町は地価が下落し、家を売って転居するもままならない。ところがこんな価値のない町で、ヤクザらしき者たちによる不可解な嫌がらせ行為が頻発。幸せな主人公の家族に悲惨な運命が襲う。
 打ちのめされた主人公たちは、ヤクザの不可解な行為の裏に、来たる東海地震の発生が関わることを突き止める。ヤクザらの行為はすべて合法的とされ、復讐するには自分たちの死を掛けた非合法手段しかなくなった主人公たちは、東海地震と東南海地震が同時発生することに賭けて、復讐を準備する・・・・。

・・・・というようなストーリー。名古屋弁が飛び交うコミカルな雰囲気と、家族を襲う悲惨な運命、東海地震と東南海地震の連動・非連動についての科学的な推論と、地震発生時のリアルな描写とが交錯し、文芸作品としてはいささか混乱気味で、読む人によっては評価がまちまちかもしれません。

 東海・東南海地震でメタンハイドレート層も崩壊する設定は本作品が初めてではないでしょうか。押し寄せる津波、沖合いに浮上するメタンハイドレートと、それへの着火という、まだ誰も見たことのない、本当にそんなことが起こるのかわからないシーンも描かれています。


12/18 13:00頃 気象庁が東海地方に多数設置している体積歪み計が静岡県のほぼ全域で異常値を検知し始める。
 13:17 御前崎北西の歪み値が気象庁が設定した監視レベルを超える。
2週間前から東海大学の深々度VAN法観測システムが異常パルスをキャッチ。
 13:43 産総研が御前崎市に設置している地下水ラドン濃度測定装置が高い値を示す。
 13:57 牧之原市相良の歪み値が監視レベルを超える。
 14:04 判定会(地震防災対策強化地域判定会)が注意警報を出す。
 14;21 岡山理科大が御前崎で計測している空中陽イオン密度が跳ね上がる。
 15:18 御前崎の空中電磁波ノイズ
 ? 御前崎北西、深さ10km、M6.8 白羽断層、死者14人。

4/3 埼玉県南部地震発生。震源さいたま市付近、深さ15km、M6.9 荒川断層。東北新幹線が脱線し犠牲者300人以上。
4/4 京葉コンビナートが爆発火災。全体で死者2000人超え。

5/26 諏訪地方、M7.1

8月に入って御前崎に異常値

8/13 東海大深々度VAN法観測地に異常値

8/30 東海地方に観測情報、駿河湾で小さな地震が散発
8/31 注意情報
 9:02 浜松沖、深さ20km、M5.1
 9:16 警戒宣言
 東海地震
 東南海地震

追加項目:講談社2004.10

古代文明と気候大変動-人類の運命を変えた二万年史
    /2004年

現生人類が過去の気候変動の中でいかに寒冷地に適応する衣服の重ね着を発明し、効率よく狩猟するための矢を発明し、木の実や種子を加工して食料とする方法を発明し、栽培種を発明し、灌漑を発明し、そのなかで増える人口を養う社会システムを発明し、それが人々を土地に縛り付け、戦争の原因となり、より強大な国家を発足させ、それが社会の気候変動に対する脆弱性をさらに弱めさせていくことを遺跡・遺骨及び古環境データからひも解いている。

追加項目:訳:東郷エリカ、河出書房新書2008.6.20

深海の大河―セス・コルトンシリーズ〈2〉/LE FLEUVE DES ABYSSE
    /2004年

・・・・

追加項目:小学館2004

気象精霊記7 禁酒、禁宴、禁休事態
    /2004年

山火事がテーマ。
反政府組織『はぐれ堕天使連盟』と環境保護組織『大自然の会』
気象参謀のライチは能力疑問者として試験されることとなった。課題は、大雨被害が予想される低気圧を操作して被害を起こさないこと。ライチは洪水被害を起こさないように雨を海上で降らせるように操作した結果、風低気圧となって強風が吹き続き、自然の山火事が発生してしまう・・・。

追加項目:富士見ファンタジア文庫

サイレント・ワールド/POST IMPACT/独原題APOKALYPSE EIS
    /2004年

 2010年、彗星ベイレーダー7が地球に衝突。その3年後に地球は氷河期を迎え、人類はモロッコに連邦政府を設ける。
=>サイレントワールド

追加項目:UFO, 2004、独、監督クリストフ・シュラーエ

デイ・アフター・トゥモロー
    /2004年

 CO2大量放出による地球温暖化が深刻化。古代気象学者ジャック・ホール教授(「オーロラの彼方に」の父親役)のグループが南極ラルセンB棚氷で氷コアを採取中、広大な棚氷が分離する。ジャックは地球温暖化会議において海氷の融解で表層海水が淡水化し、海水が沈降しなくなって海洋コンベアベルトが停止し、氷期に突入する恐れがあることを主張するが、経済優先の米副大統領から相手にされない。
 やがて世界各地で狂暴な竜巻、巨大な雹(ヒョウ)などの異常気象が発生。北大西洋の観測ブイから海水温の異常な低下が報告される。氷期までカバーするジャックの予測モデルを手直しして気象予測を行ったところ、6~7週間で氷期に突入するという結果が。だが事態はもっと急速に進行し、高緯度で猛烈なハリケーンが発生。暴風による大津波がマンハッタン島ほか世界各地を襲い、さらに高緯度で発生した3つのスーパーフリーズ(爆弾低気圧)の目から地上を瞬時に凍らせるほどの強烈な寒気が降下し・・・。
 通常のハリケーンは周りから中心に向かって吹き込んだ風は目の中を上昇するが、逆に上空の寒気が目の中を下降する現象は起こりうるのだろうか? 高気圧性の渦では目はできないような気がするし。画面の渦巻の方向では低気圧性の渦(中心に向かって反時計回り)にしろ高気圧性の渦(外に向かって時計回り)にしろ、見かけの渦巻は同じなので何を想定しているのかよく分からず。
 「深海の大河」と同じく海洋コンベアベルトの停止を描いたもので、トンデモない内容かどうか心配したが、ぎりぎりセーフか。コンベアベルトの停止は低緯度と高緯度の間の海水温度差を強めてスーパーハリケーンが続発するとの想定か?
 ポスターから想像される全球凍結(雪玉地球)ではなく、通常の氷期(寒帯・亜寒帯の大陸氷床の発達)への突入をストーリーの都合上時間短縮して描いたもの。突入時の過渡的現象として異常な大気現象が地上を凍らせるもので、熱帯と南半球は居住可能な設定。避難した米国国民を受け入れた途上国に対し米大統領が感謝するシーンが印象的。

追加項目:監督:ローランド・エメリッヒ、2004.3.5日本公開

(アイ~光と水のダフネ~)
    /2004年

地球温暖化で海面上昇した設定。
http://chikyu-to-umi.com/cgi/diary/archives/472.html

追加項目:Young Kingアワーズ掲載

オデッセイの脅威を暴け/Trojan Odyssey
    /2003年

 ダーク・ピット・シリーズ。2002年以来、カリブ海で褐色汚濁が広がり、生物が死滅。
 NUMA気象予報官のハイジ・リシャーネス博士はハリケーン"リジー"の発生に気付く。その頃、ドミニカ共和国の北東110キロあまりのナヴィダド浅堆礁の水面下15mに設置された水中研究所ピシーズ(魚類、魚座の意味。重量50トン、奥行き11.5m。現実の水中ハビタット<アクエリアス>がモデルであろう。)ではサマー・ピットとダーク・ピットの兄妹がカリブ海で広がる海棲生物被害をもたらしている褐色汚濁の原因調査を行っていた。1876年、ハリケーンで沈んだ客船<ヴァンダリア号>の近くで謎の洞穴を発見。その奥には・・・。

 ハリケーン"リジー"はドミニカ共和国南岸カブロン岬先端から3キロ余り沖に係留されているオーシャンワンダラー海中リゾートホテル(宿泊客1000人)を襲う。それを超多目的海洋調査船兼潜水支援船<シースプライト号>(全長92m、元砕氷タグ、電磁流体力学エンジン2基)が救出に向かう。
 褐色汚濁の発生源と思われるニカラグアの沖合いにNUMA観測船<ポコボニト号>(2000馬力ディーザル機関2基)が派遣されるが・・・。
 以上はイントロ。本題は、メキシコ湾流を太平洋側に流すトンネルを掘って欧州と米東海岸を寒冷化させてしまう陰謀が描かれる。
ドライスーツのヴァイキング・プロターボ1000、フルフェイスマスクのAGAマークII

追加項目:新潮文庫、上下巻

オラビ瀬の洞門
    /2003年

 長崎県の変成岩地域を調査する地質学の大学院生が主人公らしい。作者が地質学者らしい。

追加項目:櫂歌(とうか)書房

新・地底旅行
    /2003年

 ジュール・ヴェルヌの『地底旅行』(1864)の続編的作品。
 16世紀の錬金術師アルネ・サクヌッセンムが残した暗号文書をもとに、ドイツ人科学者リデンブロック教授らがアイスランドの死火山から地底に潜り、地底海があって古代生物が生息する巨大な空洞に到達。その後イタリアの火山から地上に奇跡的に帰還する。

 それから約50年後の1909年(明治42年)の日本が舞台。
 帰還したリ教授は、全欧州的名声を獲得したものの、いろんな人が調べても地下世界の入口が見つからず、なんと、リ教授はペテン師呼わばりされたすえ、失意のうちに鬼籍に入ったという設定。
 日本を代表する理学者である稲峰博士は、留学中にリ教授の知己を得て地球空洞説の信奉者となるが、ちょうど一年前の夏、美貌の都美子嬢ととともに冨士山麓、青木ケ原の樹海にある洞穴探検に出かけたまま失踪する。
 博士らは、戦国の頃の修験者、角行が書いた『冨士人穴胎内記』という古文書を見つけ出し、それとリデンブロック教授の甥が書いた手記(『地底旅行』そのもの)にいくつもの類似点があることを発見。地球中心への旅に出かけたというのだ。

 そこで主人公たち、挿絵画家の野々村、まったく信用ならない友人の丙三郎、稲峰博士の一番弟子で都美子嬢を慕う鶏月、稲峰家の女中サトの4人が、博士の残した研究ノートをもとに、博士らの救出に向かう。丙三郎の魂胆は、やはり青木ヶ原の洞穴に隠されているという武田信玄の埋蔵金にあったのだが・・・・。

 以上がいきさつで、ここから先はネタばれになるので書きにくいのですが、「地底旅行」に忠実でありつつ、多くの新機軸が盛り込まれています。


 まず、巨大空洞(高天原)までは、自然にできたとは思えない二重螺旋状のトンネルを下って到達します。その途中には光るコケやサンショウウオやネコという謎の生き物に出会います。
 到着した巨大空洞は、おおむね「地底旅行」の世界にあわせてありますが、なぜか植物と肉食獣しかいません。あとのほうで巨大空洞の構造についての説明がでてきて、これなら地震波トモグラフィーで見つからなくても不思議じゃない説明となっています。

