【やる夫で学ぶ近代捕鯨史−番外編−】
──その4:モラトリアム発効と「国際PR」の陰謀──
前回まではこちら → その1:国際規制を無視し続けた戦前の捕鯨ニッポン
その2:戦後の日本の鯨肉消費の実態
その3:戦後繰り返された悪質な規制違反
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ヽ! |ヽ!\|{ハイ:::::} , `ー" / / | __ _∧___
ヽl| 小 トヘ. ゞ'´ 'イ /j/  ̄ ̄∨ ̄
| {ハヘ ' ’ /j/∨ |!
ヽ. W゙ヽ{`ト ..__ ,.ィ1/'´ |
やる夫くん・・・
\{ ` \rト、__/`l |
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_,. イヽ!___厂ヽ__j′ ̄ `ヽ
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| V'´  ̄ `ヽ、 .:.:/ ヽヘ l
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/ (⌒) (⌒) \ おお、にゃがとのゆきちゃん!
/ ///(__人__)/// \ いつのまにかウサ耳になってるお。。
| u. `Y⌒y'´ | ついにご褒美が出るのかお!?
\ ゙ー ′ ,/ シチメンドクサイ長話につきあった甲斐があったお♥
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ rー'ゝ 〆ヽ
/,ノヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ |
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○
o
___ ゚ ________
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ノ / \ | | | ネコ耳もいいけどウサ耳もいいお。。。
/ / | | | ムニャムニャ
| |::.. ...::::| | |
ヽ -一ー_~、⌒)^),-、;;;;;:::/| |_________|
ヽ ____,ノγ⌒ヽ)ニニ- ̄ | | |
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//ノ ̄ ̄`ヽ、// // ////
/ ´`ヽ _ // // //
(--/ ̄ , ` ̄ ̄ ̄///
( ...| /! こら、やる夫!!
(`ー‐し'ゝL _ まだ終わってねえだろ!?
(--‐‐'´} ;ー------ 次の講義が始まるぞ!
`ヾ:::-‐'ーr‐'"_
_/⌒ ⌒\_
/:●))(__人__)((● \ ぐぇあ
| |r┬-| | ワ、ワンパターンだお。。
\ `ー'┃ /
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/, // ' rvヽ/ /:: , l:: i::. }::ヽヽ::.ヽ \
.// |;λ .:! :| : /:::/:/::/i:
/: !: }i:',ヽ:| 今回の主なソース。「ザ・クジラ」に加え
i,i .::| :|: :: !,/_ム/_ l:/::: l:: !l::! i::! 「米国捕鯨政策の転換」真田康弘(Journal of International Cooperation Studies,14)。
. ! l .: : .::::| :i:.:: レ',ソ,_/`!::/i:/ i:! | IWCで商業捕鯨の全面一時停止(モラトリアム)が決まったのは1982年のこと。
. !.:! ::. : .:.:::: :', !::: |
! ヾ.i´:i` !/ / ! そのきっかけとなったのは、十年遡る'72年にストックホルムで開かれた
i:l', :::::. :. ::. :::: ::::゙i\:. |.|
j_ソ ゙、_ 国連人間環境会議における捕鯨モラトリアム勧告の採択である。論文では、
ヽヽ、:::::::::. :::.:::\i ',::\ii::! ノ そこで主導的役割を果たした米国の政策決定過程が詳細に論じられている。
ヾ、i::::l::::l::::',:|  ̄フ!',! ィ´
i|ヾ:!:::i::::/ヽ/ヽ. l 丶. / 最終回では、「やる夫で学ぶ近代捕鯨歴史(完結編)」(2chVIPスレ)
ノ /ii/lノ ヽ:r‐y┬ ' http://workingnews.blog117.fc2.com/blog-entry-1283.html
イ'"`'‐- 、 / ヽl/
' 46以降の主張を始め、多くの反・反捕鯨論者が信じ込まされている
/ \__{ヽ、 ベトナム戦争陰謀論などの“定説”に何ら根拠がないこと、
/_,, -‐‐‐-- ,,_ \_,ヽ‐、
民族主義的な捕鯨擁護論が国内のメディアを席巻するに至った背景、
捕鯨協会が行った情報操作について述べることにしよう。
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/ ̄ ̄\ ちょ、ちょっと待ってくださいよ!?
/ _ノ \ 日本の巷で噂されている、アメリカがベトナム戦争から目をそらすためにでっちあげた
| ( ●)(●) っていう話は一体何なんです?
