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●「サブマリン707F」注釈
*1:速水洋平
- 707の元艦長で一佐。77才。
- *2:シロマ星
- 四億光年の彼方、我々の銀河系の外にかつて存在した星。シロマ語で「安住の地」の意味。
- *3:深海底炉井基地
- シロマ語で"アトォウイ・ポロ・コタン"。盗掘しているのはマグマであるのか、あるいは、マントル物質又はコア物質かも?
- *4:聟島(むこじま)
- 小笠原諸島北端の聟島列島の親島。別名、ケーター島。無人島だが、エイデネルブの策略で速水家代々の所有に変えられている。その小さな入り江(のちに"707ベイ"と名付けられる)に707二世号が係留されている。
- *5:夢現設計
- エイデネルブのイマージュリー・ディングアップ・コクーンメイク技術。
- *6:「ネプチューンの花火」と「深海の窓」
- 日本海溝最深部ラマポ海淵の超高圧による膨大なエネルギーが、2,041,060秒(567時間または23日)に一度、宇宙に放出される現象。この瞬間、5.67秒間だけ深海底と宇宙が直結する「深海の窓」(シロマ語で"プヤルポイント")が開く。
これは、日本海溝底を覆うミルキーウェイ(*14)で合成される生命素を地球外の星々に伝える役割、あるいは、遠い未来、寿命の尽きた地球の生命を乗せた箱船を他の太陽系に運び出す役割を果たすかもしれない。
- *7:海中戦艦「ヴォストーク」(USSR-SWN)
- 国籍:ソビエト連邦、全長:270m、水中排水量:8万トン。主推進器:インナーリップルモーター6基、水中速力:60ノット、4筒の耐圧殻は水深7000m、球形セイルは水深1万mの水圧に耐える。400トン小型潜水艦3隻(ムスカ潜隊)を搭載。
艦長:ユージン・ゴルシコフ海軍大佐、副長:ヤーコブ。
- *8:海中戦艦「スターズ・アンド・ストライプ」(SSNW-000)
- 国籍:米国、全長:230m、水中排水量:6万トン、推進器:アウター・リップル・モーター主2基、副4基、水中速力55ノット、最大潜航深度:6500m。
艦長:ラングズドルフ(ランス)・ギルフォード大佐、副長:アボット(ランボー)・マカーム、ボブ、Dr.オキタ、ロジャー、スレーター、操舵手:ワトソン。
- *9:深海の高速ダクト
- 深海のジェット・ストリームともいえるもの。シロマ語で"ニタン"と呼ぶ。深海の窓"プヤルポイント"はこの高速ダクトの集合点でもあり、「深海の窓」が開くときには高速ダクトの流れがさらに加速され、マッハをも越えるという。
- *10:「シロマノーア・アシルパ」
- 全長3000mの箱船「シロマノーア」を全長2700mの動力船「アシルパ(希望)」が背負ったもの。「シロマノーア」には567万人のシロマ人と数千万種におよぶ生物が詰め込まれている。そこでは、DNAショック・アレンジメント−遺伝子の組み替えによる縮小世界−によって平均身長5.5mmに縮小されている。
一方、「アシルパ」は369人の乗組員がおり、ラムラムホルム・エンジンで光速航行が可能。その下部には幅600mの開口部があり、直径567mのビッグスフィアでは質量12分の1、平均身長50cmに縮小される。
- *11:ミルキーウェイ
- 海溝底でマリンスノーの滞留層が深海雲を形成し疑似海底となったもの。深海雲の下から見上げると、海溝底に添った深海雲がまるで天の川のように見える。そこではイオン化っしたアミノ酸と海塩微粒子が結合して高分子タンパク質の密雲−命の素粒子を作る。そこでは時にはディープ・サンダー深海雷が荒れ狂う。
- *12:「エイデネルブ・ミンタル・フィールド」と「ファイヤフライ・ゾーン」
- エイデネルブの発明した1.5気圧、直径3.6kmの海水・ロックドーム。略して"エイデ・ミンタル"。複合振動波超張力被膜によって水圧を吸収している。これは波長の異なる超マイクロ波が3万6000層の繊状振動鎖が厚さ30mの波動皮膜と境界層を構成するもの。振動被膜に亜光速振動波も併せ持つため、内部に視界を開く"ファイヤフライ・ゾーン"、20ルクスほどの光のドームを伴う。
- *13:ムスカ潜隊
- 遊撃艦「スペッツナー・ムスカ1号艦」及び「同2号艦」(270トン、乗組員7名)、強襲艦「レイドビーキ・ムスカ・ガーフィッシュ」(310トン、乗員5名、強襲兵員7名)。隊長:ボルガ・ポリヤンスキ少佐
- *14:サブマリン707F(フージョン)
- シロマ語で"オホトイ・チブ"。
・ラムラムホルム・エンジン:セイル後方両舷に突き出たプロジェクトウェル(旧ジュニア格納庫)に収められている。水圧反応型波動モーターで、超微振動複合波エネルギーを発生させる。
・ラムラムルーラ:両舷と艦底部に刻印されたミステリーサークル状のマーク。ラムラムホルム・エンジンが発生した超微振動複合波エネルギーを推力に変換する。
・ラムラムベーン:船底部両舷に張り出すフィン。エイデネルブ・ミンタル・フィールドを発生する。
・カンガルーボンク:船底の開口部。ジュニア、エッグ、タンヌが出入りする。
- *15:「うねび」(PKN-61)
- 船体はライトブルー。"青6"とも呼ばれる。日本から6番目の参加国として国連平和維持海軍(Peace Keeping Navy)に派遣した1番艦。基準排水量:5670トン、日本が建造費を負担、ウラジオストクで建造・進水。竣工して受領に赴いた護衛艦「しおかぜ」の艦長、水早賢二、二等海佐以下の乗組員全員がそのまま国連付PKN研修生として派遣され、「うねび」に乗り組んでいる。エイデネルブは、この「うねび」の建造そのものにもなにか関与していたらしい。
PKNはm輸送航路の安全確保、海洋汚染の監視、核廃棄物の海洋投棄の防止査察等を目的として設立。