 なぜリデンブロック教授が徒歩でアイスランドから潜ってイタリアの火山から出てくることができたのか、なぜ富士山の下に同じようなものが存在するかもちゃんと説明できる理屈になっているのですが、実はこの新・地底旅行は、さらに地球奥深く、溶鉄の海「外核」にまで至ることになります。
 これをいったいどんな存在が何のために作ったのか・・・・・・。夏目漱石風のレトロな雰囲気とは裏腹に、創造の翼を存分に羽ばたかせた、実にあっぱれなSFです。

 新聞連載当時にあった挿絵は、この文庫版には入っていませんが、ネット上で全作品を見ることができます。http://www.mejirushi.com/chitei/html/chitei.html

(登場人物)
野々村鷺舟:挿絵画家
富永丙三郎/富永綺峰:日本怪奇学会理事
水島鶏月:東京帝大教授
稲峰博士:
稲峰都美子
下村修吉
君島サト:17歳、女中
玉沢亘:陸軍大尉、雑貨屋兼魚屋の息子
龍の口→人穴→蝙蝠の巣→六道の辻(ヒカリゴケの鬼)→賽の河原(湧き水の天然池)→奈落の滝(奈落の底にはヒカリゴケ、温泉、アルネ・サクヌッセンムのルーン文字、間欠泉、二重螺旋のトンネル)→高天原(アイスランド湾→大銀杏の森→龍の森→、羊歯、鶏冠のある花魁蜥蜴→龍→海獣との戦い→首長竜→巨大蓮)→龍神の栖(→有尾人/恐竜人→猫オルガン)


=>amazon:4022578920

追加項目:朝日新聞連載、2004年に単行本、2007年に朝日文庫

ロマノフの幻を追え
    /2002年

 オースチンとザバーラのシリーズ第3作。海洋考古学ミッションにチャーターされた原子力潜水調査船<NR-1>がシージャンクされた。NUMA調査船<アルゴ>と姉妹船の<シー・ハンター>、アタマンの豪華ヨット<カザチェストヴォ>、石油掘削リグ<アタマン・エキスプローラー一世>が登場。
 なんとメタン・ハイドレートにミサイルを撃ち込んで米国を津波で襲うという企みが・・・・。

追加項目:新潮文庫

カグツチ
    /2002年

 =>オンラインサイト

カグツチ (漫画)

追加項目:原作・監修:石黒耀「死都日本」 シリーズ構成:外薗昌也 漫画:正吉良カラク

ザ・コア 地球が復讐する日
    /2002年

 ペースメーカーを埋めた人たちがいっせいに死亡。ハトの群が方向を見失って大混乱。スペースシャトルが間違った地点に誘導され、ロサンジェルスの河川敷に緊急着陸する事件が相次ぐ。地球磁場が消えようとしているのだ。各地にオーロラが出現し、1平方kmあたり数百個の雷<スーパーストーム>でメキシコシチューが壊滅する。
 急遽建造された地下穿孔船<バージル号>は、マリアナ海溝から地殻、マントル内に突入。なんらかの原因で停止しよとするコアを動かすため、200メガトンの核爆弾5個を内核表面で爆発させようとするが・・・。

 <バージル号>はダンテ「地獄篇」の地獄の底を案内する詩人から名付けられた。高周波波動レーザーと超音波共振管で岩石を溶かして掘ってインペラーから排出することで推進。24時間でマントルを通り抜け、15時間で内核に達する。掘進速度は時速100km(理論値815km)。全長60m、コックピットと6つのコンパートメントで構成。各コンパートメントの内部はジャイロ安定器付きジンバルで45度まで水平に保たれる。小型原子炉搭載。船体材料は「タングステンとチタンの基質による結晶を極低温で結合させた「アンオブタニウム」で出来ていて、工作は液体窒素で切断。華氏9000度(摂氏約5000度)まで耐える。視覚装置としては音波画像装置とMRI(核磁気共鳴?)カメラを搭載。
 マントル内に幅数kmもの晶洞「クリスタル・ジオード」が存在し、その内側にはビルより高い結晶体が林立する。


ジョシュ・キーズ博士:イリノイ大学の教授、地球物理学と電磁場が専門。
エドワード”ブラズ”ブラズルトン博士:40代後半。レーザーと金属の専門家。アンオブタニウムの発明者。
レベッカ”ベック”チャイルズ少佐:29歳。スペースシャトルのパイロット。
コンラッド・ジムスキー博士:著名な地球物理学者
サージ・レベック博士:ジョシュの旧友、科学の世界きっての変人で優秀な仏人。がっしりとした体格の大男。ジョシュより8つ年上の40手前。高エネルギー兵器が専門。
ロバート・アイバーソン船長

 事前の教養として、以下のサイトをどうぞ。
=>双極子磁場の逆転のMHDシミュレーション
=>地磁気ダイナモとコア-マントル相互作用(PDFファイル)
http://www-jm.eps.s.u-tokyo.ac.jp/2002cd-rom/pdf/j064/j064-002.pdf
=>地球磁場逆転時における気候・環境変動の可能性について(PDFファイル)
http://www-jm.eps.s.u-tokyo.ac.jp/2002cd-rom/pdf/l062/l062-007.pdf
=>急変する地球(西澤徹彦さんの霊性の進化と生命より)

追加項目:ノヴェライズ版:メディアファクトリー2003

死都日本
    /2002年

 作者は内科医だが子供の頃から火山に強い関心を持ち続け、本書がデビュー作となったもの。本作品は2005年に地質学会から表彰されている。

 43人が火砕流の犠牲となった1991年の雲仙普賢岳の噴火では、火砕流の総量が100万立方メートル、総噴出量が0.2立方キロ。それに対し、1991年のピナツボ火山:総噴出量10立方キロ弱であり(火山爆発指数6)、さらに鹿児島湾奥部の姶良(あいら)カルデラは、約二万五千年前、総噴出量98立方キロの大噴火があり、その時の噴出火砕物の総量は13立方キロという(火山爆発指数7)。
 本書はこのような壮絶な破局的噴火を描いたもの。

 地殻内でマグマが帯水層に貫入するとマグマ水蒸気爆発が起こる。火口付近でマグマが連続的に発泡爆発する噴火形式をプリニー式噴火という。この場合、大規模な噴煙柱が形成されるが、それが崩壊すると噴煙柱崩壊型火砕流が生じる。火砕流には火砕サージ(高速高温のジェット噴流、灰神楽)を伴う場合がある。シラス台地とはこの火砕流が堆積したものである。

 さらに、直径15~20キロの巨大なカルデラを形成するじょうご型カルデラ火山の破局的噴火がある。南九州の霧島火山帯には以下のじょうご型カルデラ火山が並んでいる。
・阿蘇カルデラ:30万年間に4回も破局的噴火。9万年前、7万年前に破局的噴火
・加久藤カルデラ:30万年前に破局的噴火
・姶良カルデラ:2万5千年前、総噴出量98立方キロメートル。入戸火砕流400立方キロ。シラス台地を形成
・阿多カルデラ:10万年前以降
・鬼界カルデラ:10万年前以降2回の噴火
 これらの破局的噴火は過去12万年の間に6回宮崎県を襲ったという。

 火砕流/火砕サージが通り抜けたあと、今度は降水による土石流ラハール、広範な降灰による被害、さらには全球的な気温低下”火山の冬”が続く。

 破局的噴火が起こるメカニズムが興味深い。プレート沈み込み帯の背後は、日本列島では圧縮場による逆断層が多いが、なぜか引っ張り場による正断層が分布する地域があり、南九州もそのような地域のひとつ(鹿児島湾地溝)。
 日南沖で海溝型地震が発生。その翌日から霧島火山帯で群発地震の発生が続く。海溝型地震の発生によってこの地域の圧縮場が解消され、本来なら正断層地震の続発によってこの地域が陥没してもおかしくないが、なぜか隆起している。それを深層マグマの貫入によるものと仮定してマグマ量を計算すると、わずか一週間で0.38立方キロとなり、破局的噴火の再来が予測された・・・。

 火山豆石、狭蠅(さばえ)のようは降灰現象、黒ボク土壌、火山灰アスファルト

(時系列)
20XX年1月6日、海溝型のM7.2の日南沖地震が発生。その翌日から90キロ西の霧島火山一帯で群発地震が発生。
20XX年5月21日:火山噴火予知連が霧島群発地震に関する記者会見を開く。大規模な噴火の危機が迫っていると発表。
20XX年6月18日16時19分:霧島の韓国岳の大浪池で水蒸気爆発。
  16時28分:浅層マグマ溜りが爆発しプリニー型/噴煙柱型噴火。直径3キロのカルデラ。
  16時29分:じょうご型破局的噴火。直径16キロ、深さ平均500mのカルデラ。噴出マグマ量92立方キロ、火砕物量288立方キロ

(参考年表)
30万年前:加久藤カルデラが破局的噴火。
9万年前・7万年前:阿蘇山が噴火。
2万5千年前(2.9万年前?):姶良カルデラ(現在の鹿児島湾最奥部)が破局的噴火。総噴出量98立方キロメートル。入戸火砕流400立方キロ
6300年前:鬼界カルデラが破局的噴火。アカホヤ火山灰。
BC1628年:エーゲ海のサントリニ火山の破局的噴火、長径10キロのカルデラ湾。ミノア文明が滅亡。
BC12世紀:アイスランドのヘラク火山噴火でスコットランドと北アイルランド旧住民の9割が死亡。
AD79年:ヴェスヴィオ火山の噴火でリゾート都市ヘルクラネウム(エルコラーノ)とポンペイが壊滅
10世紀:白頭火山噴火で渤海国が滅亡。
1783年:アイスランドのラキ火山(ラカギガル火山)12.5立方キロの溶岩、火山の冬で1783天明の大飢饉、1789年のフランス革命に影響。1783年には浅間山の噴火も。
1794年:ヴェスヴィオ火山の噴火
1815年:ジャワのスンバワ島のタンボラ火山が破局的な大爆発。翌年は夏のない年。
1883年:インドネシアのクラカタウ火山が破局的噴火。噴出量18立方キロ。その後冷害等の影響が7年間続く。
1980年:セントヘレンズ火山:岩屑なだれ30億立方メートル
1985年:コロンビアのネバド・デル・ルイス火山が噴火し泥流2万9千人が死亡。
1991年:雲仙普賢岳の噴火。火砕流で43人死亡。火砕サージ、灰神楽、100万立方メートル程度。総噴出量0.2立方キロメートル
1991年:フィリピンのピナツボ火山噴火:総噴出量10立方キロメートル