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ } ____
ヽ ノ /
\ そうだお。アメリカの陰謀なんだお
/ く \. / ─
─ \ 人種差別なんだお
| `ー一⌒) / (●)
(●) \
| i´ ̄ ̄ ̄ \ | (__人__)
|
\ mj |⌒´ /
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二 ______:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
::::::::::::::::::::::::: / 〃 7¨>ー、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
:::::::::::::::::::::::ー‐ '7 / l
/ `7ーァ-、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
: :::::::::::::::::::::::::: / | |
l ┼‐l‐ト \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
_ :::::::::::::::::::: │ /| | | |,ァ=zx、_`ヽ、____,
ィニ≧k-、__ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
`丶 :::::::::::: l l∧ l ∧ 代う::::ハヽ \{ イう::::
ハヾl │ `7ー、_:::::::::::::::::::::::::::::::
\:::::::::∨::: \ヘ/l \{ V::::j
l V:::::j / j / ∧ │`丶、:::::::::::::::::::
\:::::::::_/ ̄|∧ ∧ ゞー‐'
ゞ- ' _/レ /_∧ /  ̄ ̄ ̄
 ̄ |ヽ>l.∧
' /::::\ / / 〃
/ ̄:三三ト、
r ュ /三三::::: \
_ノ::::::::::::::::∨\>
、 , イ'::::::::::::::::::::: ̄\
\ ::::::::::::::::::
:\:::∨ヘ_iヽ、 __ ,. ィl W|::::::::::::::::::::::::::::::/
ヽ :::::::::::::::::::
ヽ_/ _| |\{/::::::::::::::::::::::::::::/
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{/ ヽ }l:::::::::::::::::::::::::::::{
一言で言おう。
ナンセンス
付け加えるなら、実際に陰謀を企てたのは日本の捕鯨業界
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ナ ゝ ナ ゝ / 十_" ー;=‐ |! |!
cト cト /^、_ノ | 、.__ つ (.__  ̄ ̄ ̄ ̄ ・ ・
ミミ:::;,! u `゙"~´ ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ ゞヾ ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
ミ::::;/  ゙̄`ー-.、 u ;,,; j ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\ ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/ J ゙`ー、 " ;, ;;; ,;; ゙ u ヾi ,,./ , ,、ヾヾ | '-- 、..,,ヽ j ! | Nヾ|
'" _,,.. -─ゝ.、 ;, " ;; _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ | 、 .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
j / ,.- 、 ヾヽ、 ;; ;; _,-< //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─-- エィ' (. 7 /
: ' ・丿  ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、 i u ヾ``ー' イ
\_ _,,......:: ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... ' u ゙l´.i・j.冫,イ゙l / ``-、..- ノ :u l
u  ̄ ̄ 彡" 、ヾ ̄``ミ::.l u j i、`ー' .i / /、._ `'y /
u `ヽ ゙:l ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_  ̄ ー/ u /
_,,..,,_ ,.ィ、 / | /__ ``- 、_ l l ``ーt、_ / /
゙ u ,./´ " ``- 、_J r'´ u 丿 .l,... `ー一''/ ノ ト 、,,_____ ゙/ /
./__ ー7 /、 l '゙ ヽ/ ,. '" \`ー--- ",.::く、
/;;;''"  ̄ ̄ ───/ ゙ ,::' \ヾニ==='"/ `- 、 ゙ー┬ '´ / \..,,__
、 .i:⌒`─-、_,.... l / `ー┬一' ヽ :l / , ' `ソヽ
ヾヽ l ` `ヽ、 l ./ ヽ l ) ,; / ,' '^i
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ヾ`ヽ __
Λ ,\r一-- 、 ,, / /""
