9801NSハードディスク増設


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往年の名機を復活させよう

時代の流れでしょうか、往年の名機9801NSも昨今の重量級アプリには耐えきれず廃棄処分になるところを拾ってきました。DOSベースならまだまだ現役です、FDDモデルでしたので手持ちのHDDを内蔵させました。

注:9801NSは本体を分解しなければHDDを取り付けあるいは交換できません。分解難易度はCです。HDDはパック式ではありませんので取り付けキットが今では少々入手が困難ではあると思います。


今日の材料

PC9801NS本体と取り付けキットです。HDDはIBMの DDHA-2540(540MB) を入れる予定です。


分解しましょう

本体を裏返し、すべてのネジを外します。表側もバッテリーの裏に1カ所ネジがあります。

NS/AまでのA4ファイルサイズノートはほとんど開け方が同じです。前側に3カ所、横に数カ所の爪で止まっています。爪を外すのは隙間からグシグシやってもうまく行きません。スペースバーとトップカバーの隙間に指を無理矢理押し込んで、矢印方向にひねるようにすると外れます。

最初はビビリますが、ABS樹脂は意外と丈夫です。それでも割らないように注意は必要です。「引き剥がそうとする」のではなく、ぴったりと押しつけながらねじるのがポイントです。

前側の爪は3カ所です。真ん中の爪が一番固いので、これを最初に外すようにします。そうすると他の爪は割と簡単に外れてきます。

トップカバーとマザーボードは3本のケーブルでつながっています。丸印で示してある「青」がモデム、インジケーター、SP等。「黄」がディスプレイ。「赤」がバッテリーのケーブルです。「青、黄、赤」の順で外すと外しやすいです。

ここにHDDを取り付けます。取り付けキットのステーを取り付けるネジは、マザーボードを止めているネジなので一度外します。

取り付けキット(実はキャラベルのNS用HDDキットの部品です)のシールドケースに、用意したIBMのHDDが入らないことが判明し、急遽機種を変更。東芝の MK-1824FCV(350MB) にしました。

完成。HDDのフィルムケーブルがLt2のモノと同じです。意外なところで共通部品を使っていますね。フィルムケーブルの扱いについては特記しません。


このHDDは、他の機種でフォーマットしたモノを取り付けたのですが、NSではうまく動作しませんでした。BIOSが認識しているシリンダー数の違いと思いますが、仕方がないのでこのマシンで再フォーマットしました。

普通に FORMAT.EXE を使うと、20MBまでしか使えませんので、しかるべきデバイスドライバを組み込んでフォーマットしました。デバイスドライバ等の所在および使い方については、会議室での対応といたします。


☆おまけ☆チルトユニットの修理

フタがぐらぐらするので、ヒンジ部分を調べると、チルトユニットを受けている部分が破損していました。

エポキシ系接着剤で、修理、補強を施してみました。いつまでも持つとは思えませんが、しばらくは大丈夫でしょう。これが壊れたら、ビスの貫通によるもっと強力な修理か、トップカバーの交換をしたいと思います。

接着剤は「セメダインスーパー6時間型」を使っています。エポキシは硬化時間が長いものほど強力です。


☆おまけその2☆CPU

NSのCPUは i386SX/20MHz です。

交換用に IBM486SLC2 を用意してありましたが、今回は見送りました。次回のお楽しみにします。

CPU交換とクロックアップ(20MHz)をすれば、かなりのパワーアップが図れると思います。なかなか楽しめるマシンです。


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