表3:ベクトル並列機の性能比較

項目地球シミュレータSX-8/8A(*1)SX-8R/8A(*1)SX-9/16A(*1)SX-9/E京速計算機(*2)NEC SX-ACE (*3)NEC SX-Aurora-TSUBASA (A500)
速度/CPU8 GFLOPS16 GFLOPS35.2 GFLOPS102.4 GFLOPS同左128-256 GFLOPS256 GFLOPS2.15/4.30 TFLOPS
動作周波数500 MHz (1 GHz)
(0.15μm)
2 GHz(90 nm)2.2 GHz(90 nm)3.2 GHz(65 nm)同左8 GHz(45 nm)1 GHz1.6/1.4GHz
消費電力8 kVA/ノード7 kVA/ノード8 kVA/ノード30 kVA/ノード
(4.9平方m)
20 kVA/ノード程度?   
CPU数/ノード8881688〜321 (4コア)8
共有メモリ/ノード16 GB128 GB(大容量)
64 GB(高速)
256 GB(大容量)
128 GB(高速)
1 TB125 GB256〜512 GB64 GB48/24 GB
ノード内CPU-メモリ間速度
メモリバンド幅
最大主記憶転送速度
256 GB/秒512 GB/秒563.2 GB/秒4 TB/秒4 TB/秒256 GB/秒750 GB/秒
ノード数640〜512〜512〜5121601024512064
ノード間転送速度
(双方向)
12.3 GB/秒×28 GB/秒×2
16 GB/秒×2
8 GB/秒×2
16 GB/秒×2
〜128 GB/秒×2
光多芯ケーブル
128〜256 GB/秒×24/8 GB/秒×276.8 TB/秒
分散メモリ合計10 TB64 TB(大容量)
32 TB(高速)
128 TB(大容量)
64 TB(高速)
〜512 TB20 TB250〜500 TB340 TB3.072 TB
*1) NECに確認済み
*2) 矢川元基監修「ペタフロップス コンピューティング−地球シミュレータを原点に"和"のスパコンを求めて」(2007, 培風館)
*3) HPCIハードウェア資源一覧

(2009.6.1のMIND(於JAMSEC)より)
・ES(SX-6)のプロセッサは加減と乗除の2つの演算器が4プレーンあったが、SX-9では加減と乗除が2倍に、プレーンが2倍の8プレーンに、クロック数が3倍になったため、プロセッサあたりの2×2×3=12倍の性能となっている。また、CashではないがAssignable Data Bufferが設けられている。

・ESのノード間結合は単段クロスバースイッチで任意のノード間が1ステップで常時接続されているが、ES2では2段階のFat Tree方式でルーターによるパケット通信となっている。この分、ノード全体の効率はESよりも低下している。

・ES2(SX-9/E)の1ノードは、本来16プロセッサで共有メモリ250 GBとして80ノードにしてもよいところを、8プロセッサで共有メモリ125 GBとして160ノードとなっている。なぜそうしたかというと、250 GBを16プロセッサで共有すると輻輳してしまって効率が低下するため、1ノードを8プロセッサに減らしたとのこと。


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