ノ ヽ \ ``ヽ、/ /、.| 以下、米国がなぜ捕鯨モラトリアムを提案するに至ったのか、
│ ヽ '"
\/ 、.| その経緯を詳細に追ってみることにしよう。
,;' "'ー''"´
ヽ、 ,;;|;
. ノ , i / ,, / |ヽ ゙ヽ/ まず、戦後の国際レジームであるIWCと国際捕鯨取締条約が成立するに
イ i | i ,'`メ // /i .ト ヽ ヽ あたって、戦前の協定の欠陥を補うべく恒久的な条約の案を起草し、
レ| { i |//'´ `メ / / /|
} ト 1 イニシアティブを握ったのは米国だということを断っておくべきだろう。
',イ i r ノイ //'"|´/ / ハ| 米国は南極海における母船式捕鯨を行ってはおらず、
`、ヽ r'メ, i ' ,y'ノi〃イ .' 当初から中立的な“調停者”のスタンスだった。(※)
`ハヾ ヘ\ i'ー-- 、_ /ノi /'"
レ',二∧i , /─.|ノ 日本を深刻な食糧難から救ってくれたのが、(当然ながら)クジラとともに、
' i∧ト i, - ,イ\ヽ 日本の捕鯨操業を許可し、諸外国にも認知させた米国であるのは、
. ,y}`ヽ |ゝ, _, r '´
リ |/ 今さら説明するまでもあるまい。
,ノ.:.:.ヽ `', {;;ヽ、. |i
,;<、.:.:.:.:.:.:.`v'" ^,ヽミ、,
. /,ニヾ`ヽ.:.:.:.:.:.`彡=ヾ}:||i、
.. // ` `\\.:.:.:.ヘ i|:||i丶 ※ もっとも、当時の米国は沿岸国に二百海里の権利を認めることに否定的な立場で、
,' f ヽ \\:.:.:i i|.||i ', IWCを公海活動の管理のモデルケースとして見ていた側面もあった。
イ i /' \ヽ.:i_,,_|:ii .{
結果的にそれが無残な失敗に終わったことが、米国の政策転換を促したともいえる。
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/ ̄ ̄\
/ _ノ \ スミマセン・・・
| ー ー | おかげさまで、こんなにも豊かすぎる国になりました。。。。
. | し (__人__) 耳が痛い。。
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ } ____
ヽ ノ / \ クジラさまさま
/ く \. / ─ ─ \ アメリカさまさま
| `ー一⌒) / (___)
(___) \
| i´ ̄ ̄ ̄ \ | (__人__)
|
\ /´|
`、 /
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I いつまでも すでに説明したとおり、結局IWCには乱獲による資源枯渇を食い止めることが
W わがままばっかで できなかった。捕鯨国が縛りを受けない異議申立制度などのおかげで、
C こりゃだめぽ。。。 すっかり機能不全に陥っていたからである。
_____
/ ̄.....//.... θ ̄> '65年には非捕鯨国出身の3名(うち米国1名)の科学者からなる“3人委員会”が
∠|::::::::::::::U:: τ ::::::< 設置され、IWCを実効性のある機関にすべく立て直しが図られた。
⊂二|::::::::::::::::::::::::::θ_> ところが・・日本を始めとする捕鯨国は規制外の基地式捕鯨などで乱獲を続け、
 ̄∠/ ̄ ̄ また、前章で述べた違法操業も後を絶たず、規制は有名無実と化してしまった。
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さて、同じころ西欧諸国では、環境保護運動が一定の市民権を得るようになっていた。
戦後まもない'48年に設立されたNGOや国の機関などの連合体であるIUCN(国際自然保護連合)、
英国のハクスリー卿の呼びかけで'61年に設立されたWWF(世界野生生物基金、後に世界自然保護基金に)
などの非政府組織(NGO)が、野生生物保護の一環として捕鯨問題にも目を向け始める。
'65年には、大西洋横断を成し遂げた元飛行家リンドバーグがIUCN代表としてIWCにオブザーバー参加、
当時の佐藤首相に書簡を送付したほか、'70年の大阪万博の際には直接日本を訪れ、クジラの保護を訴えた。
そこにWWFやFOE(地球の友)など他のNGOも加わっていく。
∠lニコ - -
∠レ_/_
__ ∠レ__/ |\__ `/[| - -
ヽ|~~]レ__/  ̄ ̄ _ゝ - - -
∠~∈≡≡≡>━ ̄ ̄ ̄ - - -
∠レ_/ \__ _______________
∠レ_/- \ SAVE THE WHALE !!く
- - -  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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ヾヽ 米国では当時太平洋岸でコククジラの小規模な捕獲が行われていたが、
Λ\
,;; '69年のカリフォルニア沖の油田事故をきっかけに捕鯨反対論議が巻き起こり、
ノ ヽ \-- .. //|" 政府は試験捕獲を取りやめた。
│ ヽ '":.. : : :
: `丶/ / .| 同じ年、「絶滅の危機にある種の保全法」が制定され、翌年にはマッコウクジラ、
/"'ー''"´..: : : : :
: : : : : : : :\、 ,;|; セミクジラ、ホッキョククジラ、コククジラ、ザトウクジラ、イワシクジラ、ナガスクジラ、
/:ヘ=、、:._: : : : __:ヽ:_: -^,.ト、
/ シロナガスクジラの8種が保護対象に加えられた。(※)
ノ:..:..:./:..  ̄: :7´:―― : :|‐:
:´、: ヽヽ 米国内でも「厳しすぎる」「IWCと整合性がとれない」との異論はあったが、
ー-/:..:.i:../:. : : ,/:..:.:イ:.ハ:.. : j:.. :}:.、ヽ:. トヽ 「今後IWC上で実効性のある規制策がとられた場合にはリストから外せばよい」
