■一人乗り大気圧潜水システム開発の歴史

by 山田 海人

海人のビューポート
 
2006年1月24日オープン

 大気圧潜水システムとは、大気圧状態でしかも一人乗りの潜水装置をここでは言うことにしています。One Man Atmosphere Diving System: OMADSと言われているもので、これまで製作され運用されたJIM, MANTIS, WASP, DEEP ROVER, NEWT SUITなどがあります。

EXOSUIThttp://www.nuytco.com/
NEWT SUIThttp://www.sub-find.com/newt_suit.htm
HARDSUIThttp://www.mediacen.navy.mil/pubs/allhands/jun00/pg14.htm
DEEP FLIGHThttp://www.deepflight.com/subs/df1.htm
http://www.deepflight.com/
DEEP ROVERhttp://www.deepocean.com/html/deep_rover.html
http://www.nuytco.com/
JIM WASPhttp://www.diveweb.com/uw/archives/arch/marapr01.01.shtml
http://www.oceaneering.com/Brochures/OPG%20-%20WASP.pdf#search='WASP%20ADS'
http://www.oceaneering.com/CurrentEvents/HighProfileNewsItems/WaspTubingRepair/WaspTubingRepair.htm

Man in the Sea(西村屋)
2005Phil Nuytten(カナダ)は200m用 EXOSUITを考案した。
2000米海軍は HARDSUIT2000 の運用試験を開始し、600mへ20分で潜行でき、1時間でメンバー交代して深海作業が継続できるこの新しいシステムを6人のチームで運用できるよう計画している。
1998OCEANEERING社は水深700m用の WASP 3 を開発した。
1997カナダ製「ニュースーツ」これまで305m用23基、365m用6基、609m用 9基 建造される。2月
1996Graham S Hawkes は一人乗り潜水船「ディープフライト Deep Flight」(潜航深度1000m)のテストに成功する。
1986OMADSの大気圧潜水服、世界で70基(JIM 15基、WASP 18基 MANTIS 30基など)が活躍した。
ディープローバー DEEP ROVER DR1002」5000回の潜航達成
カナダは大気圧潜水服「ニュースーツ Newt Suits」360mを販売開始する。
1984グラハム・ホークスは一人乗りの「ディープローバー」(1000m)を完成
1982ブルース・ロビソンはサンタバーバラ沖水深600mまでの中層でWASPによる浮遊生物の観察を昼夜33回実施した。(運用経費はALVINの1/3程度であった)
1981WASPはメキシコ湾で水深540mの潜水作業記録を達成した。
1979MANTISは北海でプラットフォームの検査を行う。
1979OCEANEERING社はJIMを学術調査に貸し出し、ハワイ大の潜水船STAR II と共に潜航し、水深381mの海底でシルビア・アール女史による海底観察が行われた。
1979WASPはブラジル沖の水深146mで石油開発のウエルヘッドへワイヤー取り付けを行う。
Sylvia Earleはハワイ沖で大気圧潜水服JIMにより381mに調査潜航する。
1978OSEL社はWASPの実海域実験が成功した。
ARMS1はノバスコシア沖の水深865mで大気圧潜水システムの潜水記録を作った。
1976JIM5 は北極海の水深270mでの潜水作業を行う。
スペイン沖水深434mでTVケーブルの点検にJIMが活躍した。
1974OCEANEERING社は北海の水深90〜130mで石油開発のウエルヘッドの検査をJIMで行う。
1973OCEANEERING社はJIMによる初めてのオフショアーでの潜水を行った。この時同社は15基のJIMを保有していた。
1972UMEL(英)は2年間におよぶ苛酷な試験でLIOYDの2000ft(600m)までの証明書を得た。
1971UMEL(英)は最新型JIMによる試験潜水を行った。
1969大気圧潜水服JIM(潜航深度304m)が建造される。
UMEL(英)で大気圧潜水システムの見直しにより、JIMが再評価される。
1950これまで考案された大気圧潜水服システムは12機種になる。
1937Joseph peress(英)は英国海軍に大気圧潜水服を売り込むが受け入れられず。
1933Joseph peress(英)はマグネシューム合金の継手によるATMOSPHERIC DRESSを設計した。
オーチス バートン(米)は潜水球で水深1500mに潜水した。
1931ATMOSPHERIC DRESSによる120mの沈船調査:ノイェルトのATMOSPHERIC DRESSを使用してエジプト号を調査し、ガレアッチ マニピュレータ付きチャンパーで金塊を回収した。
1922Joseph peress (英)は新型の流体入継手の特許を得た。
1921Joseph peress (英)は本格的なATMOSPHERIC DRESS「TRITONIA」(JIM)を考案した。
1913ノイェルトとクーンケ(独)は腕と脚の動くATMOSPHERIC DRESSを発明し、量産した。
1882カルマニョール兄弟(仏)は22個の玉継手を使用したATMOSPHERIC DRESSを発明した。
1776ブッシュネル(David Bushnell米)は最初の軍事一人乗り潜水艦「タートル」を発明し、英国船イーグルを攻撃する
1715John Lethbridge (英)はATMOSPHERIC DRESSを考案・試作し水深18mに30分間潜水した。
1680鉄筒型 ATMOSPHERIC DRESS をバアレリス(伊)が考案した。
1650空気ポンプが作られた。
OMADS: One Man Atmosphere Diving System
UMEL(英):Underwater Marine Equipment Ltd
OSEL: Offshore Submersibles社 WASPの建造メーカー

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