■深海総合研究棟

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2002年1月14日更新

●深海微生物培養システム(1F)
・大腸菌にも圧力応答遺伝子がある。
=>圧力応答遺伝子
・熱水活動域で採取した好熱菌が最もよく増殖する圧力は、採取された熱水噴出口の深度の圧力よりも大きい。海底より下の地殻内に微生物コロニーがある?
=>採取場所と至適温度
・地殻内には、全ての生物(真核生物、真正細菌、古細菌)に共通の祖先が眠っている?
=>進化系統樹と共通祖先
・高圧になると必須アミノ酸の一つ(トリプトファン)の取り込みが阻害されるようになる。耐圧性のない酵母菌のDNAの1塩基を置き換えただけで、耐圧性を持つようになる。
・酵母菌に圧力が加わった時の振る舞いが、免疫抑制剤を投与した時の振る舞いに似ている。

ゲノム解析室(1F)
・電気泳導式のDNAシーケンサー(高精度だが時間が掛かる)3台とキャピラリー方式のDNAシーケンサー(精度は劣るが高速)3台、遺伝子増幅装置(PCR)多数がある。微生物を対象にしたゲノム解読施設としては国内トップクラス。微生物のゲノム・サイズは、4Mバイト程度(人間は数百Mバイト)。

●ゲノム情報解析システム(ゲノム・ギャンブラー)(3F)
 DNAシーケンサーでランダムに切断したDNAの塩基配列を解読した結果を、ジグソーパズルのように組み立て、既知の塩基配列データベースと比較するシステム。

●超臨界水実験システム(4F)
・水は、水温:374度C、圧力:22.1MPa(220気圧)という臨界点を超えると、通常の気体とも液体とも異なる性質を示す「超臨界水」の状態になる。
・通常の熱水では溶けないキチン、セルロースなどの生体物質も溶かしてしまうが、塩分などの無機質は沈殿してしまう。
・生命誕生は超臨界水と普通の水との境界で誕生した?

パススルー型超伝導磁力計(6F)
・海底堆積物の柱状(コア)試料の地磁気変動歴から年代を決定したり、変性・続成作用を調べたりする。


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