SF作家で有名なのは、古典では「海底二万マイル」のジュール・ヴェルヌ、「タイムマシン」のH.G.ウェルズですが、戦後では、「ミクロの決死圏」のアシモフ、「2001年宇宙の旅」のアーサーC.クラーク、そして、ロバートA.ハインラインの3人が代表的存在です。
昔、東京に出てすぐの頃に合コンした時、相手が女の子にしては珍しくSFが好きだという。誰が好きかと聞いたら,ハインラインの「夏への扉」が大好きだと。 その時、なんと、僕もそれを読んでる最中で,僕のポケットの中に「夏への扉」が入ってたのです。 少女マンガかトレンディ・ドラマなら,その運命の出会い以降、2人の関係がどんどん深まっていくはずだったんですが、残念ながら、その時にはすでに私は学生結婚してしまっていたので、この子との運命の出会いは、それっきりとなってしまったのでした。
| 夏への扉(by ねこっこ) |
そのハインラインの魅力はどこにあるかといえば、
1907年 誕生
1925年 アナポリスのNaval Academyに入学
1929年 卒業、三等海尉として空母レキシントンに乗り込み、最初の結婚、すぐに離婚
1932年 Leslyn MacDonald(3才年下)と再婚。元女優でとてもきれいな人で、賢くて才能に溢れた人だったそうだ。同年、レイシントンから駆逐艦ローパーに異動して船酔いに苦しむ?
1933年 結核に感染
1934年 退役(lieutenant, junior grade)
1947年 Leslynと離婚(Leslynのアルコール癖も一因?)
1948年 Virginia Doris Gerstenfeld - "Ginny" -(元海軍中佐、9才年下)と結婚
児童向け抄訳されたハインライン作品
児童書タイトル | 出展 | 全訳タイトル |
『赤い惑星の少年』 | 講談社の世界の科学名作6/少年少女世界科学冒険全集7/少年少女世界科学名作全集9、塩谷太郎抄訳 | 「レッド・プラネット」 |
『宇宙戦争』 | 講談社の世界の科学名作10/少年少女世界科学冒険全集25、塩谷太郎抄訳 | 「栄光の星のもとに」 |
『未来への旅』 | 講談社の世界の科学名作13、福島正実抄訳 | 「夏への扉) |
『のろわれた宇宙船』 | 偕成社のSF名作シリーズ6,矢野徹抄訳 | 「宇宙の孤児」 |
『さまよえる都市宇宙船』 | 少年少女世界SF文学全集、福島正実抄訳 | 同上 |
『超人部隊』 | 岩崎書店のSF世界の名作4 | 「深淵」 |
『超能力部隊』 | SFこども図書館4、矢野徹抄訳 | 同上 |
『ノヴァ爆発の恐怖』 | あかね書房の少年少女世界推理文学全集19、内田庶抄訳 | 同上 |
『宇宙怪獣ラモックス』 | 岩崎書店の少年少女SFシリーズ/SF少年文庫11/SFロマン文庫11、福島正実抄訳 | 「ラモックス(ザ・スタービースト)」 |
『宇宙兄弟のひみつ』 | 岩崎書店の少年少女宇宙科学冒険全集2、片方善治抄訳 | 「宇宙(そら)に旅立つ時」 |
『大宇宙の少年』 | 講談社の世界の名作図書館、福島正実抄訳 | 「スターファイター」 |
『宇宙船ガリレオ号』 | 講談社の少年少女世界科学冒険全集1、塩谷太郎抄訳/少年少女世界科学名作全集4、白木茂抄訳 | 「宇宙船ガリレオ号」 |
『タイタンの妖怪』 | 集英社のジュニア版世界のSF6、中尾明抄訳 | 「人形つかい」 |
『月を売った男』 | 岩崎書店の少年少女SFアポロシリーズ5 、内田庶抄訳 | 「月を売った男」 |
『地球脱出』 | ハヤカワSFシリーズ、矢野徹訳 | 「メトセラの子ら」 |
「次元旅行」 | 岩崎書店のSFロマン文庫14、内田庶抄訳? | 「時を超えて」 |
「はてしない看視」 | 岩崎書店の少年少女SFアポロシリーズ8、福島正実抄訳? | 「果てしなき看視」 |
「月のまいご」 | 岩崎書店の少年少女SFアポロシリーズ8、福島正実抄訳? | 「黒い穴」 |
「ふるさと」 | 岩崎書店の少年少女SFアポロシリーズ8、福島正実抄訳? | 「故郷」 |
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ハインライン作品で最も有名なのは「夏への扉」。SF全体の中でも最も有名かも。
NHKの朝の連続ドラマにもこの本が登場したぐらい。