552. ベスト地球・海洋SF投票 西村屋  2004/08/17 (火) 11:58
ベスト地球・海洋SFのメール投票締め切りがあさっての19日までです。
その後は21-22の岐阜市で開かれる日本SF大会(G-con)の会場投票、つまり大会参加者のみの投票となります。
部門賞と候補作品はこちら
http://chikyu-to-umi.com/post/sf_best04.htm

投票方法は各部門(計10部門)のそれぞれについて1票。0.5と0.5など分割投票も
可です。メールの宛先はearth_sf-owner@yahoogroups.jpです。

ぜひふるって投票お願いします。



551. 軍用イルカとは何か? 西村屋  2004/08/16 (月) 11:18
山田海人さんの「軍用イルカとは何か?」の紹介文を
http://chikyu-to-umi.com/post/dolphin.htm
にオープンしました。



550. Re: Re~3:NewAlvin 西村屋  2004/08/15 (日) 16:55
NS60さんへ
 もともと「しんかい2000」が銀亜鉛電池にしたのは「シークリフ」が銀亜鉛電池だったからで。米側はこれで懲りたのに日本は使ってた。だけど6500もやっとリチウムイオン電池になりましたから、いうことなしでしょう。

 日帰り潜航だと燃料電池のメリットがあまり出てこないかも。

 観測窓ですが、私としては浮上時を除いて使い捨て光ファイバー接続にして(UROVモードにして)、パイロット1人(コパイは母船上)、研究者1人の2人乗りにする。そのうえで前方窓は共通視野の2個にする。ついでに視界を広げる補助窓が両側にあってもいいです。
 バラストが投下式じゃなくて海水バラストというのがいいですね。ただしブラックアウト時に浮上できなくなるので、非常用の投下物が必要ですが。



549. Re~3:NewAlvin NS60  2004/08/14 (土) 23:12
>複雑な投下バラストと高価な銀亜鉛電池のことだけ。
それで、比較表の交換バッテリの費用がしんかいだけ高額だったんですね。
(実は彼らもうらやましがっててとか?)
次はLi2次電池か燃料電池(でも液体酸素/水素の取扱が?)か
ランニングコストで現状の鉛蓄電池にするか、ですか?

あと観測窓が前方3ヶ?(大1小2?)側方2ヶ?と多くなってますが、耐圧穀や内部機器類の場所やら大丈夫でしょうか。

> 船尾サイドスラスタが見当たらないのはおかしい。
現行Alvinであれだけ小型スラスタにしたので、次代も小型スラスタを
あちこちにつけるのかなと思いましたが。
バラストもWater〜としてありましたね。



547. Re^2: New Alvin 西村屋  2004/08/10 (火) 21:42
 New Alvinのスタディーじゃミールとノーチールをさんざん誉めておいて、「しんかい6500」はちょっとだけ。複雑な投下バラストと高価な銀亜鉛電池のことだけ。
 そのくせ完成予想図がそっくりなんで、ちょっとうれしいような。でも私は「しんかい6500」には各所不満なのにそっくりなんて、ちょっとレベル低いんじゃないの、という感じ。
 船尾はミールと同じタイプ。船尾スラスタが2つになったほかは垂直スラスタも船首サイドスラスタもミール=しんかい6500と同じ方式。船尾サイドスラスタが見当たらないのはおかしい。



546. Re: New Alvin NS60  2004/08/10 (火) 20:24
NS60です。
> 完成予想図が意外に「しんかい6500」に似ているのにびっくり。
ほんとに外形そっくりですね。
しんかい6500のスタディなんか参考にしたのでしょうか?
Brochureを見るとずいぶん意識してるようにも思いますが。
(パ○リというと失礼ですね。あのAlvinだものな〜)
尾翼の例の傾斜角度なんかも。T字翼は意味あるのかな。
スラスタモータは現用の延長ではなくて一般的な形状ですね。
船尾は2ヶしかないようだし。
西村屋さんをはじめ色々感想をうかがいたいです。



545. New Alvin 西村屋  2004/08/09 (月) 21:19
米4500m潜水調査船Alvinの代替船として、潜水能力6300m以上の有人潜水船が2008年進水を目指していよいよ本決まりになったようです。建造費のうち2180万ドル(24億円)をNSF(米科学財団)が負担、その他設備、照明、センサーはウッズホール海洋研究所が負担という。
http://www.cnn.com/2004/TECH/science/08/06/us.ocean.vision.ap/

完成予想図が意外に「しんかい6500」に似ているのにびっくり。



543. Re: 骨 西村屋  2004/08/09 (月) 16:56
北村さん
じつに面白い話ですね。変更の効きやすさ効きにくさにがあるなど、不思議さに考え込んでしまいました。
大きな頭が真上に付いている合理性がないという話も面白いですねぇ。
だけど、どうなんでしょう。直立歩行って、両手がフリーということだけじゃなく、実に快適なように思うんですが、そういう骨組みなんでそう感じるだけでしょうか。4つ足歩行って地面に落ちているものを探すには便利なんだろうけど、それほど合理的でもない気もしたり。

