- ・日本語変換ソフト
- 日本語変換ソフトはキーボード操作上大きなウエイトを占めるので、視覚障がい者が使い慣れているものを使用のこと。
おそらくWindows付属のIMEよりも、ジャスト・システムのATOKがいいはず。というのは、今時のIMEは区読点まで一気に打ち込んで変換した時の変換効率は非常にいいが、文節単位で入力する時の変換効率は悪い。その点、ATOKは文節単位で入力してもそれまでの入力内容を考慮した変換をしてくれた記憶がある。
誤入力が多い場合は文節単位で入力せざるを得ず、その場合の変換効率のよいATOKを使った方が誤字訂正のストレスが少ないはず。
- ・メールソフト
- Outlook ExpressはWindowsに付随しているためによく使われているが、デフォルトでフォルダ・ツリー、メアド一覧、メール一覧など分割表示されている。視覚障がい者はこの分割表示を苦手とするので、たぶんメール一覧のみの表示に変更する方が便利かと思う。
しかしこの分割表示を1分割に変更する操作は、マウスを使えば「×」を三箇所クリックするだけで可能だが、これをメニューバーの表示(V)のレイアウト(L)で開くダイアログボックスをキーボードのみで設定変更するのは至難。
このOutlook Express、一番の欠点は、タイトルの音声読みが不完全なこと。結論として、仕事で最も重要なアプリケーションであるメールソフトについては、視覚障がい者が普段使い慣れているものをインストールするとよい。
残る課題として、大量かつ多種多様、珠玉混合のメールを分類整理する作業が必須だが、その操作が円滑にできるものなのか、そこんところがまだよく分からず。
- ・エディタ
- Windowsには標準エディタとしてメモ帳(NotePad)が付随しているが、これだと行番号がないため、テキストが長大な場合に位置の把握が困難であり、画面リーダーには不都合とのこと。このため、メモ帳を視覚障がい者が使い慣れているスクリーンリーダー適合エディタに取り替える。
それにはまず、フォルダウィンドウのツール(T)のフォルダオプション(O)のファイルの種類タブでtxtの詳細設定(V)※のアクション(A)のopenをアクティブにして編集(E)を実行し、NotePadを別のエディタに書き換える。htm及びhtmlの編集用エディタはデフォルトでMS-Wordになっているが、これをスクリーンリーダー適合エディタに取り替えるには少々やっかいである。
まずhtmとhtmlの詳細設定(V)※をクリックするまでは同じ。次に違うのはアクション(A)のうちeditをアクティブにして編集(E)を実行し、デフォルトのMS-Wordを別のエディタに書き換える。
これだけでは完了しない。次にIEのツール(T)のインターネットオプション(O)のプログラムタブのHTMLエディタ(H)の欄に音声リーダー適合エディタが表示されるようになるので、それを選ぶと、メニューバーのファイル(F)から、スクリーンリーダー適合エディタによる編集が選べるようになる。