■極限環境生物−微生物の種類

たぶん間違っている用語メモ
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2005年12月2日更新

PCR(Polymerase Chain Reaction)法」と「遺伝子増幅装置(PCR)
 採取したDNAを適当な長さに切断し、熱に強い好熱菌由来の酵素DNAポリメラーゼを加え、90度C、40度C、70度Cという温度に加熱・冷却を30回ぐらい繰り返す。するとDNAが何万倍にも増幅される。これを利用したのがPCRで、犯罪捜査に使われて有名になった。
 極限環境微生物が商業的な大成功に繋がった典型例。ぱっと見た感じが小型の現金支払機みたいなもの。これをワンチップ化することで深海や地殻内で現場増幅する研究開発も行われている。

プロテアーゼ
 DNAを取りだすためにタンパク質を分解する酵素。

DNAシークエンサー」(自動塩基配列決定装置)
 電気泳動装置式(パーキンス・エルマー社など)は時間が掛かるが、精度は高い。キャピラリー方式(??)は測定時間が5倍ほど速いが、精度は悪い。

宿主(host)」と「ベクター(運び屋)」
 極限環境微生物のある遺伝子配列がどのような機能を担っているか、つまりどのようなタンパク質を発現するかを調べようとする。それにはそのタンパク質を沢山合成する必要がある。しかしながら一般には極限微生物を大量に培養することは困難。そこでよく調べられた特定の培養条件でのみ増殖する微生物を「宿主(しゅくしゅ)」として選び、宿主の遺伝子に目的の遺伝子配列を組み込んで(クローニングという)、宿主を培養する方法が用いられる。
 宿主として最もよく使われるのが大腸菌。
 目的の遺伝子を宿主の遺伝子にクローニングしてくれる運び屋を「ベクター」という。ベクターにはプラスミド(細胞内に存在する小さなDNA分子)が最も多用されるが、動物ウイルスやバクテリオファージもたまに使われることがある。安全性の面から宿主依存性の高いベクターを用いることが望ましい。

バイオ・インフォマティクス
 「生命情報工学」とも言う。狭い意味では、コンピュータを活用してゲノム配列データから配列解析を行ったり、計算機シミュレーションにより生体高分子(タンパク質など)の構造・機能を解明したりする研究分野のこと。

 広い意味では、塩基配列情報、遺伝子発現情報、ゲノム変異情報、酵素・タンパク質の情報、さらには細胞レベル・個体レベル・生物種レベル・生物界レベルの情報など膨大な情報を統合・解析し、実際に生命システムの情報構築原理をコンピュータの中に再現し、それが意味するものを探り、それを応用(ある機能を持った生物種のデザイン、病因遺伝子の探索、ダイナミックな応答予測に基づく治療薬の開発など)する研究分野のこと。

プロテオーム解析
 「ゲノム解析」により塩基配列を明らかにしても、既知の配列の機能・意味しか分からない。ある塩基配列が作り出すタンパク質(プロテイン)の構造を解析し、その機能を調べることを「ゲノム解析」に対応する用語として「プロテオーム解析」という。

 タンパク質はリボンが複雑にもつれ合った形をしている。その機能を推測するため、その結晶にX線あるいはもっと強力な放射光(Spring-8など)を当ててその複雑な構造を計算機で決定したりする。


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