■都築由浩

西村屋トップメニュー>地球・海洋SFクラブ>地球・海洋SF文庫お気軽にメッセ−ジ・ボードへ検索エンジン
 
2004年1月19日更新

●「絶叫!! ぱにっく・イン・宇宙水族館」**(ミリー・ザ・ボンバー(3)、都築由浩、青心社)
 イラスト:そうま竜也。銀河に広がる地球文明圏でも一番端っこにある辺境の植民星系「十三惑星宙域」。大きな植民星がなく大きめの小惑星が13個ある小惑星帯である。その6番星にある十三惑星連合学院のクラブ「未知科学工学研究会」の部長、新兵器発明マニアのミリー(ミリージェイン・マイルズ)と常識家のセリナ。その本当の顔は学院の正義と平和を守る「ワンダーバニー」。
 今回の舞台は、直径400mの水の球でできた人工惑星「アクアリウムプラネット」が舞台。十三惑星連合の最大手企業マグロウスキー社の研究施設。地球に棲んでいる魚類と海棲哺乳類が約800種、その他海棲生物・プランクトンを加えると約5000種が飼育・展示されている。ジンベイザメ、イタチザメ、エイ、サバ、イルカ、メバル、セミクジラ、全長10m以上の巨大魚
水中ラムジェットエンジンを取り付けた宇宙戦闘機<レイピア・アクアライザー>が登場。

●「レディ*スクウォッター3−雷雲のライフライン」(2003、都築由浩、電撃文庫)
 ザイマカ星系でサルベージ業を営むランダル軌道運輸の社長ゴードン・ランダル、新米社員のアルヴィン・アラン・アーチボルト(アル、AAA)、少女デリヴァランス・オーウェン(ディー)の3人が活躍するシリーズ第3弾。
 同星系で唯一未踏査のガス巨星<<ザイマカ6>>、別名<<呪われた惑星>>。半径15,000km、公転周期12年、惑星自体の自転は公転面から10度程度しか傾いていないのに対し、地磁気が公転面に対して約80度も傾いている。つまり惑星の核と表面のガスが別々に回転している。
 その大気は、惑星表面を4,000kmの厚さで覆っている水素とヘリウム主体の<<上層大気>>、その下に液体の水からなる厚い雲、さらにその下に二酸化炭素主体の<<下層大気>>からなる。<<雲>>とほぼ同じ高さに電離層があり、レーザーや電波による探査・通信を阻んでいる。このため上層大気を飛行する親機からテザーケーブルで繋いだ子機を下層大気に降下させることによってしか通信が確立できない。
 この惑星に高名な惑星探検家と生物学者が<<ディアブロ・クリス号>>で挑むが、下層大気に入った途端になぜかケーブルが切断、消息不明となる。2人を救助するよう依頼を受けたランダル軌道運輸は、長距離宇宙船<シーオッター>で<ガス・ジャイアント・ダイバー>(有人G.G.D)であるガス巨星調査船<<ガシッド>>を運ぶ。<<ガシッド>>は上層大気を飛行する親機<<キャリアー>>と下層大気に下降する2機の有人子機<<ダイバー1>>、<<ダイバー2>>からなる。親機と子機の間は、ネオケブラー主体で編まれたチューブの中に数十本の光ファイバーが走る全長6km、外径15cmのケーブルで繋がれている。
 下層大気に飛び込んだ子機のうち<<ダイバー2>>までがケーブルを切断される。ブースターで下層大気からの脱出を図ろうとした<<ダイバー2>>は雲の中に巨大な浮遊生物と、行方不明の<<ディアブロ・クリス号>>を発見する・・・。

●「海底のランナウェイ Dr.アンダーソンの休日2」(?、都築由浩、角川書店スニーカー文庫)
 すでに執筆完了してHAMACON2で立ち読みできました。いつ出版でしょうか?
 Dr.カイル・アンダーソンと助手?のリディア・オリディアのコンビ。ほとんどすべて海洋で覆われている惑星シビオ2が舞台らしい。約50%を占める水深40m前後の海底8箇所に巨大ドーム都市が建設されているとか。ルゴウ海溝は水深6000m。巨大ドームのひとつ、海洋テーマパーク「ドラゴンパレス」で事件が勃発か?
 ヒレ推進方式の有人探査艇<マンタレイ>が登場するらしい。全長32m、水中排水量500トン、最大潜航深度2000m、ヒレの付け根上面に2基のダクテッドスクリューがあり水中最高速力40ノット。ハナビシ研究所で20年前に建造されたスティングレイ級6番艇とか。


都築由浩ホームページ

西村屋トップメニュー>地球・海洋SFクラブ>地球・海洋SF文庫お気軽にメッセ−ジ・ボードへ検索エンジン

このサイトの著作権は西村屋に帰属します。リンク自由、相互リンク大歓迎。