■ハインラインはロリコンというのは本当か?

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2000年5月12日更新

 「夏への扉」の主人公ダニイ39才と親友の継娘のリッキイ11才(フレドリカ・バージニア)は、リッキーが6才の頃に結婚を約束したことがあるが、2人は人工冬眠で年の差を埋めて本当に結婚してしまった。
 「宇宙に旅立つ時」では主人公トムが恒星間飛行に旅立った後に生まれたヴィッキー、彼女はなんとトムの姪のひ孫、と亜光速航行によるタイムラグで60才以上の年の差を埋めて結婚。これらと比べれば「スターファイター」の主人公、大学進学に悩めるキップが11才のおちびさんを気に入るのは、別になんていうことはない。

 ちょっと変形型なのは、「ダブル・スター」の主人公ロレンゾペニー。ロレンゾは自分より年上のボンフォートの替え玉となり、ペニーは自分よりもずっと年の離れたボンフォートにかなわぬ恋心を抱いていた。結果的にロレンゾとペニーは結婚するが、ペニーは自分により年の近いボンフォートそっくりの男と結婚したことになる。

 しかし、ハインラインは年下にこだわってばかりいたわけではない。「銀河市民」のソービーが結婚したレダは年上だった。「栄光の星のもとに」のドンイザベルも。「月は無慈悲な夜の女王」のマン(マヌエル・オケリー)のシニア・ワイフのマムはかなり年上そう。「栄光の道」のオスカーはなんと100才以上も年上のアスターと結婚している。「ウロボロス・サークル」のリチャードグエンもだ。


ハインライン