追加項目:講談社

気象精霊記6 お月見試験とホゴ活動
    /2002年

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 書法天使のユナちゃんが初級文官試験を気象精霊の職制で受け、筆記試験に合格。しかし気象精霊の実績がないため、念願の精霊階級に昇格するには実技試験に合格しなければならない。
 試験問題は、ある場所で次の十五夜に月を望めること。その場所は偶然にもユメミたちがお月見宴会を予定していた場所だった。
 ところが、ユナちゃんのチョンボで「偏西風スプリット」を作り出してしまう。
 「偏西風スプリット」とは、1993年の梅雨末期にこれが何度も起こり、最長は18日間続き、「夏殺し」と呼ばれる。8月になっても梅雨の明けない大冷夏となり、イモチ病などで米の大凶作を招いたのだ。

追加項目:富士見ファンタジア文庫

まんてん
    /2002年

 バスガイドに就職するも挫折。祖父の漁業を手伝う屋久島の女性まんてん。「青くて丸か地球を見たい」と宇宙飛行士になる夢を抱き、やがて気象予報士となったまんてんはついに宇宙飛行士となって国際宇宙ステーションから気象予報を行う。降雨レーダーも搭載される。

追加項目:NHK連続テレビ小説、マキノノゾミ脚本、放送2002.9-2003.3

ストーンエイジCOP-顔を盗まれた少年
    /2002年

地球温暖化とヒートアイランド現象で亜熱帯化した首都圏が舞台

追加項目:光文社、カッパブックス

クライシス・ブルー
    /2002年

 地球の温暖化現象は加速度を増し,数々の異常気象、海面上昇、海流の停滞現象が起き海洋資源にも多大な影響をおよぼし始めた時代。「海を故郷にしよう」をスローガンにOHA(Ocean Home Association)が結成され、そこに所属する海洋調査用潜水艦<ルビーマンタ号>が活躍する。
=>クライシス・ブルー(がる~さんの電脳庫密倶より)

(蛇神降臨記)
    /2001年

世界のカルスト台地で純粋核融合兵器を爆発させて大気中の二酸化炭素と二酸化硫黄の濃度を高くし、金星の大気のように・・・。
http://chikyu-to-umi.com/cgi/diary/archives/406.html

追加項目:文藝春秋、文芸文庫2003

螢女(ほたるめ)
    /2001年

 変形菌(粘菌)が登場する。ごく最近、地殻内微生物と地震発生との間に関連があるのではとの仮説が出されているが、それが本作品に取り入れられていることに驚かされる。続編が待たれる。

ダイナソー
    /2001年

 6500万年前の小天体衝突による環境変動の中で、幻の楽園を目指して過酷な旅に就く恐竜たちの物語。

追加項目:フル3D-CGのディズニー作品

気象精霊記5 思惑違いの流星豪雨
    /2001年

温泉諸島(千島列島)で海底火山が大爆発を起こし、成層圏に大量の火山灰がバラ撒かれた。気候変動誘発局という天上界近衛軍の特殊部隊の仕業だ。このままでは地球が氷河期に突入する。

追加項目:富士見ファンタジア文庫

気象精霊記4:海底火山とラッコ温泉
    /2001年

 小天体が落下し超巨大津波が発生し、膨大な塵が成層圏に吹き上げられる。津波を火山・地震の津波で打ち消そうとし、また強力な台風に伴う高層低気圧で水蒸気を成層圏に送り込み、塵を凝結核として水の粒を成長させ、成層圏の塵を除去する・・・という模擬訓練が精霊気象局のシミュレータで実施される。
 温泉列島(千島列島のこと)で予定外の地震の発生。それに触発されて、シャシコタン島とマツワ島の間に横たわる海底火山群-ムチタン岩礁で地球を一気に氷河期に突入させるほどの巨大な海底火山が噴火する危険が出てきた。

ミリィとセーラはウルップ島沖の海溝で沈み込む玄武岩海山を打ち砕いて境界面を流動化しサイレント・アースクエイク(無鳴動大地震/無口なまず)を起こして歪みを解消する。ところが予期せぬパラムシル島南東沖でM6.7の地震が発生。それによってムチタン岩礁の海底火山がついに噴火してしまう。

爆発的な噴火による火山灰で地球が寒冷化しないよう、対流圏の火山灰を雨で洗い流すために低気圧を発達させるが、噴火口の真上に大規模な高層低気圧が発生してしまい、大量の噴煙が成層圏に舞い上がってしまう。実は氷河期を起こすことを計画する気候変動誘発局の策略だった。火山灰が自然降灰するのを待っていると暴走冷却を引き起こして氷河期に突入する恐れが・・・。

1815年:スンバワ島のタンボラ火山
1883年:スンダ海峡にある火山島クラカトア
1991年:ピナトゥボ大噴

追加項目:富士見ファンタジア文庫

くるりくる!
    /2001年

  一年前、“ノアの日”と呼ばれるその日、突然降り出した止まない雨によって東京は大洪水にみまわれ水没した・・・。
=>くるりくる!

追加項目:集英社、ワニブックス、COMICガム掲載

ARCHIMEDEAN DYNASTY-Silent & Slap fight in Deep and Dark sea.
    /2001年

 21世紀、人口増加と資源不足のため、深海への進出が世界的ブームとなった。一方、温暖化によって南北の氷が溶け、急速な海面上昇が進行。インドがパキスタンに放った核ミサイルが世界的な核戦争を引き起こし、人類は唯一残された深海に逃げ込む。
 そして数百年後、人々は海の底に「アクア世界」といういくつかの国家や共同体を作って生きている・・・。
=>ARCHIMEDEAN DYNASTY

追加項目:GISHIKINEKO  #年代不明

新旭日の艦隊 FINAL
    /2001年

 荒巻義雄作のパラレルワールドでの太平洋戦争シリーズの最新版「新旭日の艦隊」のイラストレーターによるイラスト集。このシリーズはかなりSFっぽくなっていて、電磁推進を推進器とする<レヴィアータン>(核力推進=原子力?)、<新日本武尊>(やまとたける、トリウム溶解塩炉)、<須左之男>(すさのお、核融合エンジン)などが登場する。
 挿入されている荒巻義雄の書き下ろしには、パナマ運河に置かれた気象兵器によって北大西洋海流が停止し、ノルウェー沿岸までが氷結すること、第三紀~第四紀の地球環境の変遷、ビリー・レイスの海図にある南極大陸文化説がプレートテクトニクスや人類考古学と矛盾していることまで書かれている。

追加項目:中央公論新書

A.I.
    /2001年

 本物の人間になって母親に愛されたいと願う人工知能ロボットが主人公の未来のピノキオ物語。ハーレイ・ジョエル・オスメント君の演技が感動的。地球温暖化による海面上昇によって水没したマンハッタンが登場する。その2000年後、氷河期により凍結したマンハッタンも。

追加項目:スタンリー・キューブリック遺作、スティーブン・スピルバーグ脚本・監督、米映画

(Blind Waves)
    /2000年

地球温暖化で海面が30m上昇した世界
http://chikyu-to-umi.com/cgi/diary/archives/440.html

追加項目:Tom Doherty Associates Book

(海のオーロラ)
    /2000年

海底掘削基地“ガネシア”が登場、海底下6500mのマントルまで掘削する。
http://chikyu-to-umi.com/cgi/diary/archives/217.html

追加項目:ビデオ

ノーチラス
    /2000年

 このノーチラスは,ジュール・ベルヌとは無関係。海洋掘削基地<プロメテウス>から,なんとマントルを超えて外核まで掘削してエネルギー資源を採取するプロジェクトがまさに到達直前の段階に。実はこれによって大規模な地殻変動を引き起こし,地球環境を破壊することに。100年後の世界からタイムマシン<ノーチラス>が送りこまれ,このプロジェクトを阻止しようとするが・・・。

 タイムマシンを潜水艦にするのは冷却のためとされているが,まあ,ズバリB級作品ですね。

http://www.generalworks.com/databank/movie/title3/nauti.html

追加項目:日本劇場未公開、ビデオ

パーフェクト・ストーム
    /2000年

 1991年10月、北大西洋でハリケーン"グレース"と寒冷高気圧と爆弾低気圧が合流、30mもの波が発生している。
公式ホームページ(当時のデータや解説が載っている。)

ラニーニャ
    /2000年

 エルニーニョとラニーニャの話題で始まるが、気候変動とは無関係。

追加項目:新潮

天気予報の恋人
    /2000年

天気予報の恋人」(2000、TV)
 バツイチの気象庁主任予報官、シングルマザー、FM局の恋愛の悩み相談番組パーソナリティーの3人の物語

<=天気予報の恋人

君が教えてくれたこと
    /2000年

 ともさかりえ主演の自閉症の気象予報士の物語。

=>君が教えてくれたこと

コロンブスの呪縛を解け NUMAファイル・シリーズ
    /1999年

 カート・オースチンとホセ(ジョー)・ザバーラのシリーズ第1作。2000年6月、NUMAの新鋭調査船<ネーレウス号>がメキシコ湾ユカタン半島の小天体衝突跡で調査する。衝突由来のテクタイトなんて言葉も登場。
 NUMA深海地質学者ポール・トラウト、その妻でNUMA海洋生物学者ガメー・トラウト、海洋考古学者ニーナ・キーロフ(マリタイム・リサーチ社)が登場。下巻では1956年にナンタケット海峡でストックホルム号(2万9000トン、52名死亡)と衝突して沈没したアンドリア・ドリア号(乗客1200人以上)の探索に<ディープ・フライト二号>と大気圧潜水服<シーニック・ハードスーツ>と潜水鐘による飽和潜水が登場する。

追加項目:新潮文庫、上下巻

鳥玄坊-ゼロから零へ
    /1999年

 鳥玄坊シリーズの完結編。海溝三重点を震源とする地震が増加。気象庁は同海域の水深9000mの海底に深海探査船を派遣する。一方、O157・H7による集団食中毒が急増、子供の死亡は500人を越え、韓国特殊部隊による日本侵略が始まる。海溝三重点のsink holeに閉じこめられていた『ウルトラモササウルス』はついにsink holeから飛び出す。全長960m、618万重量トンに成長していた・・・。

追加項目:講談社文庫

デイ・アフター・トゥモロー/スーパーストーム-世界が氷に覆われる日/The Coming Global Superstorm
    /1999年

 映画「デイ・アフター・トゥモロー」の原作となったフィクションの各区切りごとにノンフィクション部分を挿入している。
 ある部分だけを除くと、地球科学に関する興味深い問題を丁寧に取材している好著に見えるのですが、残念ながら捏造・盗作作家グラハム・ハンコックの「神々の指紋」のウソ(スフィンクスの雨水による浸食跡、マンモスの突然の氷結などで出典の歪曲あり)にだまされて、高度な文明が大異変で滅んだことを力説していて、本書を台無しにしている。ハンコックと違うのは大異変がヤンガードリアス事件のあった1万2千年前ではなく、その後完新世に入ってから起きた8000年前の寒冷化で滅んだとしている。