それにしても2.5億年。恐竜の巨大化から人類の知性化までいろいろお付き合い頂きました。ほんとにありがたいもんです。



542.  北村@ [URL]  2004/08/06 (金) 21:05
 骨でありますか?。北村あんまりよく理解していないのかもしれませんけど、脊椎動物の骨って基本的には同じだと思います。ただ魚の骨は水っぽいかと思います。実際、乾くと反り返ったりする。

 系統によってそれぞれ独自な特徴を持っていますけど、基本は同じではないでしょうか。
 ただ爬虫類と哺乳類の骨格に違いがあるとしたら、むしろ発生上の制約/拘束が目立つと思います。脊椎動物のような多細胞生物は卵から過程をふまえて身体の構造を順次作っていきますが、脊椎動物の系統によって”これはできない”あるいは、”この部分は融通が効くがこの部分は変更が効かない”という発生上の制約と思われるものが見られます。

 例えば爬虫類は首の骨の数を平気で増減させますが(ようするに首を伸ばすことが容易)、哺乳類はナマケモノを抜かすと7つです(逆にいうとナマケモノは哺乳類に特有のこの制約がはずれたらしい)。

 その一方で爬虫類の一部、アルコサウロモルファはなぜかみんな卵を産みます。彼らは一部のトカゲやヘビ、哺乳類のように子供を産むということができないらしい。あくまで卵、頑固に卵。

 とはいえ、鳥が人間のような骨格を実現できないかというとどうかと思う次第です。ペンギンは人間に比較的近い体型ですよね。大腿骨の配置は違うけど基本的な姿勢は人間と同じではないでしょうか?。もし彼らが適応できるのなら、あのままの姿勢で人間程度の速さで走り回れるようになっても別に不都合はなさそうですし。

 それに人間の直立歩行が巨大な脳を支えることに適しているっていうアイデア、昔から聞きますけど、実際はどうなんでしょう?。日経サイエンスに載ったことがある理想的な人間の構造って前傾姿勢だったように記憶しておるのですが・・・・。我らのこの姿勢、必然性があるんですかねえ?。巨大な頭を真下から支えるなんてむしろイレギュラーな姿勢であると思います(ゾウは1トン近いような頭骨を支えるために真下に首の骨を置いたりしておりませぬ)。
 イレギュラーな姿勢なのだから知能と関係ある、という主張もあると思いますが、じつは単に一部の霊長類の姿勢というだけなのかもしれませぬ。 



541. 10/14-15: 南極地学シンポジウム 西村屋  2004/08/06 (金) 15:25
ずいぶん先なんですが、
「第24回南極地学シンポジウム」
10月14日(木) 〜 15日(金)
場 所:国立極地研究所 講 堂(6階)
開催案内ホームページ:
http://polaris.isc.nipr.ac.jp/~geo/jp/index.htm



540. ナノマシンの遠謀? 西村屋  2004/08/06 (金) 06:31
化石博士の北村さんに尋ねますが、恐竜の骨(鳥類や爬虫類の骨も同じ?)と哺乳類、魚類の骨など、具体的にどう違うんでしょう? 恐竜も鳥も空隙が多くて軽いとのことですが、哺乳類の骨は他に比べてほかに何か違いはあるでしょうか。
 例えば硬いとか。石器など道具を使わないと中の骨髄を食べれない程度に? 骨髄を食べれるかどうかでどの程度生き抜くうえでの利点でしょうかねぇ。
 あるいは哺乳類の骨に何か利点、大きな脳を持ててかつ直立歩行で視野が広くて環境変動しても移動能力が長けてるとか。背の高さじゃキリンや恐竜の方がずっと視野が広いからなぁ。
 恐竜の骨で人間みたいな形態が成立しうるんでしょうか?



539. 北村@ 北村@ [URL]  2004/08/05 (木) 20:53

 西村屋さま>環境変動に対してどの方角の土地に>そういうことなのかもしれませんねえ。お猿さんはもともと脳みそがでかくて、手も使える。サルとネコを飼っている人の話だと、ネコよりもサルの方がとんでもないことをするそうです。手が使えるし、脳もでかいからなんでしょう。

 もともとそういう性質をもっていたから、適当な環境におかれて適当な淘汰をかけると、周囲のものを操作して何ごとかしでかす能力の増大、という方向に向うのでしょうか?。シカやオオカミはあんまりそういう方向には向わなさそうですよね、なんとなくですけど。

 人間進化がどのような淘汰で進んだのかって議論は当然、どっかにあるのでしょうけれど興味深いところ^^)。それにしても知能の増加という淘汰をかける役割をナノマシンにはたさせるには(もちろん、現実には人間の進化の説明にナノマシンを入れる必要性がまるでないので、もともと無理があるのは承知の上で)、どうすればよいのでしょうねえ??。
 
 ナノマシンがなにか得体の知れない構造物を作っていて(仮称:クルミ)、それは人間には極めて有意義なものなのだけど(カロリーが高いとかなにかそういう)、手に入れるのが難しい。

 例えばおそろしく堅い外皮に覆われていて破壊することがまずできない。しかしある手順に従うと容易に開けることが可能である(<さしずめチンパンジーにつり下げたバナナと箱、棒を与えてどうなるのかを見るかのごとく)。