!:..:..:|:.{/:..ィ_jz≦ノ ' }:./_}_イ:. } |:.||| との立場で、あえて先進的な“予防原則”の観点が取り入れられることになった。
Vl:.:.|:. Vl´「_ 、` ノ′ _ノ:ソ:イ: リ ノ
. }:ハ: : l f7「::`ハ /:::7}7イ:/}/ '71年には、主に動物保護団体の展開したキャンペーンにより、
ノヘーl、: :!VZツ ヒ:ノ/:.// アラスカで行われていたアザラシ猟に対し全米で非難の嵐が巻き起こる。
`三ト、 _ _ ノ三/ これにより、WWFや全米ライフル協会などの反対意見も加味したうえで、
rく、\` ヽ二コ:千:|K、′ 捕獲禁止を原則とする海棲哺乳類保護法が翌'72年に成立した。
|:..:ヽヽ\: :Yニ|: :!:/j!:.l 法案の提出は民主・共和両党の超党派で行われている。
ト:..:..:.\ヽ\!r|┴=ミ!r ァ7
|!::.:..:.ヽ\ヽ|! /7 / 一方、米国内の動きと平行し、IWCでは規制強化の議論が進められていた。
j::.l::..:..:.⌒ーァ⌒} / / /^} '71年の年次総会が米国で開催されたこともあり、市民やメディアの関心も高かった。
ヾヽ |::.:.\::..::.::.::>ー'―-L∠_¨´ 同年ワシントンで開かれた専門家会議では、BWU制から種別規制への移行、
ヽヽ l::.::.:..:. ̄ ̄ト 、, --、―弋i マッコウクジラの性別捕獲規制、国際監視員制度の導入などが提起された。
| 、_ノ ヽ::.:..:..:.::..∧/ ヽ
i _ .. -― IWCの場で、数々の規制違反や密漁の実態(前章参照)が報告されるとともに、
ヽ__/``ーニ´/ー-、 | _| これらの具体的な“機能強化案”が米国により提出された。
_. -―  ̄ ト―.:「:.:l
ヽ:..__:L_| ところが蓋を開けてみると、捕獲枠削減も科学委の勧告より小幅に留まり、
ヽ.__)ノ| しかも国際監視員制度に至っては──
※ 日本で「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(種の保存法)が制定されたのは、米国に遅れること20年以上、やっと'92年のことである。
しかも、鯨類を含む海産生物のみ水産庁の縄張りに含まれるとの理由で対象外となっている。。
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ほらほら、さっさとサインしてよ
∧,,∧
(´・ω・`) ん〜〜、なんかこれ
|U U| マッコウの規制厳しすぎねー? ・・・・
u-u ,,,,,,,,,,
∧_∧ ブツブツ !__!
(・∀・ ) グズグズ (・m・ )
_|U U| _|U U|
/∠_//| /∠_//|
| ̄ ̄ ̄ ̄|/ | ̄ ̄ ̄ ̄|/
 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄
日本 旧ソ連
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じれったいなぁ、もう・・・
∧,,∧
(´・ω・`) どーしよっかなぁー 从
|U U| 異議申立しちゃおっかなぁ〜〜 ,,,,,,,,,, !!
u-u
!__! オット失礼、
∧_∧ ブツブツ
(・m・ ) 時間切レデース!
(・∀・ ) グズグズ |U U|
_|U U|
_|__|ヽヽ
/∠_//| /∠_//|
| ̄ ̄ ̄ ̄|/ | ̄ ̄ ̄ ̄|/
 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄
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ヽ从v え〜〜〜〜〜っ!!! 鯨捕リニ行キマース!
∧,,∧
| ,,,,,,,,,, 監視員ハマタ今度ネ!
( ´゚ω゚`)
__|__ !__! 本音は外国人なんて乗せたくないし・・
|U U|
|__|__|( ・m・) せっせと日本に鯨肉売らないと"同志"に怒られるネ!
u-u |ヽ_|_/⊃
∧_∧
(| □□.ヽ_Л二
( ・∀・) TTTT o(|___/
/
_|U U| ____ 三 | ̄ ̄ ̄ ̄
/
/∠_//| /∠_//| 彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡
| ̄ ̄ ̄ ̄|/ | ̄ ̄ ̄ ̄|/
 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄
※ 当時南氷洋に出漁していたのは日本とソ連だが、ソ連は鯨肉をほとんど日本に輸出しており、大洋漁業ソ連事業部といわれていた・・
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ヽ从从v ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!!!!
∧,,∧
| じゃ、おーれも!
( ´゚ω゚`)
__|__ ∧_∧ 俺だけ見張り付けられんのも損だしぃ・・
|U U|
|__|__|(´∀`)
u-u |ヽ_|_/⊃
(| □□.ヽ_Л二
TTTT o(|___/
/
____ ____ 三 | ̄ ̄ ̄ ̄
/
/∠_//| /∠_//| 彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡
| ̄ ̄ ̄ ̄|/ | ̄ ̄ ̄ ̄|/
 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄
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戦前からちっとも成長してねぇぇーーーっ!!!
