■数値モデル/計算コード−大気・雲解像・エアロゾル・大気化学モデル

たぶん間違っている用語メモ
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2010年8月19日更新

注:アンダーラインを付したものは地球シミュレータ用にベクトル化、並列化できていることが確認できたもの。

■大気モデル
CCSR/NIES AGCM(ver.5.4.02)
 東大気候変動研究センターCCSRと環境研究所NIESのモデル。水平微分項の計算に球面調和関数展開を利用している。
=>AGCM
AFES 2(AGCM for the ES)
 大気大循環モデル。CCSR-NIES AGCM(ver.5.4.02)を参考に、JAMSTEC/地球環境フロンティア研究センターFRCGC+地球シミュレーターセンターESCが開発(共生プロジェクト課題1)。スペクトル法を用いた全球3次元の静力学モデル。水平解像度T1279(赤道上で10km)、鉛直L96(96層、地上付近の解像度は約20m)。ベクトル効率:ピークの 90% 以上。地球シミュレータの全640ノードを用いて64.9%のピーク性能比(実効効率)を達成しゴードン・ベル賞を受賞。スペクトル変換法による。
 AFES 2で陸面過程にMATSIROを組み込み、放射コードをMSTRN(Sekiguchi 2004)に変更。
=>AFES
JAGUAR
 WatanabeとMiyahara。AGCMの発展。高度約150kmの仮想熱圏までをカバーし、重力波と潮汐作用の相互作用を表現できる。
MRI-AGCM3.1S
 MRI鬼頭ほか。気象庁現業数値予報モデルGSM0103をベースに、水平解像度約20kmメッシュ(TL959)、鉛直60層(上端は0.1hPa)
MRI-AGCM3.2S
 MRI水田ほか。北西太平洋の熱帯低気圧発生数、東アジア及び日本域における降水量・海面気温・ジェット気流の季節変化を改善。
UGAMP(Universities Global Atmospheric Modeling Group)
 英NCASの大気モデル
=>UGAMP-an NCAS network of Excellence
GAM(Global Atmospheric Model)
 オーストラリア気象局が開発した大気モデル
MC2(Mesoscale Compressible Community)
 カナダの非靜力学メソスケール大気シミュレーション・コード。並列化率99.9927%
=>Model description
FVCAMfvCAM(Finite−Volume Community Atmosphere Model)
 NASA-NCARの大気大循環コード
SKYHI
 troposphere-stratosphere-mesosphereの全球大循環モデル。GFDLが開発
=>SKYHI
GFS Atmospheric Model
 米NCEPで開発。
=>GFS Atmospheric Model
CAM(Community Atmosphere Model)
 NCARで開発されたCCSMの大気モデル
=>CAM

■非静力学モデル/雲解像モデル
CSRM(Cloud-System-Resolving Model)
 米コロラド州立大Randall
CReSS(Cloud Resolving Storm Simulator)
 雲解像領域モデル。 代表的な非静力学モデルのひとつ。坪木和久(名大)、榊原篤志(RIST)。ESを使用。詳細雲微物理モデルとして2モーメントビン法微物理モデルに衝突分裂過程を組み込んだものを採用。AFESにネスティング。
=>CReSS
NICAM(Nonhydrostatic ICosahedral Atmospheric Model)
 正20面体格子非静力学大気モデル。佐藤正樹(CCSR)、雲微物理モデルを搭載した世界初の全球雲解像モデル。FRCGC。ES使用。7kmと3.5kmで全球雲解像モデル計算を実施し、MJOの再現に成功。
=>NICAM
JMA-NHM(Non-Hydrostatic regional Model)
 代表的な非静力学モデルのひとつ。気象研。水平解像度1〜数10km、20kmメッシュ全球大気モデルGCMにネスティング。
=>MRI/NPD-NHM
MCRM(Mesoscale-Convection-Resolving Model)
 水平解像度5〜20km。熱帯低気圧、梅雨前線
RAMS(Regional Atmospheric Modeling System)
 コロラド州立大の領域大気モデル
=>RAMS
里村モデル
 里村雄彦氏(京都大学)の非静力学メソスケールモデル。
MM5(The Fifth-Generation NCAR/Penn State Mesoscale Model)
 代表的な非静力学モデルのひとつ。メソスケールモデル、ペンシルバニア州立大とNCARの共同開発。
=>MM5 Community Model
ARPS(Advanced Regional Prediction System)
 代表的な非静力学モデルのひとつ。ARPS
WRF(Weather Research and Forecasting Model)
 代表的な非静力学モデルのひとつ。WRF

■エアロゾル・放射
GOCART(Global Ozone Chemistry Aerosol Radiation and Transport model)
エアロゾル輸送モデル。Goergia Tech、NASAゴダード宇宙飛行センターGSFCのKaufman
ADM(Angular Distribution Model)
 地表面タイプ、エアロゾルの光学的厚さ、風速に依存する。米ハンプトン大の加藤
SPRINTARS(Special Radiation-Transport Model for Aerosol Species)
 エアロゾル輸送・放射モデル。九大応力研の竹村ほかCCSR/NIES/FRCGCがES用に開発。NICAMに実装された。
=>公式サイト
SEAMAC(Size-Segregated Aerozol Model for Marine Air Chemistry)

■大気化学モデル
CHASER(CHemical AGCM for Study of atmospheric Environment and Radiative forcing)
 全球化学輸送モデル、FRCGC/CSSR/NIES共同開発。共生プロジェクト課題2.T42L20、鉛直44層、空間解像度1.4度。大気中の光化学反応、人為・自然起源気体放出過程、地表面・降水による沈着過程などが考慮されている。現在は対流圏化学を対象としているが、今後成層圏化学を導入予定。Sudoほか
=>CHASER
RAPMS
 光化学反応によるオゾン・オキシダントの生成を取り扱えるモデル。地球フロンティア。空間スケール81kmメッシュ。
TDIM(high-resolution (64-region) Time-Dependent Inverse Model)
 高分解能(64地域)時間依存逆モデル。大気中CO2の年内変動をシミュレーション。地球フロンティア
JMA-CDTM(The off-line Carbon Dioxide Transport Model)
 気象庁の二酸化炭素オフラインモデル。地球シミュレータ用に移植済。1×1度
CTM(Chemical/tracer Transport Model)
 高分解能科学トレーサーモデル((垂直47層、水平1×1.05×0.5度/0.25×0.25度)
FRCGC/UCI(Global Chemical Transport Model)
 大気中の化学反応を全て取り込んだ化学フル結合による全球化学輸送モデル。T106 (1.1×1.1度)
STOCHEM
 英ハドレーセンターの大気化学モデル
=>climate models used in the Hadley Centre
UKCA:英ハドレーセンター?
WRF-chem
 地域レベルの科学輸送モデル。
=>WRF-Chem
TM5


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