 でもナノマシンがそんな構造を作る必然的な理由ないですよねえ・・・・。



538. Re: 地域 西村屋  2004/08/05 (木) 19:51
 2.5億年も適応を続けるナノマシンって、もうマシンじゃないですね。実はインフルエンザ・ウイルスであったりして。
 図体より知恵のある生き物が繁栄したのは、やはり環境変動がほどよく激しかったからではないでしょうか。環境変動に対してどの方角の土地に移り住めば生き抜けるかが分かる生き物が生き抜いたのでしょう。
 氷床のなかった白亜紀は、生き物の寿命というタイムスケールで見れば、季節変化も環境変動も乏しかったのでは? そういう世界では知恵より図体がものをいったのでは。

 いったん道具と火を手に入れれば、今度は自ら環境を自分の適したものに変えられるようになれば、そりゃもう、かしこけりゃかしこいほど繁栄しますね。

 遺伝子的には、お腹の中で大事に育てられるようになったこと、頭蓋骨の容量を制限するアゴの筋肉をどうたらする遺伝子がたまたま外れたとか、だけど骨盤に制限されていること、そんなのはたまたま、まぐれでそうなったんで、必然的な何かがあったわけではないのでしょうけど・・・・。
 そう考えてみても、アフリカが他の地域と違う点ってなんなのか、ひとつは赤道をまたいで南北に広がっている大陸はアフリカだけですね。南北アメリカが細いパナマ陸橋で繋がったのは300万年前。環境変動に対して移動を阻む制約が一番少なくて生き抜きやすかったのがアフリカ、なのでは。



536. 美しき日々 西村屋  2004/08/05 (木) 19:23
昨晩、とうとう「美しき日々」が終わっちゃいました。
 チェ・ジウという女優さん、冬ソナの高校生役はなんで厚化粧してるのってんで違和感だらけだったのが、大人になって透明感のある、押さえた感情表現が絶妙でした。
 「美しき日々」では「捨てないで、私、室長の傍から絶対離れない」と顔を歪めて号泣するシーンがたびたび。なんて演技させるんだってほどでしたが、見事でした。感服!



535. 地域 北村@ [URL]  2004/08/05 (木) 08:22

 西村屋さま>たしかに言われればそうですよねえ、なんでいつもアフリカなんだろう?、と。ようするにあそこで人間の形をいろいろ、特に頭の作りを変えるような淘汰がかかっていた、ということなんでしょうけど、それって一体なんだったのでしょうねえ?????。

 じつは原因をナノマシンにもとめて作品を作っても、なんというか説明が難しい。ナノマシンにどういう機能が与えられたら知性って僕らが呼んでいるものが出現するのか???。

 単純に脳を大きくすることだってやっかいですよね。どうすればでっかくなるのか?。しかもその”脳を大きくする”という機能をどうすれば長い年月にわたって維持できるのか?。

 有利でなければあっというまに絶滅しちゃうか、すくなくともそんな方向に進化しないのでナノマシンも人間も共倒れ。なにかよいアイデアないですかねえ〜〜。



534. Re: ナノマシンの行方 西村屋  2004/08/04 (水) 12:23
 ちょうど今朝の読売新聞の科学欄が人類進化の話でした。
 猿人化石の発見場所がケニア、チャド、エチオピア、タンザニア・・・。猿人も原人も現生人類もみんなアフリカ出身。これが前から不思議で。
 転写エラーの頻度に地域差があるか、モノリスが埋まっていたとしか思えない。
 進化そのものは、氷期・間氷期サイクル、ダンガード周期などの環境変動が知能が高い/手が器用/直立歩行する生物に有利に働いたということでしょうけど。
 マントル内の巨大な上昇流(ホットプルーム)はアフリカの下と南太平洋ポリネシアの下にあり、どちらもナノマシンの影響を受けてもよかったが、ポリネシア・プルームの方は海と島なので人類発祥の地としての環境が十分でなかった・・・というようなシナリオはいかが?



533. ナノマシンの行方 西村屋  2004/08/04 (水) 08:03
 人類への影響といえば、なぜ猿人も現生人類もケニヤやエチオピアなどアフリカ中央地溝帯で出現しているのか、地殻内に逃れたナノマシンが拡大軸で地表面に上昇し、人類を知性化してきた、っちゅう人類知性化ナノマシン仮説はどうでしょう(笑)。

 ナノマシンを主人公にすれば、2.5億年のSFができますね。



531. 北村@ 北村@ [URL]  2004/08/03 (火) 23:19
 西村屋さま>おおう、たしかに地殻の底でなにごとかしている連中がいればことと次第によっては地震やらマグマの発生やら影響を受けそうでございます。

 地殻が滑りやすくなったり、岩石の結晶構造が改変されて融解しやすくなってしまったり・・・。

 それにしてもナノマシンのような膨大な個体数でなおかつ世代交代が速いと、知性なんかもっていないのに進化アルゴリズムっちゅーやつで迅速に周囲の環境や条件、刺激に対応できる集団というものが出現するのでしょうか?。

 知性などないのに人間の動作、ふるまいにリアルタイムで対応し、いかなる事柄についても必ず解決法を見つけだす化け物。



529. Re: こんなアイデアで 西村屋  2004/08/03 (火) 16:11
 食物連鎖の上位にイリジウムが濃縮する。アルコサルロモルファの子孫であるワニと鳥が、魚を食べていたり食物連鎖の比較的下位なのでイリジウム依存株を持っていない・・・。うまく考えましたね。
 白金シフト株もイリジウム依存株も食物連鎖による濃縮システムが崩壊してからは、白金やイリジウムの供給源である地殻深部に逃げた。熱水循環などで海底から噴出した株はたちまちイリジウム/白金不足で機能停止してしまう。このため人間による検出が困難・・・。これもうまく考えましたね。
 熱水サンプルをイリジウム/白金濃度を増やした培地で培養することでついにナノマシンの存在が暴かれる。実は、マントル内に広大なナノマシン=地殻内微生物圏が形成されていた。それが火山噴火や地震までも支配していた・・・なんてSFはいかが?