从从
__
/ ノヽ\
| (○)(○| ヽ从 人
|ヽ (_人_)/ ___ ガキのまんまだお。。
. | ⌒ | /ノ ヽ、_\
. | / /( ○)}lil{(○)\
| / | ヽ(__人__) / |
/ く、 \
⌒ /
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____ /三三三/,.‐ ,/ / ,.‐ | / \ ┃ ┌'└vヽ,--┘'┐
┃ |_____ | /三三-‐"/// / ,‐'/ |‐" \ ┃ コ =‐''、''7 .┌
┃ / / //|三/'"// |/ ,..." / | 、_ヽ ┃ ( o |つ丿ノ,/| |
┃ _,.,-‐"/ レ'" /./ | / ./ .l ヽ、,、|゙ヽ. ┃ 二 二 ニ.└'
┃ ヽ_-‐"_ // / ./ ゙、. ┃ └‐、,.┘.| |
┃ 「 .| | | /" / ゙、 /l ゙、 ┃ /ヽ_,.,、| |_.,ノ>
┃ .|_」 | | / // / ゙、 / | | ┃ ゙ヽ--┘ l,.,-‐"
┃ __,.ノ ノ レ'"/. | ゙、. / ゙、 / |. ┃ ,.--‐‐、 l''l,.,.l'l,、
┃ ヽ,._‐" /. | ヽ / ゙、 / |. ┃ └''''") | | |.コ┌
┃ | | / | ゙ / ゙、 |. ┃ ヽ二‐' |_|l,o 、゙
┃ | | | | ,.. / ゙、 ヽ'. ┃ _┌,__  ̄
┃ | | | ,.- | / '" ゙, | ┃ l.., ,.、二l
┃ |__| |''" ./ ./ <. ┃ //,-、_,、
__ ┌┐┌l,、,l | / / ,.ヽ、 ┃ ヽ'_‐_┘
┌ヽ|__゙,|"|匚 二 コ ゙、 ./ .| ,/、 / " | / / / / /└ ,.,ノnn
└"_,.ノ.丿 |__」. |. | / ./ ゙、 /、、 ヽ ,-‐-、 / ,.‐'"| / / / / / l", ,二'l~
ヽ,.,.-" 、‐".ノ / | /'゙、 |,‐,'" / /,/ ./ヽ、\/ /,.-‐'''|. ・ ・ ・ ・ ・ l、‐┐
゙"~ | | ./ /゙,. | | /'"/ヽl, |‐ .\゙l / _゙> / /|  ̄
/ / / / / | | /、" //ヽl/ ''" ゙''",ヽ './_,.,.‐''",.,.,.,./'" | ,、 ,._
./ / / / / |、 | /、l、'、‐、/'" ,‐,ノ /  ゙̄"'" " ./| ./;;|/
・ ・ ・ ・ ・ ゝ\/\ |ヽ、'/ ゙'',.-‐,.、 l__/ __,.,.,.- / | /;;;;;;;;;;;;;;
|" \ヽl .∠_‐ / ,‐'_'''\ .l 、 ゙、 '''''‐‐'''''' / .| /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
\ ヽ─,゙、 .'、,."-''",.,'"ヽ ,' ゙、 ゙、 / ,‐| ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
_,.,.-、ヽ l''‐‐'"゙、 ゙ヽ,.‐', ノ ゙, / .゙、 ゙、 / //| /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
,.-"三三|\、 ヽ、;;;;;;;;;;;;゙ヽ、 ヽ''‐",." /::-- ゙、 ゙、 / / ,.";|/;;;;;;;_,.,.-'''''''''''"ヽ、
/三三三| / l、;;;;;;;;;;;;;;;;;゙ヽ.、_,.,..‐" ゙ヽ、゙ヽ、 ゙、 ゙./ / /;;;;;;;;;;;/:: \,l/
/| /l /\|三三三/ ./ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ─‐‐.、ヽ\ ヽ,,/ /;;;;;;;;;;;;;;| ゙"''‐"'
|/ | /三三三三N / /ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|,.,.--.、 ゙''‐‐'‐'' /;;;;;;;;;;;;;;/゙、 .、 、
三三 | /三三三三 | | | ゙,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ __ _/";;;;;;;;;;;;;;;;;| ゙、 l:: ヽ
三三 | /三三三三 | ゙、 | \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ─‐'"" ̄;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ハ ヽ ヽ,.,.,.,、
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/ /, ,...- ‐───.-...,,
/ .//_ _ ,f´;,' .`:.:.:.:.:..l _
/ ,.__.l ─-<ヽ' ̄ ̄ 、, ,t .':.:.:.:.:.::..:.:.:`-_ \
/ | ヾ レl ヽヽ \ `,'、:.:.:..::.::.:.:.:.:.:.l `ヽ、, , -―─.、
/ .'j lハ\y l, ヽ ヽ、 ヽ / ∠_i`' - ::_:_:.人, ` ─-,. / |