・フィクション部分
 ブイに異常データが見られるアラームが鳴るが、故障とみなされる。そのうち、ロシアでは雷雨と竜巻を伴う低気圧を伴う「スーパーセル」と呼ばれる種の「トルネードケーン」が、西太平洋では「スーパー台風」マックスが発生。
 真夏のオーストラリアでは季節はずれのブリザードが。
 マックスは最大風速97mとなって東京を直撃。128万8704人の死者。英気象庁ハドレー気候予測研究センターのアレックス・リッチは、米NOAAシビアストーム研究所のボブ・マーチンに・・・。

 ノンフィクション部分ではジャイアント・インパクトで月ができたお陰で地球の自転速度が低下したことや、木星効果、銀河でのガンマー線バースト、大絶滅と生物進化に言及している。

追加項目:メディアファクトリー、2004/04

気象精霊記2:爆弾気分の低気圧
    /1999年

 12月初旬、異常乾燥状態が取り敢えず終息。シベリアで生まれた第一級の寒気団が襲来。今度はタリム盆地でジェット気流の異常蛇行が始まり、その影響で東シナ海に双子の低気圧(二つ目低気圧)が発生。なにものかが惑星規模で異常事態を引き起こしているらしい。双子の低気圧の渦管は上空で一つに繋がっている。台風並みに発達しそうなところ、南に迂回しているジェット気流を2つの低気圧の間に割り込ませることによって渦管を切り離す。阿蘇山で生じているカルマン渦を利用してジェット気流を振り回すと孤立(ソリトン)波が発生し、それが渦管を引き裂く。
 ところが北まで張り出してきた太平洋高気圧にブロックされた影響か南側の低気圧はまだ成長を続けている。太平洋高気圧の張り出しはジェット気流の蛇行が原因である。赤道と極地の温度差が小さくなってジェット気流の動きがカオス的になっているのだ。
 そこに猛烈な寒気団が南下。このままでは東亜地中海(日本海のこと)で風速100m近くの大風が引き起こされる。さらに災害オタク気象精霊のキャサリンが房総半島で竜巻を引き起こす。実はこれが最も災害を少なくする気象操作だったのだ。
 爆弾低気圧を弱めるため、精霊たちは海流とジェット気流を移動させ、日本海で積乱雲を乱立させて寒冷前線を攪拌して弱め、爆弾低気圧から前線を切り離そうとする・・・・。
 
 このほか雷について妖精の輪(エルプス、光る円盤)、倭人の火(ブルー・ジェット、上に噴出す青い光の流れ)、精霊の光(スプライト、宇宙に向かう赤い光跡)などの用語が登場。
 ナヴィア・ストークスの方程式まで出てくるのにはびっくり。登場する精霊の一人が「でぃーヴぇくとるヴい/でぃーてぃー、いこーる、まいなす・なぶら、かっこ・・・・」と話すシーンがある。

追加項目:富士見ファンタジア文庫

地底探検/アース・エクスプローラーズ
    /1999年

 地底世界では人類のほか、恐竜が人型に進化していた・・・。

追加項目:米映画

南極大陸
    /1998年

 時代設定は近未来。地球平均気温は1世紀半前より10度C上昇。異常気象の増大、若干の海面上昇がある時代みたい。9月のワシントンDCが46度Cで湿度100%。世界人口は100億人を越え、うち40億人は電気の供給を受けられない。
 南極大陸を舞台に、科学者、多国籍企業による石油・メタンハイドレート開発の思惑、急進的環境保護派(過激派)、自給自足を目指す多民族集団を描く。
 ユニークだったのは、研究者(通称ビーカー)と研究補助者の関係が描かれている点。研究補助者はNSFから民間委託になっていて、ASL社(AntarcticSupport and Logistics)の社員。NSFはなかなかこすっからいことをしていて、民間委託先を数年毎に入札していて、最初がホームス・アンド・ナーヴァー社、次がITT社、次がASA社(南極支援会)、そしてASL社。ASA社が受託している間、NSFはASLを下請けに使わせ経験を積ませ、次回の入札で対等に競争できるようにしている。こんなひどい方法でより安く入札できるように予算削減している。その分、研究補助者が低賃金でこき使われていて・・・。あとは読んで下さい。とても他人事とは思えない話の展開です。
 もうひとつ、鮮新世(500~170万年前)に南極大陸に珪藻とブナが育つ環境にあったか、つまり、南極氷床が東も西も崩壊していた時代があったかどうかの科学論争を扱っている。
 南極大陸を南極横断山脈でもって西南極氷床(WAIS。ロス海、ウェッデル海側)と東南極氷床(SAIS)に分けると、西側(WAIS)の底は海面より下にあるために崩壊しやすく、少なくとも過去数十万年の間に一度は崩壊したと考えられている。
=>過去50万年間の気候変動と西南極氷床の崩壊
 一方東側の氷冠(SAIS)は海面より上の大陸上に存在しているため安定しており、南極大陸が今の位置まで移動して南極周回流が成立して以降、氷床が発達し、少なくとも1400万年前から東の氷冠が安定的に存在していたとする「安定説」が学会の主流を占めている(という物語の設定)。
=>いろんな時間スケールの気候変動
 それに対して鮮新世(500~170万年前)にSAISが崩壊した証拠を探す「変動説」の研究者グループが、ついに決定的な証拠を見付ける。これは温暖化によって東の氷冠が崩壊しうることを意味する・・・。
 この論争は現実に行われている論争のようです。
 作者本人が南極のSFを書くという理由でNSFに採択されて、実はその前年度、火星のSFを書くという理由で申し込んだ時は非採択だったそです(笑)。この本の中にも風水師、画家、写真家、映画監督、小説家、彫刻家、科学ジャーナリスト、サウンド・アーティスト、映画監督がNSFから招聘された設定になっています。
=>南極氷床に関する論争


ASL:Antarctic Supply and Logistics
BFC:バーグ・フィールド・センター
GFA:一般野外作業補助員
NTSB:国家運輸安全委員会
SCAG:サザンクラブ南極部会
SCAR:南極研究科学委員会
SPOT:南極点陸上輸送車
SSSI:特別科学関心地区
WDC:自然保護クラブ
WOO:プログラム訪問者

所在未確認

追加項目:原著1998、講談社文庫2003.12

鳥玄坊-時間の裏側
    /1998年

 江ノ島で12mもの深海性の硬骨魚類である『リュウグウノツカイ』が打ち上げられる。地震の前触れではないかと恐れる漁民たち。それを海洋科学技術センターの海洋学グループの青山主任研究員、石神亜玖梨博士と名乗る男女が運び去る。不老不死、人魚、浦島伝説の謎を追う主人公たち・・・。
 東海地震、関東地震の可能性について、ユーラシアプレート、北米プレート、フィリピン海プレートの衝突、伊豆半島をいずれのプレートにも属さないマイクロプレートと見なしているとか、いつ地震が起きるかよりも、なぜこれまで起きていないのかを考えるべきとか、富士山噴火との関連、海溝三重点の意味など、興味深い話が出てくる。

追加項目:講談社文庫

天空の劫罰
    /1998年

 作者のネイピアは北アイルランドのアーマー天文台の現役天文学者。彗星を発見した同僚が、彼の名にちなんで<ネイピア7096>と命名している。
 6ヶ月前にロシアが打ち上げた火星向けの有人宇宙船フォボス5号の交信記録に暗号が隠されており、実は打ち上げ時に10メガトンの水素爆弾が搭載されているとの情報がもたらされる。小惑星の軌道を変えて米国に衝突させようとしているとの推測により、NATO陣営の最高の頭脳たちが集められ、その未発見の小惑星<ネメシス>の探索と軌道修正のためのシャトル打ち上げ準備を開始した。
 ベータ・メーザーによる小惑星の熱伝導度計測、ROSAT(X線源サーベイ用衛星)、IRAS(赤外線天文衛星)による小惑星の軌道を変えるための核爆発の探知、ORICS衛星と潜水艦との間のブルー・グリーン・レーザー通信などが登場する。
 これまで小天体衝突物といえば衝突回避のための宇宙ミッション、若しくは、衝突前後のパニック物だったが、本作品は、そのどちらでもない推理サスペンスである。

追加項目:NEMESIS、新潮文庫

アルマゲドン
    /1998年

 世界で最もついていない男、ブルース・ウィルスが、この映画でも・・・。
 最大の小惑星セレスを上回るテキサス州サイズ(推定体積:965億立方m)の小惑星が、なぜ地球への衝突18日前まで見つからなかったのか? 西村屋の推測としては、太陽系外から双曲線軌道で、それも太陽の方向からやってきたために発見が遅れたのであろう。小説版では既存の小惑星が彗星に軌道を乱されたことになっている。そのくせ「ドティ」と命名しているのは矛盾。
 これまでまったく陽の目を浴びてこなかった海底石油掘削で働く男たちが、突然、人類を救うヒーローになるところが、海洋開発関係者としてうれしい。小天体での掘削作業は、掘削作業監督(ツール・プッシャー)、地質専門家、エンジニア、油井採掘作業員(ラフネック)の4人が2チームで行われる。

=>generalworks

追加項目:小説版:M.C.ボーリン、竹書房文庫

ディープインパクト
    /1998年

 彗星が大西洋に落下した時の津波発生がリアルに描かれている。小天体衝突もので、これだけ大きなサイズのものが実際に地球にぶつかるリアルな映像は、かつてない。

=>generalworks

アイス・ステーション
    /1998年

 南極大陸の棚氷の下の洞窟に氷に埋もれた”宇宙船”が発見され、その直後に隊員たちが何か恐ろしいものに襲われ・・・、という導入部からあと、息も継がせぬジェットコースター的パニック&アクション。
 エイリアンの宇宙船なのか、はたまた超古代文明の科学なのかと、いろいろ思わせぶりなこともあって、なかなか途中でやめられず、一晩で上下巻を読みきってしまったのですが、ところどころ変な箇所あり。
・南極大陸沿岸部の氷床を掘削して、3億年前の”氷”を掘り当てた:
 南極大陸で一番古い氷床というと、南極大陸中心部でやっと80万年ぐらいだったかと思いますが。

・クロロフルオロカーボンに引火して大爆発:
 毒性のあるアンモニアや引火性のあるメタンに代わる安全な冷媒として歓迎された物質だったような。

・太陽フレアによって電離層に穴が開き、衛星通信が不能となる:
 長波~短波による長距離通信は阻害されても、衛星通信はもともと電離層を突き抜ける高い周波数を使うでしょうから、電波障害は受けないのでは・・・?