528. こんなアイデアで 北村@ [URL]  2004/08/02 (月) 17:27

 西村屋さま>手前みそなアイデア由来なんですが、こんなんで進化と絶滅の両立をはかってみました〜〜〜。

 イリジウム依存のナノマシンは地球にきたさい、地球、地殻中のイリジウム含有率の低さに存亡の危機に落ち入った。幾つかの系統はイリジウムが必要な部位に白金をあてることで生き延びたが、本来の機能の一部を失い、成長速度/活性も落ちた。

 イリジウム依存株の方は一部の爬虫類の体内にたまたま潜り込んだが、その爬虫類の子孫が種分化し、彼ら由来の生態系を作るにつれてイリジウムの濃縮が始まり、繁栄を迎えた。

 しかしながら白亜紀末期の大量絶滅で消滅。KT境界に残るイリジウムの濃縮は地球外由来ではない。じつは衝突したのは特大の彗星核/あるいは超楕円軌道を持つ原始天体である。
 KTにおけるイリジウムは1億年の間ナノマシンが地球上でひたすら濃縮しつづけた産物が一気に放出/堆積したものなのだ。
 
 現在生き残っているアルコサルロモルファの子孫はワニと鳥だけであるが、そもそもワニは魚を食べ、鳥ももともと食物連鎖の比較的下位(アルコサウロモルファを食べていたわけではない)な動物なので、イリジウム依存株はもともとあまり持っていなかった。現在ではイリジウム依存株は絶滅して消滅したか、痕跡的に残っているか、あるいは白金依存型に独自にシフトしたかのいずれかである。

 現在、古代に分岐したもともとの白金シフト株は地殻の奥/あるいは熱水鉱床に存在する。しかし人間の検出方法では発見されておらぬ。これは培養不可能であるがDNAを見る限り存在するバクテリアがいるのと同じである。こうした株の子孫の一部はイリジウム依存に再び戻っている。ただし、地殻プレートの下部にいるため、いまだに発見されておらぬ。
 ↑こんな^^;)



527. 進化すべきか否か 西村屋  2004/08/02 (月) 15:49
 「転写エラーを起きても環境が一定なら生き残るタイプも一定の範囲に収まる」、その点は異存ないですよ。
 生物の場合、転写エラーのお陰でいろんな環境に適したバラエティーが生まれ、その中で白亜紀末期でも生き残るやつもいて、その後そいつはドバッと増えちゃうわけですね。
 ところが、今回のナノマシン共生仮説では、恐竜の進化とともにナノマシンも進化し、恐竜の衰退する時期にもナノマシンは恐竜又は地表面に生存し続け、そして小天体衝突で完全に全滅してもらわないとイリジウム含有地層ができてくれない。
 全滅してくれないと、現在もナノマシンに由来する何かが細胞内に存在しなきゃいけない。核の冬を生き抜けるナノマシンがいては困る。
 だとすると、内的要因による環境変動には創造主によりあらかじめプログラミングされたとおり適応できるが、外的要因による環境変動には適応できず全滅してくれる不器用なやつでないと困る。つまり転写エラーが起きないように創られていたと設定するのが一つの方法ではないかと。
 とはいえ、何兆もの個体が1億年以上も転写エラーしない遺伝子設計って、三重らせん程度の設計ではムリな気もしてきたし・・・。

 こうなりゃ、小天体衝突が実はミニ・ブラックホールの衝突。地球質量がブラックホールに吸い込まれる際の強烈なX線バーストで回路が焼ききれちゃったという設定でもいいな。



526. 北村@ 北村@ [URL]  2004/08/02 (月) 03:05
 西村屋さま>下の補足でありまする〜〜〜。

 進化はセレクションが同じなら事実上、停止しているように見えるのではなかろうか〜〜(<実際のところ、しばしば外見は多少ウロウロ変動すると思いましたけど・・・、平均値みたいなものの周囲をうろうろするのではなかったか?と思いましたがウロ覚えでございます)。

 いかに安定的なシステムをつくって、それがまず壊れない、としても個体数が膨大で世代交代が速かったら、セレクションや環境次第ではあっという間にそんな安定で保守的な堅いシステムを失った子孫が出現するであろう〜〜〜。
 
 



525. 環境を変えなければ^^) 北村@ [URL]  2004/08/02 (月) 00:41

 西村屋さま>そう勝手に進化されると>たしかにそうなんですが、環境を変えなければ変異があっても見た目は同じままで安定なんじゃないでしょうか?。
 いくら変異しても結局、セレクションが同じなら生き残るのはたいてい同じやつって理屈で^^)。そうは物事単純ではあるまいと思いつつ、こういうテーマの論文や見解などよく把握しておりませんのでなんとも言えぬのですが、見た目は全然変わらない動植物(実際のところ変異が起きているので遺伝子自体は別物なんでしょうけど)がいるのを見るとそう思えますですね。

