■分析・実験機器−大気分析

たぶん間違っている用語メモ
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2005年6月6日更新

HOxラジカル測定装置
 H0xラジカル(OHラジカル及びHO2ラジカル)は反応活性が高く、自然起源・人為起源の多くの微量物質の酸化・除去反応の開始剤となっている。「大気の掃除屋」とも呼ばれており、対流圏でのあらゆる大気反応メカニズムに組み込まれている。対流圏オゾン生成、DMSからSO2の生成に一役買っている。その測定方法としては「レーザー誘起蛍光法」が用いられ、現場測定が可能。

大気中ハロゲン検出装置
 微量な(100ppt程度)ハロゲン(なかでも塩素(Cl2)及び臭素(Br2))の存在が炭化水素やオゾンとの反応に関与している。その検出方法としては、負イオン化学イオン化-質量分析(NICI-MS)法が用いられている。

実時間型HNO3濃度測定装置
 自動車や工場等から排出されるNOx (NO,NO2)はOHラジカルによる酸化反応によってHNO3に変換される。低濃度のHNO3(〜10 pptv)を測定する方法として、負イオン化学イオン化質量分析法が用いられている。

クヌーセンセルリアクター
 海塩粒子のモデル化合物(アルカリハライド、合成海塩等)の表面上における、ハロゲン化合物そしてオゾンの不均一反応を測定するもの。四重極質量分析計を備えている。

オゾン測定」と「一酸化炭素測定」?
 オゾン測定には紫外吸収法が用いられ、一酸化炭素測定には非分散型赤外吸収法(NDIR)が用いられる。いずれも市販されている。

一酸化炭素の同位体変動(200ppbv〜数ppmv程度)」
 マックスプランク研究所のBrenninkmeijerが測定している。500L程度の空気を高圧ボンベに圧縮して送付する。CO由来のCO2の同位体質量分析計により13C、18Oを測定する。14Cは他の施設に送り高速加速器質量分析計で測定する。

低濃度窒素酸化物(NOx=NO,NO2)測定
 化学発光法(紫外光による光解離)による。

NO2測定装置
 対流圏オゾン生成の前駆体であるNO2を測定する。レーザー誘起蛍光法による。

NO2光解離定数(JNO2)の測定
 フィルタラジオメータを用いる。

MAX-DOAS」(Multi-axis Differential Optical Absorption Spectroscopy)
 NO2とエアロゾルの鉛直分布を観測。


=>秋元研究室


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