・南極大陸氷床が海中に落下すると、上下が逆転する:
 これはどうなんでしょう? 下の方が圧密が進んでいて重い気がしますが。

・原子炉のエネルギーを利用した肉眼でも見えなくなるステルス技術:
 この宇宙人か超古代文明人でないとムリそうな技術を、そうじゃなくて秘密裏に米国が開発した”昔”の技術となっているというのはちょっと。

追加項目:ランダムハウス講談社、2006.8、上下巻

鳥玄坊-根源の謎
    /1997年

 中国秦始皇帝兵馬俑で不思議な金属板が、クフ王ピラミッドの地下500mから高さ96m、長さ150m、幅75mの空間が、富士山麓樹海の地下から高さ600m、長さ1250m、幅800mの巨大空間「大和空間」が相次いで発見される。
 南極大陸の氷下3660mにあるボストーク地底湖に閉じこめられていた『ウルトラモササウルス』が目覚める。全長808m、484万重量トン。海溝三重点に存在する4万3千mもの穴NAKAMURA HOLEに封じ込めようとする・・・。
 優れた学説を連発しながら急逝された地質学者の中村一明さん(東大地震研教授)の名前が登場したのにはビックリ。

追加項目:講談社文庫

タイガーシャーク
    /1997年

 2060年、日本はエネルギー対策として、日本周辺の海底断層沿いにジオサーマル・タップ(地熱発電装置)を設置。ところが、巨大地震が相次ぎ、日本列島のほとんどが水没する・・・。
 重装甲攻撃用水中翼潜水艦(サブフォイル)<タイガーシャーク>が登場。

追加項目:Play Station

気象精霊記1:正しい台風の起こし方
    /1997年

 ファンタジア長編小説大賞、審査員特別賞受賞。5つの前線を伴う低気圧(低気圧の中心から伸びる2対の温暖前線と寒冷前線+もう一つの閉塞前線)、台風と温帯低気圧の違い、台風が火山を打ち落とす、赤道を横断する台風、台風カタパルト、右回りの竜巻
 ユメミが軽く4日分のエネルギーを投入して作った台風。実は台風5~6個分の熱量であり、成長すると半径900キロ以上、中心気圧800ヘクトパスカル未満、最大風速毎秒135キロ以上という超巨大台風を作ってしまった。これを弱めるために、ミリィたちは台風自体の低気圧を利用して冷たい深層水を汲み上げる、上流側に別のミニ台風を作ってそれにエネルギーを奪わせる、冷たい雨雲をちまちま取り込むという3つの方法を講じる。ところが、そこに災害オタクのキャサリンがミニ台風を乗っ取り、巨大台風にぶつけて合体させようとする。それをフライ・バイのように・・・。
 この観測史上最大の巨大台風6号は、最終的にはミリィたちの活躍で推定死者2万人となるところを3千人超えに押さえることになるが、床上・床下浸水600万戸以上、600兆円を超える被害をもたらす。

追加項目:富士見ファンタジア文庫

(AO6-青の6号)
    /1997年

オゾン層破壊により紫外線が増加/核爆発で南極ロス氷棚を崩壊させで海面が上昇。南極の地殻も上昇。マントル中層脈流に達するポールシフト誘因装置”超磁力システム”でバンアレン帯を消失させようとする。
http://chikyu-to-umi.com/cgi/diary/archives/53.html

殺戮衝撃波を断て
    /1996年

 2000年1月、高エネルギー・パルス超音波を利用したタイアモンド採掘が、低周波の音響として海中を数千kmも隔てて伝播し集束することによって、太平洋の各地で生物の大量死が発生・・・。
 NUMAの双胴型極地調査船<アイス・ハンター号>、深海測量船<オーシャン・アングラー号>が登場。なんとヒューズ社のあの<グローマー・エクスプローラー号>が窮地を救う。海蛇伝説も登場。ダイアモンドが300億年前(凄い!)にマントル上部で形成されたとなっている。
 NUMA海洋地質学主任チャールズ・ベークウェル、海洋生物学者メーブ・フレッチャー、音響海洋学サンフォード・エイムズが登場。メーブ・フレッチャーがヒロイン。

追加項目:新潮文庫

ツイスター
    /1996年

 竜巻被害が多発する米国では、竜巻を追跡して観測する研究者を「ストームチェイサー」と呼ぶらしい。主人公たちは小さな無数の観測装置ドロシーを竜巻の進路上に置き、竜巻にドロシーを吸い上げさせて諸データを得ようとする。その彼らの前に彼らの目の前に、最大級F5クラスの巨大竜巻が現れた・・・。

追加項目:米映画、ヤン・デ・ボン監督

震源
    /1996年

 「ホワイトアウト」が大ヒットした真保裕一の作品。気象研究所地震火山部の主任研究官が主人公の長編サスペンス。地震津波監視システム(ETOS)、地震活動等総合監視システム(EPOS)、ハイドロ・チャートを装備する海上保安庁水路部の測量船<海洋>、海洋科学技術センターの<なつしま>と<ドルフィン3K>が登場する。

追加項目:講談社文庫

ボルケーノ
    /1996年

 ロサンジェルス市内で大規模な溶岩噴出が起きる・・・。
 小説版では、プレートの大陸の下への沈み込みなどの記述がある。マントル・プルームとマグマ上昇を混同しているような記述もある。東太平洋海膨がアメリカ大陸に沈み込むことにより、サンアンドレアス断層が拡大軸に遷移する可能性を表したものともいえるのでは。

追加項目:角川文庫

マグネチュード10
    /1996年

 2024年、プレート衝突による巨大地震の予測とそれをなくす試み。プレートを溶接するという発想は、むしろ地震をより巨大化すると思われ、いただけない。地震発生時のエネルギーは、固着した岩石を溶融させるほどだという。「地球シミュレータ」に類する装置が登場する。

追加項目:マイク・マクウェイ、新潮文庫

夢見る惑星
    /1996年

近いうちに大地震で滅びようとする人類を、少しでも助けようとする大神官の話とのこと。
=>夢見る惑星(はいねさんの書評)リンク切れ

amazon:4091911110

追加項目:小学館、プチフラワーコミックス、全四巻(20年前?)/小学館文庫全3巻1996

神々の指紋
    /1996年

 地球科学あるいは古環境・考古学への関心を高めることに大いに貢献した作品。ところが、実はかなり悪質な本であるらしい。
 例えば「また死んだマンモスの胃の中から未消化のイトシャジン、キンポウゲ、スゲ、豆などが見つかっています。そのような植物は今のシベリアやアラスカでは育たないものです。」という記述があるが、イトシャジン、キンポウゲ、スゲ、豆は今のシベリアで育っている。
=>(行方不明)”「神々の指紋」-真実か?デタラメか?-”
=>”『神々の指紋』批判のページ
=>”「神々の指紋」の超真相
=>”神々の疑問
=>『神々の指紋』と『創世の守護神』の嘘を暴く

 このことをなぜ多くのマスコミ、評論家は見抜けなかったのだろうか? それはおそらく、古環境の専門家が読めば地球科学上の虚偽は分かっても考古学部分の真偽は分からず、他方、エジプト古文書の専門家が読めば考古学上の虚偽を見抜けても地球科学部分の真偽は分からなかったためではないだろうか。
 さて、この作品をフィクションとして読めば、これだけ壮大でスリリングなSFはないと思ったのだが、私の同僚のS氏は、SFとして読んでもなんら新しいアイデアがないと手厳しい。つまり、地軸移動、惑星直列にしろ、超科学モノの愛好者なら誰でも知っている内容ばかりだという。

・コミックス版:横浜研に寄贈

追加項目:翔泳社、上下巻

ブルー・ワールド
    /1995年

現在のマダガスカル(コモロ諸島)沖から白亜紀末期のバミューダ(バハマ諸島)沖に繋がるブルーホールが封鎖され、新たに現代のネス湖で1億4500万年前のジュラ紀末期カルー地方に繋がる第2のブルーホールが発見される。
 その後、大掛かりな前線基地が作られるが、地磁気の弱まりによってブルーホールが閉じられ、現代に帰ろうとする原潜が大爆発を起こす。ジュラ紀末期に残された人々は、別のブルーホールに向かってパンゲア超大陸横断の旅に出発する。現代側では、バミューダ(バハマ諸島)沖に発見された3番目のブルーホールからカンブリア紀を経てジュラ紀末期に救出に向かおうとする試みが続けられる・・・。
 白亜紀末期に、メキシコ湾ユカタン半島に小天体が衝突する同時期に、ちょうど地球の裏側のインド半島で大陸洪水玄武岩が形成(デカン高原)されたことに着目しているのが凄い。もっと凄いのは、もし小天体衝突が中心核に影響を及ぼし、ホットプルームを上昇させたとすれば、地表面に到達するまでタイムラグがあるはずとする点。
 ジュラ紀末期の生物:ランフォリンクス(翼竜)、クリオリンクス(翼竜)、プレシオサウルスの一種、アロサウルス(肉食恐竜)、ディプロドクス科パロサウルス(竜脚類、草食竜)、ケントロサウルス(草食竜)、ユタラプトル(肉食竜)、始祖鳥、プラキオサウルス科ギラファティタン(竜脚類)、メガロサウルス(獣脚類)、ズンガリプテプルス(翼竜)、オウラノサウルス(鳥脚類)、プリオサウルス、ブラキオサウルス・プランカイが登場。
 カンブリア紀(5億7千万年前)の生物:アノマロカリスが登場。

追加項目:1995~98、アフタヌーン連載、ブルーホールの続編。

ウォーターワールド
    /1995年

 ケビン・コスナー主演。地球温暖化の進行によって陸地の大部分が水没した後の世界。人々は陸地の存在を知ることなく、スクラップを寄せ集めた浮遊都市で暮らしていた。幻の陸地への地図が印されている少女を巡って、流れ者で両棲人の主人公と海賊どもが戦う・・・。
 200m以上の海面上昇なので、白亜紀の頃のようなスーポーホットプルームの上昇が伺われる。

・〈マリナー〉:流れ者/変異体/ミュータント/海棲人類。エノーラが名付ける。本名は本人も知らない。のちにヘレンからユリシ-ズ/オディッセウスと名付けられる。変形する三胴帆船を操る。
・ヘレン:〈オアシス〉のバーの女主人。〈ドライランド〉の存在を信じる。大きくて澄んだ目は黒く、濡れ羽色のつややかな髪、官能的な顔、たおやかな首筋、ほっそりとした肢体、豊かな唇、ふくよかな胸。エノーラの育ての親。
・エノーラ:7歳ぐらい。ネパール人に見える。お絵描きが大好き。背中に謎の刺青がある。
・グレガー:環礁人の発明家で科学者。白髪白髯、やや背の曲がった老人。風車の設計者として長老会から”天才”と思われている。
・〈顔役〉:環礁人の実質的なリーダー。
・〈助祭〉(ディーコン):スモーカー/狂戦士(パーカーサー)のボス。自らを「戦士の王」と称す。頭はつるつるで一本の毛もない。肌の色は腐りかけたリンゴのような赤銅色。背は高くないが体格はごつく、隆々たる筋肉。本拠地〈ディーズ〉(実はいにしえのスーパータンカー”エクソン・バルディース”)
・〈北欧人〉:〈助祭〉の残忍な部下
・〈ドク〉:〈助祭〉の医者