/ _;i/´l |l \ .\ ヽ´ ヽ ,  ̄' ─- _,.\ ./ |
/ ./ / > .i! \ \, ;! ヽ ヽ`ヽ, ' ̄ ̄'─/ 今 |
./ / ./ / j l l l! 、 .l \ ヽ .'i; ヽ \, `ー,_, :l .|
/ ./ .;l /.l l l l l li、 .ヽ 'l .`ヽ.ヽ ;!, .ヽ、 \,ヽ,_  ̄ ─ -__:l .の .|
./ /. :l /l | l 'l l.l l l!ヽ ヽ l, ヽ 'i ヽ\ \ヽ, ̄ '─ 、_ l' |
/ ./ .:l / l .l l l l.l lヽ.l|.ヽヽ l .ヽ 'l .l, ヽ \ \ .\, ヽ,. :| 行 . |
./ / . :l //l. 'li 'ハ, l.l'l.l ヽ.l ヽヽl , 'l .'l .l 、 'l! \\ `'\.、 l |
./ .:l l l l l l .l|ヽ .l.l ./_ニ,.-;yヽ 'l .'l l .ヽ li、 \ヽ, :\l 為 .|
.l// .l l l lヽヽ/',,;'。;:i ./.ヽ|l ,、 'l 'l l ハ l!ヽ, `'\,_ .| .|
|.l! .l l lヽl ,j 弋;;!ノ// l lヽ'| | l l .l li /:\., `\< .は |
l.li .l l,、 .l ヽ.ノ ./////// |l .l! l l l .l l! :::::..::`\、,_ `\ /
. '| ヽ l ヽ'l、 ヽ ./////. l .li l l l ./:l li:.:::::..::::''':.:.:.:.:.' ̄:─ .`ー─‐'
.l 'l l. ヽ'l .i!'ヽ_ ,-.、 ,..l! l .l l/:.:.l.l!::: ' '.:.:...::.:..:.:.:.:.:.::/
'l! .ヽl .i! l.ヽ,-'_ ./ .li l .l l:.:.:.:.li,- ─ 、.:.::.::.::.::.:/ / /
_,. - ──‐-.、 ヽ i! l .l`ー─‐´l ;: .l l l .l_./' .ヽ.:./ / ./:.:.:.:
/ .ヽ l l ヽ l l'l .l! .l l .l ヽ' / / /:.:.:.:.::.::
/´ ヽ/| .l l .ヽ l l l li /l l lミ|' / .//:.:..:.::.:.:::.:.:.::
/ 受 宣 私 ノ .'l l ヽ.l .l l l.|l l l l .| ./ //:.:.:.:...:..:.:.:.: .::.:.::
/ l l| ヽl l |ヽ l
l l .'| / / ´. .l.::..: :.:...:.:..::: ::..:
.l け .戦 へ l l! .ヽ l ヽ l l l.`/ /´ ..l:.:.: :.:..:.:.:. .:.:::
l l | ヽl .,__ヽ/ / ,/ヽ:::. :.:.:.:. :.:.:.:
l .取 .布 の l ./ t´ ヽ.____/:.:.:..:.:..ヽ:.:.:. ::.:. :.:.:
l l ./ i \::.::.、─‐、:.:.:.:.:. :\:.:. :.:.:.:.:
l .り. .告 l / .l .\:.ヽ─':.:.: :: /..\:.:.:..:
l .l / ヽ y_:.:_:_/: :.:.:.:.:.\
l .ま .と l , ´ `> ヽ:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.::..:.:
.l .l ./ ./ ヽ:.:.:.:..:. :.:.:.:.::.:.::.::
l .し .l .,/ ./ .ヽ:. :.:.:.::.:. . :.:..:.:
ヽ / ./ / ヽ:. :.:.:.:::.::. .:
\ た ./ / / /ヽ:.: :.:.:.:.:.:
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l, /;;;;;;;;i' _,,r‐‐''"`
| l, ゙ミ'a .、_ッ// \/
. "く;;;;;;;;;| ,,,r‐'" .i. ,!:l::::`"''"//"
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i l l ヽ ヽ\\
ヾy ‐- ̄ ̄ ̄ ヽ、 \ ヽ ヽ
ィ ヽ ̄\ ヽ ヽ `、
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/ ヽヾヽ\ ヽ\ ヽ、 、
// / |\ ヽ、 ヽ ヽ | l`、
/ | | l , 、\\\\ \ | l 丶
| l |. 、! \ \ ー '''' ヽ、ヽ l | | `
. |.l | r'} 、 \,,、 、__,,、-‐''`ヽ | | | |
l.l | ( { `ー''丶 '''ー- '´ |/ヽ | | | ii |
l | ヽ; | |' i| l | | | i
ヽ .l `i. i ノ,
/ / /// /
\. l ヽ. ヽ
/`" / // | ̄ヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ. ヽ _,,,,,,_
/r、 / / | モ | < 拙者に刀を抜かせたお主が悪い
\ /llヽ ‐-、`'
/1| ヽ / /| ラ | \______________
/ ||∧.