 環境を安定にしておけばあとはいくら変異があっても安定的。

 多数決でってのは例えば「竜の卵」のチーラーがそうでしたよね。でも北村などから見るとそんなシステムが必要なんじゃろか?、と思ったこともありまする。いかにエラーが多かろうが、適応的でない個体はおっちぬだけですから。ばんばか子供を産めば問題なし。

 それに、もし変異の発生率が多い方が有利な環境に置かれたら、あっというまに安定的なシステムがぶっ壊れるんじゃないでしょうか?。どう考えてもナノマシンの個体数は兆とか何百兆なんてオーダーでしょうし、世代交代が速かったら、ごくごくまれにしか起きないような変異、隕石がぶちあたって死ぬような確率の変異でもあっという間にメジャーになっちゃいますよね^^)。

 たしかバクテリアのなかには異常な環境に置かれると遺伝子を修復する酵素が異常な数のエラーを発生させるものがおったと記憶しておりまする。そいでもって膨大な数の個体がおっちぬけど、環境にたまたま適合した個体が生き残って数を増やすという(<一見するとこれが地球の生物にはあるまじき獲得形質に見える、という理屈であったと・・・・ウロ覚え)



524. Re: 転写エラー 西村屋  2004/08/02 (月) 00:04
ナノマシンの設計者の立場になってみれば、そう勝手に進化されると設計者の意図を裏切る恐れもあるわけで、遺伝子を三重らせんにするなど、1本エラーが出ても多数決で修正するTriple Redundancyにしたくなるんじゃないでしょうか。
ペルム紀末期から超大陸分裂までの地球環境の変化は地球の内的要因によるといえるので、あらかじめ予測し、適応していけるよう遺伝子にプログラムされていた。しかし白亜紀末期の小天体衝突は予測不可能な外的要因であったがためにナノマシンは適応できず、宿主の恐竜も絶滅してしまった。
ナノマシンの目的は(SFのお約束事で言えば)宿主を知性化するというものであった。なぜだか恐竜にだけ取り付き、白亜紀後期にはついにトロエドン類を宇宙旅行できるまでに進化させながら、文明の証拠を一切残すことなく絶滅してしまったのであった!!



523. 転写エラー 北村@ [URL]  2004/08/01 (日) 21:06

 転写エラーが起こりにくい>いやあどうざんしょ?。いくら変異が起きにくくても、一回、転写エラーが起きやすいという変異が起きると頑固なまでの保守性もなし崩しに終わりでありますまいか?。

 それに進化によって適応できないとすると、他の生物が絶滅しないようなちょっとした変化で一気に絶滅ということも・・・。そもそも地球の環境に適応できなかったりするやもしれませぬ。酸素であっというまに酸化されてぼろぼろになって絶滅したり、生物の免疫機構をかいくぐることもかなわず、絶滅したり・・・。

 ちなみに、HPの掲示板でも書いたのですが、ペルム紀末の大絶滅の後、優勢になったのはアルコサウロモルファっていう爬虫類の一派で、別に恐竜でもなんでもないのですよね。恐竜もアルコサウロモルファの一系統なんですけど、むしろ後発組。

 そのことからすると、恐竜の一部で気嚢が発達したことと、酸素濃度の低下は因果関係があったと解釈できても、爬虫類が優勢になったことの説明にはならないのですよね。



522. Re: 進化 西村屋  2004/08/01 (日) 20:37
北村さんへ
高エネルギー粒子の飛び交う宇宙空間でミッションを長期にわたって遂行するように開発されたナノマシンですから、それがかえってアダになって転写エラーの起こりにくい、つまり進化しにくかったと考える方が自然ですね。そもそも発想の大元が自然じゃないですが(笑)。まあ、あまり適応能力が高すぎて白亜紀末期も生き抜いてしまうと困るし。
食物連鎖の上位に濃縮、というアイデアは秀逸ですね。これならウラン濃縮だって可能かも。



521. 進化 北村@ [URL]  2004/08/01 (日) 18:42

 西村屋さま>ナノマシンって北村が思うに自己増殖するわけですよね^^)。ようするに進化するってことでして、しかもナノマシンは小さいからとんでもない数がいる。世代交代の速さにもよりますけども、あっというまに地球の環境に適応してしまうのではないでしょうか?。次第によると数時間もあれば十分。

 とはいえ、北村はこんなこと↓を考えてみました^^)

 中生代、地球に飛来した隕石にナノサイズの小さな生物が付着していた。それが人工であるのかあるいは自然なものなのかは分からぬ。ともあれ、地球外由来のこの生物はイリジウムを必須なものとしていた。 
 これは人間がコバルトや鉄、クロムやセレンを必須とすることと同じである。しかしイリジウムは地球の地殻中では極端に少ない。地球の環境にすみやかに適応したこの生物だがイリジウムを必要とするという構造だけは変えられなかった。

 しかしながら一部のイリジウム必須株が肉食爬虫類の体内に居住するようになった。イリジウム塩はすみやかに生物の体外に排出されてしまうが、彼らはそうしたイリジウム塩を生体内部で回収することを初めた。そうしたイリジウム株+イリジウムを保有する動物が食物連鎖を作れば、連鎖の上位にある動物はよりイリジウムを保有することになる。