追加項目:米ユニバーサル映画。小説版は、マックス・アラン・コリンズ、徳間文庫1995

氷河期を乗りきれ
    /1995年

 「氷の帝国」の続編。2001年、北大西洋での海底火山大噴火が撒き散らした硫酸ガス、エアロゾルによって北半球が氷河期状態に陥り、その危機を乗り越えるためにバイオスフォイアへの移住、化学合成で成長する植物を作る研究、メキシコ湾流を変えることで北極海の海氷を溶かして温暖化させる試みなど。
 前作の2人の関係が意外な状態から物語が始まる。

追加項目:扶桑社ミステリー

(新海底軍艦~ 滅亡へのゼロアワー/新海底軍艦~メモリー・オブ・オーシャン)
    /1995年

ヨコハマ買い出し紀行
    /1995年

 海面上昇した近未来の三浦半島が舞台。水棲人らしきミサゴさん、海面効果翼船が登場。

=>ヨコハマ買い出し紀行(masterpieceさんのサイト)

追加項目:1995-2003-, 芦奈野ひとし、月刊アフタヌーン(講談社)連載中

さよならダイノサウルス
    /1994年

古生物学者で恐竜研究家のブランドン・サッカレイ博士(ブランディ)と地質学者のマイルズ・ジョーダン教授(クリックス)は、チン=メイ・ファンが発明したタイムマシン<チャールズ・ヘイゼリアス・スターンバーク号>で6500万年前に突然恐竜が絶滅した謎に挑む。ところがそこで出会ったのは、半分になった重力、2つ目の月、話す『トロエドン』だった・・・。

追加項目:ハヤカワ文庫、星雲賞受賞

氷の帝国
    /1994年

 2000年、北大西洋の中央海嶺での大規模な海底火山活動による海嶺の隆起によって、メキシコ湾流が変化し、欧州が寒冷化、さらに大噴火による噴煙によって寒冷化が劇化する。閉鎖生態系のバイオスフィアと地熱エネルギー利用。探索船<アビス>と潜水艇<イエローストーン>も登場。
 主人公のベンジャミン・フランクリン・ミードは天才的な地球物理学者で世界最大の地熱開発会社の社長でアル中暦と離婚暦と癇癪癖を持つ。ヒロインのマージャリー・グリンは分子生物学者で英国生存圏の建設責任者。この2人の人物がなかなか魅力的。

追加項目:扶桑社ミステリー

大暴風
    /1994年

 2028年、シベリア連邦が北極海に抑制型弾道ミサイルを配置。その発射の兆候を検知した国連平和維持軍は、反中性子ベリリウム爆弾をアラスカ北部に打ち込むが、北極海のクラストレート化合物の層が崩壊、大量のメタンが大気中に放出されてしまう。これによって温暖化が急進し、海水温が台風の発達する27.5度Cを越える海域が拡大する。やがて太平洋中央部で人類史上最大のハリケーンが発生。中心部の風速220ノット近く、高さ140mの波が発生し、カ
ロリン諸島とマーシャル諸島で数百人の犠牲者を出したのち北緯30度を越えても勢力は衰えることなく・・・。


 2006年、人間の感覚をスカルプネット(頭網)で中継するXVが登場。2014年、火星有人探査が実現。2016年、60マイル上空で爆発した爆弾によって全米政府・金融機関の電子記録の1/3が消滅する<フラッシュ>(大閃光)が発生。その直後にアラスカ自由国が米国から独立。 NASAの自己増殖するレプリケータによる月面採掘実験が失敗し、米国の有人宇宙探査の縮小が始まる。2022年布告により全アフロビアン(黒人種)が欧州から追放される。NOAAが発表した地球環境警戒5カ年アセスメントがXVのせいで世界暴動を引き起し、900万人が死亡、NOAA長期予報課が閉鎖される。
 2028年、シベリア連邦がアラスカの所有権を主張し、北極海の6カ所に抑制型弾道ミサイルを配置。その発射が試みられるのを検知した国連平和維持軍は、国連宇宙局UNSOOの25機の宇宙機をスクラムジェットで打ち上げ、計100発以上のCRAM-圧縮放射反物質-爆弾(反中性子ベリリウム爆弾)をアラスカ北部ノーススロープ沖に打ち込んだ。
 これによって、北極海の海底に厚さ50フィート、幅65マイル、全長400マイル以上のクラストレート化合物の層が崩壊し、1730億トンものメタンが大気中に放出された。これは2028年の大気中メタンの約19倍、1992年時点の約37倍に及んだ。
 米国で唯一残った宇宙ステーション<コンスティチューション>のルーイ・タイナンは、海上に吹き出したメタンにレーザーで点火・燃焼させるが焼け石に水。温暖化が急進し、海水温が台風の発達する27.5度Cを越える海域が拡大する。太平洋中央部で人類史上最大のハリケーン<クレム100>が発生。目の直径が約8km、中心部の風速220ノット近く。高さ140mの波が発生し、ライン諸島キングマンリーフの北アメリカ軌道サービス社NAOSの大型衛星(モンスター)打ち上げ場が破壊された。カロリン諸島とマーシャル諸島で数百人の犠牲者、サイパン島、インドネシア、南鳥島を襲い、北緯30度を越えても勢力は衰えることなく東へと針路を変える。
 <クレム100>は巨大な噴出ジェットによって予測不可能な進路を取る。ミッドウェイ諸島、ハワイ諸島を襲い、死者は数百万人に及ぶ。風力12以上の暴風圏は直径3000km近くに及ぶ。最大風速は竜巻並み、音速の半分前後の風力46、146m/秒、330マイル/時。目の直径は140km。<クレム 100>のジェットはさらに1000km離れた海面に<クレム200>(クレメンタイン)を産み出す。<クレム200>はメキシコのテワンテペク地峡を抜けてメキシコ湾に入り、猛威をふるいながら子を産みだしていく。
 海面温度を下げるため、「クリーグの風船計画」:ハリケーンの被害のため唯一打ち上げ可能なシベリアのロケット発射場を用い、何千個もの強化ポリフィルムの風船を極軌道に投入する方法、そして、「巨大な白い艦隊」:カイパーベルトにある彗星2026RU(直径790マイル、太陽から56.23 天文単位)を地球のラグランジュ点に運び、そこから円盤状の氷(質量200万トン、幅1マイル)を次々と昼間側の大気中に投入して日射量を下げ、夜間側で温室効果とならないよう水素と酸素に分解する方法が計画された。
 <コンスティチューション>のルーイはテレプレゼンス(遠隔存在)によって月面のレプリケータを再稼働させる。ルーイの複製ともいえる"ワイズガイ" (生意気なやつら)たちは、月にある日本とフランスの基地を解体し、その資材で<コンスティチューション>を深惑星探査船<グッドラック>に改造する。さらに自己増殖型工業コンビナートが産み出す資材を電磁カタパルトで<グッドラック>に向けて射出する。<グッドラック>は月から伝送された数ギガワットの電力で物質を反物質に変換しヘリウム3-IIと反応させ光速に近いヘリウム3の噴流を推進力とする。さらに、月から射出される資材の流れを<グッドラック>の電磁ブレーキで減速させるたびに<グッドラック>は4Gの加速を受けて2026RUに向かう。
 シベリアのロケット発射場にまつわるスキャンダルによって第2次世界暴動が起こり、<クレム114>はバングラディシュを壊滅させ、2億5千万人が死亡。ルーイは2026RUへの到着を早めるため、<グッドラック>を自分の肉体が耐えられる以上に加速させることを決意。<クレム650>は日本、香港、マカオなどで5億人を死亡させる。<クレム100>の目は直径350km、最大風速250m/秒(マッハ0.7)。長く伸びたジェットはメキシコ湾内に<クレム900>を産み出し、それは暴風圏1600マイル、中心気圧530ミリバール、最大風速はついにマッハ1を突破。噴出ジェットは海水をも巻き上げ、周りにぶちまけ始めた・・・。

 反物質燃料で動く潜水可能型ヨットが登場。ハインライン「獣の数字」に登場する連続体飛行機ゲイ・デシーバーにちなんだエピソードが登場。 温暖化によって台風被害が増えるか否かは最近のモデル研究での課題となっていて、台風による擾乱で海面水温が低下するなどの効果によって、どうやら、台風の数は減りそう。

追加項目:ハヤカワ文庫、上下巻

神の鉄槌
    /1993年

 彗星カーリー(「シヴァ神降臨」のシヴァの伴侶の破壊の女神の名をとったそうな)に宇宙船ゴライアスが接近し、マスドライバーを設置して地球との衝突を回避させようとする。これと「地球最後の日」が合体して映画「ディープインパクト」が作成されている。

追加項目:ハヤカワ文庫

東京湾岸大津波
    /1992年

 気象庁地震課の長老的人物が主人公。チリで微小地震が起きたが津波の恐れは無視される。実は、いわゆるヌルヌル地震であって、大津波がハワイ、東京湾岸を襲う・・・。

追加項目:徳間文庫

ブルーホール
    /1991年

 1938年に古代魚シーラカンス(ゴンベッサ)の生息が発見されたマダガスカル近海(コモロ諸島)に、白亜紀に繋がる「ブルーホール」が発見される。大渦巻に巻き込まれて白亜紀に漂着した主人公たち。その近くには、カンブリア紀に繋がる世界樹(海藻の群体)とブルーホールも発見される。ところが、6500万年前に衝突して恐竜を絶滅させた小天体(直径10km、質量1兆トン)が接近しつつあることが発見される。小天体衝突は、ブルーホールを通じて現代にも及ぶ恐れが・・・。
 海洋調査船<セーシェル>(潜水艇を搭載)、双胴型の調査船<クロノス>(潜水艇<DS-1>、探査ロボットを搭載)、深海調査艇<ウオールラス>、英国原潜<カンブリア>、米国原潜<エントラダ>が登場。シーラカンスの密漁をしていた主人公の娘の名がガイア・ナギリ。
 白亜紀末期の生物として、アンモナイト、モササウルス、プレシオサウルス、ケツァルコアトルス(翼竜)、ウェイチセチア(植物)、マイアサウラ(草食恐竜、ハドロサウルスの一種)、ティラノサウルス・レックス、トリケラトプス(ツノ竜)、ステノニコサウルス、デルタテリジウム(哺乳類食虫目)、エラスモサウルス、コリトサウルス、プロトサウルス(モササウルスの一種)、ディノニクス類(肉食竜)、ハドロサウルス(草食竜)、ディノスクス(ワニ)、ラムベオサウルス(ハドロサウルスの一種)、アラモサウルス・フィデー(ディプロドクス類、カミナリ竜)、パキケファロサウルス、アルケロン・イスキロス(カメ)、ハドロサウルス類ラムベオサウルス亜科パロサウロロフス、サラソメドン(首長竜)、スティコラサウルスが登場。
 白亜紀前期の生物として、クロノサウルス(肉食海竜)が登場。
 古生代の生物として、シーラカンス、三葉虫、オルトケラス(オウム貝)、ディニクティス(甲冑魚)、ミクソプテルス(海サソリ)が登場。