/ | | \-‐' | ト |
_ ,、 -/l ||{ ヽ,,,,,,,,,/
.| | |ヽ、、 | リ |
_,、- ' ´ |. ||{
| | |ヽ、 ゛| ア |、,,_
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`` ‐- 、l' | ||| | l,:-‐'"
|. ||| .|
,へ. |. ||| | ./゙l ./
``‐ 、_ .iヽ .l \ | | / .| /l/
、 ` ‐、 .|. \l \ | .| ./ |/ .|〃〃
. ゙ヽ、 `゙‐;l\|. │ \| .l/ .| ||| |〃./
\ ゙ヽ、 ミ l. | ||| .| ||| ヽ. / ||| |. ||| .l/
\ ゙ヽ、.l ||| | ||| .| ||| |ミヾ丶 ヽ /,,",- '"´| . ||| . l. ||| .l
\, `| ||| | ||| .| ||| |:: `゙`‐-、V〃" :::::::::l
. ||| . l. l
""´~ ̄ _| |||..| ./. │::
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,,.: -‐''"´ ̄ ./ / ./:: ::::::::l、 .|____ .<
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三三三 / / . ∠_:: ::::::::::::::l、 <
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────/ヽ/ | ||| |ー-`ニ::、、_:::::::::::::::::::::::::::::_;;ニ-\____ <
>
゙ヽ、 //ヽ| ||| | ||| |、 ○ ノ i`‐、::::::::::,:‐''/ !、○
ノ /::;l/‐゙iヽ <
>
゙ヽ. l l/ゝ| ||| |...||| | `‐-‐'´ l:: ::: / `ー-'"
/::::l/ / l. ) < 罰ゲーム!! >
. \\ー,| ||| |. `iヽ--──- :::::::::::::::::ー─---一丶i‐-,"///<
>
. \\| | . |:: ::::::::: |〉:::::::::::::: :::::::::::::::;l
),ノ/ < >
、 ̄ ̄ ̄ ̄ | | |:: :::::::;l-‐'´ ̄ ̄ < >
. `` ‐ 、 l |. |: ,.-─‐-、 :::;l ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
`` ‐、 l || | i' ̄ ̄ ゙̄i ::::;!
゙ヽl. |.l. |、 l,.-─‐-、l ./ .,. ‐'´
l. |、!. | `‐:、 ヽ、_,,ノ ,.‐"
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``ヽ、.__,. ‐'´ .|,/ |
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ヽ ̄ ̄ ̄ ̄~゙゙'''‐、 |ヽ、 \.
十匸 モ
|~7 ヽ、 ヽ!. i、 .i、 i'⌒/ ノ|`ロjヌ
.ト┴'─‐-ゝ i l i l.<  ̄
ヽ レ' }
i > ─|─ ラ
`‐、_ ,... ノ ./ ,ノ\_
[ 二ニ=,> ,.イ ,i ( ヽイフ .∠._
-=ニ.._,.∠/ .∠| A /ヽ. \ i
 ̄ 7 ヽ 、l/ ト
\ ,-、∠!ヽ// ,, |/,. -=、ヘ、. ヽ i / 冫 月
ヽ ゞi ! i゙!(`ba ‐''´ 6f9j,! レヽ `‐、-=!.  ̄`7
Y r´ |‐-‐}  ̄ー  ̄ ̄ _.ノ_\
ヽ..ノ 〈 ヽ ;‐十` リ
‐ ノ ヽヽ! ! ̄ ヽ /厂 { iヽ、 / 冫灰乂,
ヽ、__.ノ、.__.ヽ、ヽ.__.ノ // ヽ、._! <
゙`ト.`‐、..イ_/
| | ヽ \ ロ 口 ア
|.! ヽY | |ゝ ヽ > 儿
|.! ヾヽ] [ 〃/ | | \i /
!.! ゝ(◎)彡
| | } \ ‐┴‐ ム
ヾ=、、 || 、.._ //i_-=ソ > _乂._
L!| !!、`''‐- | | !.ノ /
/ヽ` !‐- 、...__!_!.ン \ |! |! |! |!