 かくしてイリジウムが生態系の内部で濃集されるという地球史上かってない特異な時代が始まる。

 イリジウム必須株のひとつの特徴は共生している生物細胞の代謝を効率化するということである。その原理は良く分からぬ。しかし、いずれにしても結果として一部の爬虫類は巨大化することになる。共生によって比較的少ない食料で巨体を維持できることがこのことを可能にしたのである。また食物連鎖の上位にある動物ほどその効果が発現することになった。

 ↑まだまだ無理がありますねえ、こりゃあ。



520. Re^2: 巨大化って 西村屋  2004/08/01 (日) 09:43
 人間は0.5%のCO2濃度で中毒症状が出るそうなので、CO2耐性が乏しいナノマシンってのはどうかと思ったんですが、CO2の排出源である動物の体内に極低CO2環境が存在しうるのかがまず疑問。そうするぐらいなら植物と共生する方がまだマシか。
光合成というのは白亜紀末期で絶滅してもらうためにも捨てがたいし。
いっそ分化させて、恐竜体表面には光合成ナノマシン、どうせだから植物(700nm付近の光を利用)も光合成細菌(同じく400nm付近を利用)も利用していない太陽光エネルギー最大の550nm付近を利用するものとする。一方、体内のセルロース質ハニカム筋肉(空気室には窒素ガスに満たされている)を司るナノマシンは窒素固定能力があり、当時、マメ科植物だけでは不足がちだった硝酸塩を供給する。つまり、植物と恐竜も一種の共生関係にあった。



519. Re: 巨大化って 西村屋  2004/07/31 (土) 21:22
うううっ、確かに高CO2分圧を利用するなら植物に従属栄養しているのが合理的ですね。それじゃ細胞内共生ナノマシンはなにゆえに恐竜を巨大化・軽量化させたのか・・・。
共生の起源を低酸素時代に考えるべき。ナノマシンはCO2耐性が乏しかった。たしかジェームズ・P・ホーガンの巨人シリーズにもそんな生物が登場してきたような。それと低酸素に苦しむ恐竜が手を結んだ。恐竜は体内に低CO2環境を作り出す。大気との接触面積の割合を減らすために身体を巨大化する。体内に共生するナノマシンが大気中の酸素を効率よく恐竜の体内に行き渡らせる・・・。
うーん、だいぶ苦しいな。



518. 巨大化って 北村@ [URL]  2004/07/31 (土) 20:30
 西村屋さま>おおう、イリジウムの濃縮はじつは恐竜のなれのはてだったのですね!!^^)。でもこれは楽しいですね。じつは恐竜が隕石衝突で一斉に急激に滅び去ったのならどうして骨の濃集がないのだ?!って疑問に思う人もいるらしく。

 でも動物とか生物は死ぬとあっというまに食い荒らされて分解されちゃいますから(隕石衝突で生態系が根こそぎめちゃめちゃにされたとしても菌類や昆虫、バクテリアや哺乳類(<いかにも屍肉を喰らいそうだ!!)がいなくなるわけでもないですし)、一斉絶滅が起きてもそんな化石に残るかというとあやしい。というか、そもそもKT境界で脊椎動物化石がでる場所なんて知られていないと記憶しておりまする(化石がでないのがそもそも当たり前)。

 でもなにげにイリジウムの濃縮で恐竜がその痕跡をわずかに残していたら楽しいですね^^)。石炭紀の森が石炭でその痕跡を残すがごとし。

 でも、考えてみれば巨大化すると体積に対して表面積が減ってしまうので、むしろ不利やもしれませぬ。動けない植物なら高い場所を占めて、なおかつ分岐してものすごい広い表面積を持つ葉っぱを展開できるから巨大化はひとつの戦略だと思いますけど^^)
 光合成ナノマシン共生恐竜、むしろ小さくなっちゃうんじゃないでしょうか?。そしてみんな樹上生活者になっちゃうとか。

 ちなみにティラノがそんな機敏である必要がないというのはおっしゃる通りでありまする。獲物が同じサイズでのっそりしているんですから、そんな速く動く必要はない。



517. ナノマシン共生仮説 西村屋  2004/07/31 (土) 17:49
北村さんへ
昔考えたナノマシン共生仮説について某所に書き込んだのが出てきました。
--------
 実は、ジュラ紀、白亜紀に異星から来たナノ・マシンが恐竜に共生していた。このナノ・マシンは、当時の高い二酸化炭素分圧をうまく利用した光合成自己増殖マシンだった。そのナノマシンは、人類のまだ知らないイリジウム有機素子からなるチップで制御されていた。

 なぜ恐竜は巨大化したのか、それはより多くの太陽光を浴び、
かつ、より多くの二酸化炭素や窒素を固定するためだった。彼ら
は白亜紀の高濃度な二酸化炭素の施肥効果のお陰で、そんなに活
発に運動することなく栄養を接種していくことができたのだった。

 巨大な体を成立させるため、骨は鳥類をベースとして発達させた
が、筋組織は動物細胞ではなく、セルロースの細胞壁を持つハニカ
ム構造の植物細胞からなっていた。ハニカム構造のそれぞれのセルは代謝によって生じたガス(うーん、酸素かな)で満たされていた。

