■大ホール企画「水の星”地球”の奇跡−深海への挑戦」(1時間半)

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2002年6月23日更新

 地球と生命について、どこまで分かったか、だけでなく、どういう大きな謎が横たわっているか、また、その謎を解くためにどんな研究者がどんな場所で働いているかを伝えたい。

司会:西村屋
ゲスト:長沼 毅(広大助教授)、都築 由浩(SF作家)。

JAMSTECがどんな手段で深海に挑んでいるか−潜水船、観測機器、観測手法など。もっともお馴染みの「しんかい6500」から紹介

1.「『しんかい6500』の潜航風景と撮影映像」(13:05、6分)
00:08〜1:30:6500の潜航シーンの水中映像。
3:00:「よこすか」洋上シーン
4:00〜6:00:着水シーン、潜航シーンの洋上からの映像

潜水船や無人機による調査を成功させるためには、音響による広域探査が重要。

2.「『対馬丸』」(5分)
4:30:「かいれい」シービームのサイドスキャンソナーのデータで音響特異点発見。シービームは、完成した直後の出動なのに、スイッチを入れれば画像処理されたものがいきなり表示されるという完成度の高さに驚いた。
4:55:「かいこう」ランチャーの着水シーン
5:50『かいこう』サイドスキャンソーナー
8:00〜9:30:大正時代の特徴である三島船型の影。船上で画像処理され、それを衛星通信で即時にホームページに公開できるようになったのも、当時としては画期的。

荒れる日本海での有索無人機の苦労を紹介。

3.ドルフィン3Kによる「ナホトカ号」の映像97年版(13:12、9分)
6:11:手すりに重油の付着物がタップリ(ドロリと立ち上がる重油などギーガーが描くエイリアンの世界の雰囲気にも似ている)
7:27:重油の立ち上がり
9:53:ナホトカ号の破断面。船体切断事故の原因推定に役立った。
10:20:調査の支障となるロープの切断(無人機の運用当初は、ケーブルが引っかかる恐れのある沈船への接近は禁止されていた。ロープの切断までするようになったのは当時としては画期的)
14:00〜15:00:船体屈曲部からの重油の立ち上がり***

「ナホトカ」調査では荒れる冬の日本海でケーブルのキンクが度重なり、そのたびに予備ケーブルと交換、ケーブル修理を繰り返した。ケーブルの制約のない自律型巡航無人機にこれからの期待がかかっている。

4.「うらしまプレス乗船取材(NHK)」(13:22、3分)
6:40〜10:07:

「うらしま」の目標である北極海への挑戦と温暖化研究

5.「『みらい』北極海の慣熟訓練航海記録」(13:25、9分)
10:00:リードと地球温暖化の話 10:50:CTD採水
13:50:プランクトン・ネット、クリオネの映像
15:00:氷海域に到着し、ゾディアックを降ろして海氷サンプリング(白クマに襲われる恐れもあるということで、その後はハンターも同乗している)
16:25:低温実験室での氷片処理(-30〜-40度よりも室温が上がると氷の結晶構造が変わってしまう)
18:00〜19:10:氷海中航行(「みらい」自身に砕氷能力はなく、耐氷能力だけなので、なかなか大変だった)

生物の話を浅いところから深いところへ順々に。まず、温暖化研究で重要な珊瑚礁研究。

6.「Home Under the Sea」マイアミ沖の海底実験基地「アクエリアス」での日米珊瑚礁調査(ナショナル・ジオグラフィクTVの番組)(13:36、13分)
2:40:船内食、岡本氏と野島氏、船内生活
4:53:生命維持系の故障で高温多湿となり、計測器等に故障が出る。
5:25:宇宙ステーションの中で自由落下のマネをしている所が面白い。
6:16:ムーンプール
7:55:アクエリアスによる珊瑚礁研究の利点として船酔いがないことを挙げているのが面白い。
8:30:クロロフィル測定
11:22:種の同定
13:20:光合成の測定

中層、最もボリュームの大きい未知の領域。生物が炭素を深海に運ぶ重要な担い手となっているが、ネットなどによる調査では脆弱な体を持つクラゲなどは潰れてしまい完全な状態で採集することができない。潜水船は上昇・下降途中のホバリングに制約があり、有索無人機と高感度TVカメラにより鮮明な画像が得られるようになった。(カブトクラゲの繊毛運動による不思議な輝きは、アビスの生体機械を思わせる)

8.ハイパードルフィンのスーパーハーブ深海カメラによる浮遊生物(13:59、5分)
5分。!!!

まだまだ謎の世界。

9.巨大イカ(13:57、30秒)
(世界の深海に棲む巨人族と人類との遭遇というインスピレーションを感じさせる)
 1998年「しんかい6500」インド洋航海、アトランティスバンクの2,340m地点
「Magnapinna(大きい翼という意味)」という属に属する新種
これまでに8個体の同属種が大西洋、インド洋、太平洋の1940m〜 4735mの深層域から報告されている。

その下の深海底

10.「MODE'98 深海のベールを剥ぐ」(14:05、7分)
6:17:ケープウェルデ断絶帯
7:18:TAG、ブラックスモーカーがホワイトスモーカーに
8:12:小エビの大群集
9:00:レインボウ、チムニー群
:船内セミナー
11:28〜12:14:6500点検

過去に遡る

11.「『ちきゅう』進水式」(14:13、3分)
2:00:命名
2:40:進水作業
3:45〜5:05:礼宮さんによる索の切断、進水

未来を予測する

12.「地球シミュレータ」(14:17、8分)
2:20〜3:30:搬入・組立シーン早送り
8:16〜12:35:床下配線3000km
9:10:ベクトルプロセッサ0.15マイクロ

こうした道具を使って地球の過去と未来の謎に迫ろうとしている

13.「全地球ダイナミクス」(14:25、11分)
13:17〜24:00:過去10億年の超大陸離散集合の復元アニメーション


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