■気候システム・海洋化学・生物−海洋生物

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2005年12月2日更新

植物」と「動物
 「植物」と「動物」は、かつては細胞壁を持つか持たないかで区別されていた。その後、真核生物と真正細菌と古細菌という分類が知られるようになってから、これまでの定義が見直されている。
 現在では、光合成を行う生物を真核生物と真正細菌とに関わらず「植物」という場合がある。(酸素発生型の)光合成を行う真正細菌の代表がラン藻(シアノバクテリア)である。
 なお、酸素非発生型の光合成細菌(紅色細菌=プロテオバクテリアなど。硫化水素を利用する。)もあり、単に「光合成細菌」というと、酸素非発生型を指すことが多いようである。

プランクトン」と「ネクトン」と「ベントス
 水中生物を、棲息形態で分類すると、水中を浮遊するものを「プランクトン」、遊泳するものを「ネクトン」、海底を這うものを「ベントス」という。これらの分類は植物か動物か、真核生物か真正細菌かは問わない。

珪藻類」と「円石藻類」と「ラン藻」と「有孔虫」と「放散虫
 珪酸塩の殻を作る代表的な植物プランクトンが「珪藻類」。炭酸塩の殻を作る植物プランクトンはいろいろあるが、細胞内で石灰化を行うものの代表が「円石藻類」。
 両者とも真核生物なのに対し、真正細菌で光合成を行う代表が「らん藻」(藍藻、シアノバクテリア)。これは群体をつくり、ストロマトライトと呼ばれる丸いパイのような岩を作る。地球上の最初の光合成生物と見られ、また、白亜紀の無氷河時代に海洋循環が弱まり、無酸素海洋が出現した時代にも大繁殖して大気中二酸化炭素を減少させている。
 動物プランクトンで炭酸塩の殻を作る代表が「有孔虫」。水温によって殻の形状を変えることを利用して、過去の水温を復元する。
 珪酸塩の殻を作る動物プランクトンの代表が「放散虫」。

プランクトン・ネット
IKMT NET:中層トロール。網口中心から1/3のところにフローメーターケースが取り付けられる。網の絞部末端にプランクトンを集めるコッドエンドが取り付けられている。

ORI NET:直径約2mの鉄パイプリングにプランクトンネットが取り付けられている。フローメーターとコッドエンドが取り付けられる。

Norpac Twin Net:2つのリングそれぞれにネットを取り付ける。CTD/Water Sampler:ニスキンボトルを取り付け。

Beam Trawl:水深300mまで(ワイヤー長約420m)。ピンガー、フレーム組立、トラポンを取り付け。ADCP取り付け。横網、トロール網取り付け。

VMPS:4枚のプランクトンネットがついた鉛直曳き。水深1000mまで。プランクトンネット閉装置。3つの水深でサンプリング。


=>海に生きる−くうか、くわれるか(国立科学博物館インターネット特別企画展)

=>生物学が嫌いなんて言わせない!!(thamaさんのサイト)*お薦め!

=>水質管理の基礎科学大綱(うち第四部 参照編が進化関係)


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