 中にはそうした巨大恐竜をエサとするティラノザウルスやラプ
トルのようなプレディターも登場したが、所詮、ゆっくりとしか
動けない巨大恐竜が相手だったので、現在の肉食獣のような俊敏
さまでは必要なかったのだ。

 パンゲア超大陸が分裂して海岸線が増え、また、無酸素海洋でのシアノバクテリアの活躍で炭素の埋没速度が増加して、大気中の二酸化炭素が減少するにつれて、ナノマシンの自己増殖機能が働かなくなり、適応困難となった恐竜種族から順次、共生を放棄し始め、恐竜の衰退が始まった。

 共生を辞めたナノマシンは、しかし地表面あるいは海底・湖底
面に留まりながら生き続けたが、6500万年前の衝突によって生じ
た電磁気嵐で有機素子のメモリーが壊れ、「核の冬」効果による
太陽光の減少によって、ついに最後の恐竜種族とともにナノマシ
ンも絶滅、イリジウム含有地層を形成したのであった!!



516. Re: ムーンロストと海のトリトン 細江ひろみ  2004/07/30 (金) 16:14
>  私はぜったい「海のトリトン」マンガ版派なんですよ。

> >細江ひろみさん
>  私はぜったい「海のトリトン」マンガ版派なんですよ。

私もマンガ派です。世代的にはアニメ派なはずなんですが……。
あと今日は、古い本なんですが「ズッコケ海底大陸の秘密」を手に入れてきました。これから読もうと思います。

あと、イルカ潜水艦のサイトhttp://www.innespace.com/を見て「かっこいー」とか思ったり。



514. ムーンロストと海のトリトン 西村屋  2004/07/30 (金) 09:37
>NS60さん
 雑誌連載時と比べて宇宙の黒がちゃんと黒くなってて、まあなんと惑星をペンだけでこれだけ表現できるとは・・・。
それから本作品で主人公ジュディットの個性、存在感がこれまでの作品以上に強く感じられましたね。星野SFでは登場人物が使い捨てなんですが。

>細江ひろみさん
 私はぜったい「海のトリトン」マンガ版派なんですよ。なんせピピ子の魅力がぜんぜん違いますもんね。秋田文庫というとこれですね。
http://www.akitashoten.co.jp/CGI/new/new_listput.cgi?key=syousai&isbn=171494
さっそく昼休みにチェックに行きます。



513. Re: ムーン・ロスト NS60  2004/07/29 (木) 19:42
さっそく本屋で見つけて2冊とも購入。帰りの電車の中でほとんど読んでしまいました。
やっぱり星野さんの絵、いいですね〜
膜宇宙仮説、全く知りませんでしたが、検索してみたら色々でてきますね。
ナノ(マイクロ?)ブラックホールは記憶に残ってるものでは、ホーガンの”未来からのホットライン”に出てました。
あれもブラックホールの蒸発がするかしないかが問題になってたような、、、




512. 海のトリトン 細江ひろみ  2004/07/29 (木) 17:03
今月発売の秋田文庫の「ふしぎなメルモ」に、海のトリトンの短編が2つ、収録されている模様です。
とりあえず、ご報告まで。



511. はるかに巨大 北村@ [URL]  2004/07/29 (木) 17:03

 西村屋さま>行ってみたが岩と氷と火山だけ>滅入るでしょうねえ。それだけでも自殺ものです。例の北村が子供のころに読んだ「宇宙パイロット」。まるで宇宙の描写がはてしなく退屈で登場人物でなくても地獄のような印象を受けました。

 宇宙にロマンがあるだって?。そんなことをいったやつの腕、おしょぺってやりたいよ!!
 これは登場人物がはき捨てるようにいった台詞ですけど、そうだよなあと思う次第。

 トルードー>はてね、あの人、元ミス・ケベックでしたっけ。そうかあ、そういうところ忘れてますねえ。北村はフラウフェンの台詞、お前ら食えないから死なないだろう?ってのが結構、すきで・・・。

 超軽量の恐竜の身体>ナノマシン・・・、結局は生物になっちゃうのだろうと思うのですけど、地殻に豊富にあるものでリン酸カルシウムよりもはるかに強靱/軽量な骨格を大量に作れたらなにもかも変わってしまうのでしょうね。

 低重力であってもそうだけど、恐竜ははるかにどでかい生物なんだろうと思います。ティラノだってあんな体型でないのは確実ですね^^)。
 ティラノってどでかいせいか、さすがにトコトコはしれるような骨格ではないんですよね。ドテドテ動く生き物の骨格でありまする。



510. Re: ロッシュな空から津波が落ちてくる 西村屋  2004/07/29 (木) 10:01
「ロシュワールド」は魅力たっぷりの作品ですね。
当然のお約束である人工冬眠を使わないとは、冷凍睡眠はムリとしても人工冬眠ならありうるかと思ったんですが。ヒトにクマの冬眠遺伝子を組み込むベクターさえあれば・・・。

ロシュワールドと知的プランクトンがいることが最初から分かっていれば島流しも納得でしょうけど、行ってみたが岩と氷と火山だけだったら滅入るでしょうね。

「オー・ローブ」の水とアンモニアの海での<マジック・ドラゴンフライ号>の活躍、元ミス・ケベックで魅力たっぷりの操縦士アリエル・トルードーなど、海洋SFとしても最高峰だと思います。

恐竜=低重力説よりは、イリジウムを含む自己増殖可能なナノ・マシンが細胞内共生して超軽量の恐竜の体を作ったというSFなんかどうでしょう?