追加項目:1991~92、ミスターマガジン連載。ミスターマガジンKCデラック、講談社

メルトダウン 北半球水没!
    /1991年

 北大西洋の中央海嶺での大噴火によって大津波、大量の火山灰が北半球の文明社会を襲う。寒冷化ではなくアッシュ・クラウドが温室効果として作用する設定になっており、海氷や永久凍土の融解による海面上昇、アッシュ・クラウドが消えた後の荒天により翻弄される社会を描いている。

下巻のみ保有

追加項目:創元ノヴェルズ1995

大潮の道:Stations of the Tide
    /1991年

プロスペロ星系の植民惑星ミランダは、周期的に極地の氷が融けて陸の大半が水没する。それに伴って動物の大半が二形性、2つの異なる形態に変化する。海中で暮らせるように人間を変化させられるとのテレビCMを流す男を、テクノロジー管理局の担当官が追う・・・。地球科学的な内容はない。

追加項目:ハヤカワ文庫SF ネビュラ賞、ローカス賞受賞

クライシス2050
    /1990年

 えっ、チャールトン・ヘストン出演?。2049年、潮流発電やソーラー・システムの成功により、地球温暖化による平均気温の上昇は2度Cにくい止められた。宇宙ステーションでは新素材や医薬品の研究が進められ、食糧危機は乗り越えられた。
 ところが2050年、太陽が膨張を始め、地球は磁気と放射線の嵐に見舞われる。巨大黒点の出現で竜巻の頻発、富士山やキラウエア火山など火山噴火の群発、南極で気温20度Cまで昇温。
 太陽は地球表面と同程度の1~2ガウスの弱い磁場のほか、黒点周辺に2000~4000ガウスの強い磁場が存在。輻射層から対流層、彩層まで合計60万キロ近い距離を20万~30万ガウスの巨大磁束管が貫くことによって、コアの異変が光球面に直結しているのだ。
 アステロイド・ベルトにある宇宙工場<ニュートリニティー>で建造された半物質爆弾<フレディー>を宇宙船<ヘリオス>で運び、プローブ・シップ<ラー号>で太陽黒点の一つからコアに到達させ、水素の循環を阻害している巨大磁束管の巣を破壊し、太陽を正常化しようとする。一方、食糧難を利用して急成長したアイエクセル社は・・・。
 <ラー号>はバリウム=イットリウム超伝導合金のコイルでプラズマをシールド、重水素=ヘリウム3反応のプラズマ・エンジンで推進、レーザー波とニュートリノで通信・映像化する。
・コロナ領域(数百万km)
・スピキュール(直径200~300m)、プロミネンス(紅炎、高さ3万km)がある彩層(厚さ2000km、6000度ケルビン)
・黒点、粒状斑(直径400~4000km)のある光球面
・対流層(厚さ20万km、200万度ケルビン)
・輻射層
・コア(1500万度ケルビン)
=>太陽(The Sun)

追加項目:日米映画、ノベライズ版:ジョー・ギャノン、テッド・サラフィアン、集英社文庫

空洞地球
    /1990年

 南北両極と鏡像地球(「球地」)がワームホールで結ばれているという新たな発想のもと、エドガー・アラン・ポウの非科学的アイデアをハードSF的にしてしまった作品。過去において論じられていた空洞地球説と南北両極の穴の根拠がおもしろい(回転する惑星の中身は遠心力で外に押し出されて中空になる。小麦の茎も鳥の羽根も土星の輪も中空。大いなる資源の節約。どんな動物も両方の端に穴がある)。

追加項目:ハヤカワ文庫SF

地球防衛少女イコちゃん-大江戸大作戦
    /1990年

 21世紀、エイリアンや怪獣から地球を守る地球防衛組織LTDTが組織されている。ある日、UFOが成層圏で爆発し、オゾン層が破壊される・・・。

追加項目:角川メディア・オフィス・バンダイ・リバートップ

水域
    /1990年

 地上60階以下は水没し、四季の変化は乏しくなり、表層海水が低塩分化してしまった世界。長さ5m、幅2mに満たない鬼曳舟「ハウス」に乗って漂流する青年ハル。彼は双胴のカヌーに乗った老人に出会って双眼鏡を手に入れ、水没することなく屹立するシェラトン・ベイホテルに上陸する。やがて大きな流木の島に流れ着き、そこで女性ズーに出会う・・・。

椎名誠「水域」の特異な生態系

追加項目:講談社文庫

ネメシス
    /1989年

 地球から2光年の距離に発見され、5000年後には太陽系内を通過する赤色矮星「ネメシス」、その巨大惑星「メガス」の衛星「エリスロ」と、それを周回する人工の植民衛星「ローター」が舞台。
 アルバレツ父子が恐竜絶滅の原因として唱えた彗星衝突説では、太陽の伴星がオールト雲を撹乱して彗星の嵐を2600万年周期で引き起こすとしている。本書はその伴星「ネメシス」にちなんでいる。地球科学の点では特記する点はない。

追加項目:ハヤカワ文庫

深海伝説-臥竜篇
    /1989年

 2152年、複合大気汚染が原因となって平均気温が2度C上昇。これによって内陸部の砂漠化が進み、南北両極の氷の大半が融け、海面が20m以上も上昇した世界。海上輸送の主力が天候に左右されない海面下に。PSDF(汎太平洋防衛軍)の<大鳳>(安全深度1200m、バイパス・エンジン、4200トン、巡航速度60ノット、最高速度80ノット(24時間)、深海探査・攻撃用小型潜航艇<D・V>を搭載)、海上浮遊都市”わだつみ ”(W138度20分、N30度12分、伊豆諸島鳥島西方200kmに設置、直径約5.2km、正三角形を逆さまに重ねた六角星形。人口6万8千人、 1/4がPSDFの日本基地)、謎の潜水艦<ウシャス>(電磁推進、涙滴型でやや扁平、潜航深度1820m以上、72ノット以上)が登場。
 「ベルトハイム帝国」の謎が解かれぬまま未完結となっている。あとがきに、著者が「海洋冒険ものを書きたい」と編集者に言ったら「ダメ、売れないから」と拒否されたエピソードが載っている。

追加項目:ソノラマ文庫

地底帝国の謎
    /1988年

 ジュール・ヴェルヌ原作。ハワイ・オアフ島の死火山にある謎の洞穴を見学していた男女が、地震のため地球の中心に落下、アトランティスの地下都市に迷い込む・・・。
=>generalworks

追加項目:映画

黒豹伝説-特命武装検事・黒木豹介
    /1987年

 指向性のある核爆発によってプレート運動を誘発させ、大金脈鉱床が眠る東北地方を本州から切り離してしまおうという、トンデモない陰謀「ゼギラス・サーティン」に、黒木豹介と美人パートナーの高浜沙霧が立ち向かう。全長240m、排水量2万トンの巨大原潜や時速120kmで海中を移動できる人工島が登場する。

追加項目:祥伝社ノン・ポシェット

ヘリック最後の冒険
    /1986年

 スペイサス(宇宙)を往来する能力を持つオリュポスの一族がアルゴス(地球)で自らを神々と称し人間を支配していた時代。オリュポスのゼウスが人間の王国ルキオンのルキア姫に産ませたヘリックを主人公とするヒロイック・ファンタジー全4巻の最終巻。
 北極に開いている巨大な穴オケロンに入り、えねるぎぃの擾乱である"大障壁"を通って地底世界オケアノス(冥土)に向かう。そこは薄暮めいた光がみなぎり、オリュピア人の中の権力闘争に敗れたダルダロイ(地底に棲む者)人、またの名をクロトン(クロノスを飼う者)が封じ込められていた。首都ハデスの宮殿では女王ペルセポネがオケアノスを統治している。海の神ディゴンを信仰している。アルゴスの先住民族でオリュポスに駆逐された一つ目の巨人クロノスが生き残っている。
 地底海ヌメアには小山ほどの大きさ、八本の足を持つクラーゲンがいる。ヌメアの果ての孤島にあるカリストの城にはオリュポスとダルダロイに掛けられた呪いが封印されていた・・・。

追加項目:光文社文庫

地底ドドンパ男<ラブ・ペア・シリーズ番外編(1)>
    /1986年

 「カス人間1号」、「地底ドドンパ男」、「迷子の子猫ちゃん」の3編が収められている。平凡な独身サラリーマン関ひさし、並行世界から現れるオカルト美少女麻美、変態上司の杉山良太郎の3人によるドタバタ・コメディー。
 「地底ドドンパ男」:30年前、杉山の祖父虎衛門は富士山の地下の超古代文明を探すため青木ヶ原樹海で行方不明。モグラ妖怪ゼリー・ゴンドムが現れ、3人を地底ドドンパ帝国に案内する。3人は暗闇でも見えるゴンタック600を飲んで異次元地下巨大ミミズが作った次元の虫食い穴を通っていく。ドドンパ帝国は直径2km、高さ1kmの大空洞で光り苔が明かりとなっている。その途中、蔦ミミズ、巨大松茸、頭がマグロの半魚人、イモ虫の大群、素麺そっくりの糸ミミズの大群、吸血コウモリ、巨大人面グモなどが現れる。
 「カス人間1号」:地底モノに収録されているのでモホール計画のCUSS-1号を意識したものかと驚きましたが、どうやら八千草薫も出演する映画「ガス人間第1号」のもじりですね。

追加項目:ハヤカワ文庫JA

南極点への到達に賭ける アムンセンとスコット
    /1986年

 ノルウェーのアムンセン隊と英国のスコット隊の南極点到達競争を描く。アムンセン隊が一番乗りに成功し、スコット隊は後塵を拝したうえに帰途で全員死亡。犬ゾリを食料としてまで活用したアムンセン隊。一方、犬、馬、雪上車を併用しいずれも役に立たず人間がソリを引いたスコット隊。雪メガネ工夫コンテストや気温当てコンテストで隊員の意欲を引き出したアムンセン隊と、軍隊組織としての限界を持っていたスコット隊。

追加項目:教育社

スピリット オブ ワンダー(the SPIRIT of WONDER)
    /1986年

 第0話「広くてすてきな宇宙じゃないか」と第5話「潮風よ縁があったらまた逢おう」は、温暖化で海面上昇した世界の日常生活を描く。ノーベル賞2回受賞の科学者を祖父に持つ難波舞子(キングマイマイ子)が主人公。ロックインロックアウト潜水艇<PODCAYNE>が登場する。

追加項目:1986-88、鶴田謙二、1988、モーニングKCデラックス

南極大氷原北上す
    /1986年

 1995年、マントルからのホット・プリュームが南極に上昇し、ロス氷原が漂流を始め、それによって南極西氷床が崩壊して海面が6m上昇する危機が迫る・・・。
 <イングリッシュ・オウン>というレーザー装備衛星を南極ロス海上空に静止させるというドンデモない設定がある。極端な楕円軌道を取ることによって、高緯度上空に実質的に長時間留まる衛星があり、それとの誤解かもしれない。

