■ハインラインと死(もろ、ネタばれ!)

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1999年9月オープン

 ハインラインは、たとえジョブナイル物でさえ、奇麗事だけで済まさない。人生の厳しい面を隠さない。

 「ガニメデの少年」では、普通の物語ならいずれ恋仲になりそうな義理の妹が、ガニメデの低い気圧に適応できず地震災害の中で死んでしまう。「自由世界」ではあらゆることに博識な主人公が娘の出産異常を救えず、生まれた赤ん坊もミルク瓶がなくてミルクを飲ませることができずに死なせてしまう。
 「栄光の星のもとに」では、故郷の地球に帰ることを願い続けていた働き者の中国人チャーリーが地球軍の凶弾に倒れる。

「ポディの宇宙旅行」では主人公のポディが生死の間をさ迷っているままで結末を迎える。

 恋が成就しないケースとしては「もしこのまま続けば」のジョン・ライルとシスター・ジュディス、「スターマン・ジョーンズ」のマクシミリアン・ジョーンズ(マックス)と大金持ちの娘・・・。


ハインライン