- ・フレーム
- 「フレーム」を使ったウェブページが増えているが、これは1本足打法による操作がやっかいなので、使うのを避けるか、「フレームなし」を選択できるようにする。
- 視覚障がい者がタブキー(ボタン・リンク間移動)とCTRL+タブキー(フレーム間移動)を使い分けれれば、むしろウェブの構造を分かりやすくできるようにも思えるが。
- ・プルダウンメニュー
- - プルダウンメニューは、キーボードのみで操作できるものとすべし。
- ・内部リンク
- - ボタンはgif画像ではなく、テキスト文字で表示すべし。gifにするならAlt文を付すべし。
- 1ページの中のリンクの数は10程度に抑え、リンクの深さは3段程度に抑えるべし。それでも1000ページものサイトが作れる。
次に、タブキーでハイパーリンクを移動した先から元に戻る方法に注意。リンク先に戻りボタンを付ける場合、それが元のページトップに戻るようになっていると、次のリンク先をタブキーで選ぶのに、最初からタブキーを繰り返さないといけない。
IE Ver.5.5では、ALT+←で戻るとリンク選択位置が保持されていて便利になった。同じことを戻りボタンで実現するには、元のリンク位置にで戻る位置を指定しておかないといけないが、それはウェブ製作者にとっては大変わずらわしい。(注)残念ながら NetScape 3.0ではタブキーによるリンク先の選択ができません(NetScape 7.0では可能)。
- ・戻るボタン
- - リンクした先のページには「戻る」ボタンを付けた方がいいし、それもなるべくなら、ページ先頭に戻るのではなく、元のリンク位置に戻れる方が次のリンクに入るのに便利である。ページ先頭に戻ってしまうと、次のリンク位置にまでいちいちタブキー押しを繰り返さないといけない。
しかし、そのようにウェブページを作るのは結構面倒である。中にはあるページが複数のページからのリンクである場合もありうる。また頻繁に使うページは階層通りのリンクのほか、トップページからいきなりショートカットでリンクしている場合もある。
そこで視覚障がい者に希望するのは、「ALT+←」で戻るようにして欲しい。そうすれば、「戻る」ボタンを付けなくても同じことができるはず。以上の結論として、リンク先から元のページに戻るには、内部リンクであろうと外部リンクであろうと、ALT+←(またはALT+Gの次にB)で戻ってもらうのが望ましい。
- ・外部リンク
- 他のWebページとのリンクを選んだ場合、新たに別ブラウザを立ち上げて表示するのが一般的である(HREFタグで TARGET="_blank を指定)。しかし、その場合、スクリーンリーダーによってリンク先に飛べないものがあった。
それだけでなく、視覚障がい者にとって、ブラウザがいくつも立ち上がると分かりにくくなると感じる人が多いらしい。
そのため、TARGET="_blank の指定は全廃することが望ましい。なお、西村屋サイト外へのリンク先には"=>"、西村屋サイト内のリンク先には"="を付している。
- ・テーブル
- テーブルはキーボードでは左右上下の移動ができないが、スクリーンリーダーにはテーブル読みというモードがあって、それでセル間の移動ができるらしい。ただし、セルとセルを結合しているテーブルではうまく読めないので、セル結合をしないことが必須。
(悪い例A)
氏名 自宅 勤務先 Tel Fax Tel Fax 山田太郎 鈴木花子
(悪い例B)
種類 名称 開発機関 自律型 うらしま JAMSTEC r2-D4 東大生産研 AquaBox III 九工大 有索型 かいこう7000-II JAMSTEC Marine Luna III 広和
(よい例A)
氏名 自宅
Tel自宅
Fax勤務先
Tel勤務先
Fax山田太郎 鈴木花子
(よい例B)
【自律型】【有索型】
名称 開発機関 うらしま JAMSTEC r2-D4 東大生産研 AquaBox III 九工大
名称 開発機関 かいこう7000-II JAMSTEC Marine Luna III 広和 廉価版グループウェアの代表であるサイボウズのカレンダーはテーブルのように見えるが、スクリーンリーダーのテーブル読みでは読めないほか、プールダウンメニューがキーボードで操作できないなどまったくダメ。