509. ロッシュな空から津波が落ちてくる 北村@ [URL]  2004/07/27 (火) 21:34

 西村屋さま>ロシュワールドは見ました。宇宙狂いのマニアを集めたむぼーな探査計画でバーナード星に人間を島流し。みんな立派に死んでこい。
 
 閑話休題
 
 ブルーバックスの「SFはどこまで実現するか?」で、フォワードが、ああ、光子帆を3段式(でよかったっけ?)にすれば帰れる・・・ってアイデアを思い付きましたと書いてるのを見た時には・・。思い付いてから島流しにしなさいって思ったもんです。

 でもさすがですよねえ、楕円形どころか卵型にひきゆがんだ二重惑星の重力を計算したわけですよね。

 さよならダイノサウルスは見ていませんが、聞いたことがあります。なんでも始祖鳥以前の鳥の祖先が見つかってねという科学上のエピソードがでてくるそうで・・・、本当だとしたらどっちらけで、そこでいうそれって、キメラなんですよねえ。特にあの手の骨ときたら・・・・。あれ、ワニの足に見えてしょうがないです。

 他にも恐竜は重力がちっちゃかったから説がでてくる点といい、さすがはSF。いかがわしいオカルト大爆発って感じでしょうか・・・^^;)



508. Re: 空想低重力惑星 西村屋  2004/07/27 (火) 12:50
北村さんへ
すでにお読みでしょうけど、「さよならダイノサウルス」(ロバート・J・ソウヤー)では2つ目の月の存在によって重力が半分になった設定になっていますね。
それよりも「ロシュワールド」(ロバート・L・フォワード)に登場する二重惑星、つまり、土星の惑星タイタンのサイズの2つの天体「オー・ローブ」と「ロシュ・ローブ」がわずか80km離れて6時間の周期で互いに公転する世界の方が、もしかしたらあるかも・・と思わせてくれます。

マントル上昇流ですが、重力というより周りの質量に比べて軽いか重いかという浮力の問題ですからねぇ。気温の高い赤道の方が極域よりもホット・プルームが置きやすいという感じじゃないでしょうか。現在の地球のホットプルームもアフリカ西部とポリネシアであって、北極と南極にはないですね。

いろんな重力条件、遠心力、月なども含んだ惑星シミュレーションのフリーウェア・ソフトってどこかにありそうですね。



506. 空想低重力惑星 北村@ [URL]  2004/07/25 (日) 01:45

 西村屋さま>おおっ、公式ありがとうございました。とはいえ、まいりました北村の今の知識ではこれが使えませぬ^^;)

 とはいえ、ハルクレメントが「重力の挑戦」で描いたメスクリン。先に書き込んだようにあの設定ではとてつもない圧力でコアがつぶれて事実上、白色矮星のように縮退物質になっており。質量の大部分がそこにあるというものでした。やはり回転楕円体の重力を導き出す問題をクリアするためなのかもしれませぬ。

 そんな感想が抱けただけでもよしとするとして。とはいえ、赤道の重力が0.5Gになる条件や、そういう条件で地球がどういう形になるのかなどなど、いつか詰めてみたいなーなんて思いますですね^^)。

 ニュートンとかがどうやって求め出したのかなども気にかかるところです。

 それにしても低重力惑星。もしも低重力の影響でマントルの上昇流が赤道で発生しやすいとしたら(実際にそうなるのかどうなのか北村には分からないのですが)、肝心の低重力地帯である赤道に大陸が存在しないことになっちゃうのでしょうかねえ^^)。
 大陸はすべて高緯度に押しながされてしまっていたりして。
 



505. Re: なんというか・・。 西村屋  2004/07/23 (金) 18:14
北村さんへ
 地球(回転楕円体)表面上の重力が地球中心(重心)からの距離と遠心力で決まるかどうか、数式をあれこれ弄ってみたけどよく分からず。諦めて図書室で力学の教科書を探したら、

<地球の質量分布が球対称と仮定した場合に限り、重力は地球重心からの距離で決まる>

ということでして、回転楕円体の場合は、重心間の距離だけでは決まらないみたい。
 回転楕円体表面の地理緯度ψの点の正規重力(小さな質量の過不足による成分を除いたもの)の式が
http://www.keirinkan.com/kori/kori_earth/kori_earth_2/contents/ea-2/1-bu/1-3-1.htm

に載っていました。だからどうだというところまでは理解が及ばず(汗)。



504. ムーン・ロスト 西村屋  2004/07/23 (金) 13:46
月刊アフタヌーンに連載されていた星野之宣「ムーン・ロスト」の単行本、全2巻が本日発売です。
全長51kmの小天体が地球衝突軌道に。粒子加速器でナノ・ブラックホールを発射することで地球衝突は回避するが、月を失ってしまう。地軸が不安定になった地球の気候を安定させるため、木星の衛星エウロパを地球に・・・。という壮大なSFです!