■自律型無人機整備場と海底地震計整備場と海洋工学実験場

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2002年3月9日更新

■自律型無人機(AUV)整備場
●テザーケーブルのない自律巡航型無人機(AUV)「うらしま
・通常の船では、大気中CO2の吸収源である冬季の高緯度荒天海域での採水は困難。温暖化の影響を最も早く受ける北極海の海氷域を調べることも大変。「うらしま」はそんな海域を調べることを第一の目標としている。
・動力源は自蔵(リチウム・イオン電池、その後燃料電池に換装予定)、操縦もケーブルを使わずに音響リンク(音響による画像伝送も可能)又は自律機能で航行可能。
・海中ではカーナビのようなGPSが使えず、自分の位置を知るには、リング・レーザー・ジャイロを使った慣性航法装置によるしかない。当面、300kmを航行して10kmの範囲に収まるようにすることを目標にしている。将来的には北極海の海氷の下を横断することを目標とする。

■海底地震計(OBS)整備場
・海底に約100個のポップアップ型海底地震計を展開し、エアガンから発射した地震波で海底下の構造を詳細にイメージングする。これで得られたデータは、地震発生モデリングに使われる。

■海洋工学実験場
●細径ケーブル式無人機「UROV-7K」
・細い光ファイバーだけで接続されており、操縦はリアルタイムで可能だが、動力源(リチウムイオン電池)は内蔵している。ちょうど、ROVとAUVの中間的存在。
・「かいこう」や「ハイパードルフィン」よりもはるかに小型だが、7000mまで潜る能力とマニピュレータによる作業能力がある。

深海曳航体(ディープ・トウ)
・自航能力はなく、1ノットという人が歩くスピードでしか曳航できず、荒天にも弱い。それでも、ナホトカ号やH-IIロケット主エンジンを発見するという大きな成果を上げている。

波動水槽
・波力発電装置「マイティーホエール」などの開発に使われている。
・「ウエルズ・タービン」という、どちらから空気流が来ても一方向に回る特殊なタービンを使って、波による往復空気流を発電を行い、同時に海面を静穏化する。
・小規模ながら、実際の海に近い波浪再現装置が備えられている。

超音波水槽
・水中音響機器の音響特性を計測できる。

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