追加項目:扶桑社ミステリー

ガラパゴスの箱船
    /1985年

 世界恐慌と戦争と遺伝子病のため、ガラパゴス島に漂着した何人かの男女が唯一生き残り、百万年もの間に新たな進化を遂げる話。地球科学の点では特記する点はない。

追加項目:早川書房

風の谷のナウシカ
    /1982年

 「炎の7日間」という戦争によって地表のほとんどが不毛の地と化す。「酸の海」を除いて有毒な瘴気を出す巨大な菌類の森「腐海」が広がる。
動物:王蟲(オーム)、大王ヤンマ、キツネリス、地蟲、羽蟲、翅蟲、管蟲、ヘビケラ、毛長牛、トリウマ、バカガラス、ミノネズミ、ウシアブ。
菌類:ムシゴヤシの木、ヒソクサリ(猛毒)、巨大化する粘菌の変成体。
「大海嘯」:腐海が突如沸き返り津波のように押し寄せてくる現象。

=>風使い工房HomePage
=>風の谷のナウシカ「風の心」

追加項目:1982-1994、宮崎 駿、アニメージュコミックス ワイド版、全7巻

宇宙戦士バルディオス
    /1981年

=>マリンランド(宇宙戦士バルディオスを応援するページ)

・コミックスワクワク・フィルム・コミックス、サンケイ出版、全4巻1982

追加項目:1980-81、TVアニメ

北極シティーの反乱
    /1981年

2380年、少年カズオが冥王星第一都市の医療研究センターで人工冬眠から目覚める。カズオは1980年、16歳で不慮の事故に会い、治療困難な頭部の負傷から400年もの人工睡眠の措置を施されたのだった。

地球の首都、北極シティーほか23のドーム都市に50億人が住む。


北極シティー:人口五千万人、地球の首都
トウキョウ:人口3億人
オーサカ:廃墟
ピンヨン:?
ハイキン(中国)
ハンユン:?
ニュー・ワシントン
ユーロポリス
トロント
ロサング
バルト総合シティー
ノヴ・ヒマラヤ

追加項目:宇宙塵掲載(中編)、1977すばる書房、1981徳間文庫(長編)、1999サークル星海企業

ケースD-見えない洪水 地球は21世紀を迎えられるか?
    /1981年

 1999年。異常降雨、猛暑、大赤潮の発生など世界で異変が起こりつつある。一方、国連は、増加する人口に対して、世界食糧充実計画と核融合開発を順調に進んでいると発表していた。ところが、国連筑波大学の歴史情報工学自主ゼミナールの学生たちが行ったシミュレーションでは、現状との間に矛盾のある結果が得られた。学生たちは、現在を最良のケースから最悪のケースまでA、B、C、Dの4ケースに分けてシミュレーションをやり直すことにする・・・。
 石油メジャーと穀物メジャーが世界にどのような影響を及ぼしているか考えさせられる。最後に凄いどんでん返しがあり、なんとパレスチナ問題を予言している!

追加項目:角川文庫

大放浪
    /1980年

 突如発生した不治の疫病によって全人類が滅亡の危機に。大富豪ロバート・ロバートソン(R.R.)の「ノアの箱船計画」のもと、R.R.に選ばれたエリートたちを乗せた原子力飛行船<タイタンII>が出発するが・・・。
 主人公ツトム・カナコア・ホクスワースは、カルフォルニア工科大学の気象工学の学生で、マンモス・コンピュータを使って局地気候改変によりモハーベ砂漠を緑化するシミュレーションに取り組んでいる。 オハイオ級原子力弾道ミサイル潜水艦(水中排水量18,750トン、全長170.69m、多核弾頭ミサイルであるトライデントを24基)<アーマゲドン号>、<アンドロメダ号>、<ベガ号>、ソ連のヤンキー型原子力弾道ミサイル潜水艦<イルクーツク号>が登場する。

追加項目:徳間文庫、1980.12

鉄の巨魚
    /1980年

 原発を隠れ蓑に、米国から購入したパーミット型原潜の改造が密かに行われていた。その原潜<あきつしま>(排水量3000トン近く)は攻撃兵器としてよりもむしろ核戦争勃発時に要人を安全な場所、ノア・ポイントに避難させるためのものだった。その場所とは南大東島の西南にある赤島という無人島。そこには直径150m、高さ300m、千人を収容可能な巨大な地下シェルターが建設されていた。

追加項目:徳間文庫

CB-8越冬隊
    /1980年

 惑星「ムルック」は離心率0.69という長楕円軌道。自転軸は公転面にほぼ一致するまで傾いている。公転周期は1日28時間で340日。かつて生物の発生条件を備えていた惑星に大異変が起きて現在のようになったと考えられている。夏大陸を含む3つの大陸と2つの亜大陸といくつかの島嶼のほとんどは夏極に集まっている。夏極が太陽に向く間、ムルックは遠日点側にあるため、夏大陸は1年を通じて平均厚1,500mの氷床と海氷原に覆われている。近日点の頃には、冬極側の海は太陽熱で沸き上がる。
 ムルックを周回する極軌道には人工太陽HP(ホットポイント)が置かれている。HPは現在は恒星エネルギーを利用する発電衛星であるとともに、冬季は広範囲照射によって夏大陸の光源となり、夏期は狭範囲照射によって極点基地近くの融氷と露岩地帯の掘削を行う。HPは数次にわたる越冬観測ののちに20基に増やされ、20年かけて大陸氷床を融解させ、緑の沃野を産み出す計画だ。
 汎銀河資源開発公社のCB-8越冬隊は夏極に基地を置いている。故障したスノークルーザーに乗っていたバルバティは地球人でムック極地研究所のギュンターに救われる。ギュンターらは海を利用した低温有機浮遊物の養殖プラントなどで自給自足している。
 標高2,800mにある極点基地はジオイドの急激な季節変化に見舞われ、急激な上昇によって気圧が大幅に減少する。基地内の酸素を確保するため、越冬隊員中20名が2,000km離れた夏大陸外縁に位置する「ブリザード前線基地」への疎開を命じられる。しかし20名を乗せた輸送機は悪天候で墜落し3分の2以上が死亡。しかも極点基地ではジオイド変化がHPの姿勢制御を狂わせて送電が絶たれ、それに対処できる人員を欠いたために与圧システムが停止して全滅又はそれに近い状態に。さらに悪い知らせとして192日後、姿勢制御の狂ったHPの狭範囲照射が極点基地を直撃する。
 HPを正常化させるには極点基地から指令を送る必要があるが、スノークルーザーで標高6,700mにまで上昇した極点基地に到達することは不可能。そこで、ブリザード前線基地から夏大陸を半周(6,000km)した所にあるバインター氷海奥に位置する「バインター前進基地」を経由して極点基地に到達する計画が立てられる。まずブリザード前線基地から200kmの海岸「D・1点」(緯度70度近く、春海洋の最奥部)に燃料を集積。そこから2,000kmの「D・2点」まで2台のスノークルーザーと一台の雪上車で内陸海、65度島嶼群を経て向かう。「D・2点」で雪上車を帰し、そこから2,000km、秋海洋側の「D・3点」までスノークルーザー2台にスノーバイク2台を積み込んで向かう。ここでスノークルーザー1台を放棄し、1,800kmのバインター前進基地に到着。そこから500km離れ、高度差で2,400mもの極点基地に向かうには・・・。
=>bk1


・スノークルーザー:Type 8165。ホバークラフト型。水素燃料、4軸独立等配列ターボエンジン群、燃料満載時ペイロード500キロ、最大航続距離は1,500km。
・雪上車:4条独立キャタピラ装軌、ツインヘッドスターリング6重連シリンダー、200馬力、純水素を燃料とする。車体重量4.2トン。最高速度60km/h。
・スノーバイク:キャタピラドライブ、スキーステリング、縦列2座席、単軸ガスタービンエンジン、排気ターボ過給機付き。加圧水素燃料。

追加項目:1980奇想天外11-1981年1月号、1983ハヤカワ文庫JA

シヴァ神降臨
    /1980年

 衝突の避けられない巨大隕石の軌道を核爆発で変えようとするが。こちらは徹底したペシミズムの作品。

追加項目:ハヤカワ文庫

チャイナ・シンドローム
    /1979年

 原子炉の融解した燃料が

追加項目:ジェーン・フォンダ主演・製作

メテオ
    /1979年

 ショーン・コネリー、ヘンリー・フォンダ出演。巨大隕石群が1ヶ月後に地球に衝突する。米ソの武装人工衛星による阻止行動も大国間のエゴによって行われず・・・。

追加項目:米ヘラルド映画

ホワイト・アウト
    /1979年

 ウェゲナーの大陸移動説が発表された1912年、英スコット隊の5名は南極点に到達するが、ノルウェーのアムンゼン隊に負けたことを知る。帰路で視界ゼロのホワイト・アウト現象に会い、隊員の一人エバンスがとっくに帰国したはずのアムンゼン隊の犬ゾリを見る・・・。

追加項目:漫画アクション増刊スーパーフィクション2に掲載。JUMP SUPER AGE『はるかなる朝』に含まれる。

エデンの戦士
    /1978年

 2600年、地球の磁場が弱まりつつあり、磁場逆転による放射線の大襲来によって人類が滅亡することを避けるため、2人の若い男女を人工冬眠させる。遺伝子操作の乱用、人類と亜人類の対立の中、スーパー・ウィルスの蔓延によって人類は滅亡。プロジェクトの混乱によって2人はハワイとパリに分かれて冬眠することになる。地球磁場が消失した4600年、2人は目覚め、出会いの旅を始める。

追加項目:1978.3、角川文庫

未来少年コナン
    /1978年

宮崎駿が最初に製作を総指揮した作品。キャラクターの顔が雑なことを除けば、宮崎作品の魅力がすべて現出しており、その後の作品と比べても全26話という唯一の長編であり、最高傑作と言ってよい。
アレクサンダー・ケイ「残された人々」 
http://chikyu-to-umi.com/cgi/diary/archives/968.html
を原作とするが、ほぼオリジナルといってよい。

2008年、世界の半分を支配する<平和同盟>は、防御スクリーンに対抗できる磁力兵器を使用。これによって地軸が狂い、大地震と大津波が頻発し大陸の大部分が沈む<大異変>が起きてしまう。
 その20年後、宇宙に脱出しようとして「のこされ島」に不時着した宇宙船の10人の男女のうち、わずかに宇宙船船長だった"おじい"と乗組員の間に生まれた少年コナンだけが生き残っていた。
 その島にアジサシのテキィと心が通じる少女ラナが漂着する。ラナの祖父は太陽エネルギーの秘密を知る唯一の生き残りであるブライアック=ラウ博士。インダストリアの貿易局長ダイス船長はバラクーダ号でハイハイバーにやってきて博士を捜索するが見つけられず、代わりに孫のラナを誘拐したのだった。
 ラナはコナンと心を通じ合わせたのもつかの間、インダストリアの行政局次長モンスリーらを乗せた飛行艇ファルコがやってきてラナを連れ去る。モンスリーたちを