/l // // _,!‐´ > ・ ・ ・ ・
,.{ ヽ.// // ,.‐ ,.. -─ ''7
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アメリカはマジギレした・・・・
市民も……NGOも……マスメディアも……政治家も……
IWC年次会合の結果に対し、ニューヨークタイムズは「惨憺たる大失敗」と政府の弱腰姿勢を痛烈に批判した。
米政府自身は当初全鯨種のモラトリアムに消極的だったが、
もはや捕鯨国≒日本に同情の余地はなく、弁護することは不可能だった・・
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上院でも──
__________________
|| ||
|| || 全会一致!!
|| 捕鯨モラトリアム勧告決議 ||
|| ∧_∧ ||
|| ( ・ω・ ) ||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/  ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄| |
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∧_∧∩ ∧_∧∩ ∧_∧∩ ∧_∧∩ ∧_∧∩
( ´)/ ( ´)/ ( )/ ( )/ ( )/
_∧∩ ∧_∧∩ ∧_∧∩ ∧_∧∩ ∧_∧∩
´)/ ( ´)/ ( )/ ( )/ ( )/
∩ ∧_∧∩ ∧_∧∩ ∧_∧∩ ∧_∧∩
)/ ( ´)/ ( )/ ( )/ ( )/
※ 上院での議決はIWC年次総会開催のタイミングで行われたが、米政府当局が議会を抑えるためにも異議申立を撤回するようにと求めたにも関わらず、日本側は無視してつっぱねた。
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下院でも──
__________________
|| ||
|| || 全会一致!!
|| 捕鯨モラトリアム勧告決議 ||
|| ∧_∧ ||
|| ( ・ω・ ) ||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/  ̄ ̄ ̄ /|
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( ´)/ ( ´)/ ( )/ ( )/ ( )/
_∧∩ ∧_∧∩ ∧_∧∩ ∧_∧∩ ∧_∧∩
´)/ ( ´)/ ( )/ ( )/ ( )/
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)/ ( ´)/ ( )/ ( )/ ( )/
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:,:::::::::::: /::::/::::::/::: /::::::: !::::: |:::. |::. | i
|:::::::::: /:::/::::::/i:::::/ }:::::: ハ:::: ハ::: l:::: !:. | こうして、ストックホルム会議で捕鯨禁止提案が上程され、
::::::::_!ム_∠__/;/ !:::: / l:::/ !: /i::::: /!:::: | 米国の積極的な働きかけにより採択されるに至ったのである──。
::::::::: |/_ //`ヽ /:/ _,,ム'-‐lメ‐|:::: /: |::::: !
::::::::: !,r=〒〒ミ==ヽ/' ,,r'===ヾ-、!::/l::: ハ:::: ! 同会議で米国は2つの大きな功績を残した。1つは、同会議の勧告を受け、
::::::::. |《 i、ヒ''ィノ ゝ-‐-《 !;;.q,ノ ´/レ:: |:: i .l:::::/ 「絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」(CITES、ワシントン条約)
ヘ::::::. | \  ̄ ノ ヘ_. ̄ /:ノ::: /!:::l !::/ が、その名のとおり翌年ワシントンで開かれた会議において締結されたこと。
. 三三l  ̄ ̄ ̄ `;  ̄ 7三三 / .i:/ / もともとIUCNが'60年代から草案をまとめていたが、米国政府が音頭をとり、
:ハヽ:::l\ r_ァ /!::::: / / ストックホルム会議を経てようやく国際条約として結実したのである。(※)
::::::,-一 ` 、 _, < |イ::::: / '
:::/;;;;;;;;;;;ノ. ` ‐r-‐< 'l::: / 一方、捕鯨モラトリアムはIWCでいったん否決されるものの、懸案だった種別規制や
`|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`、;-、_;-´;;;;;;`i´ .',/ 国際監視員制度の導入、非加盟捕鯨国の加盟促進、IDCR(目視調査)開始など、
!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;へ;;};;;;;;`i;;;;;;;;;;;;;}\ まさにショック療法が決め手となり、無力だった機関の体制強化が図られたのである。
※ 野生生物の輸入大国として“コンサベーション・ギャング”との不名誉な悪名を冠せられていた日本は、ようやく'80年に署名、ただし大量の留保品目付。鯨類7種については現在も継続。。
────────────────────────────────────────────────────
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ 確かに、流れとして不自然なところは何もありませんね・・
| ( ●)(●) じゃあ陰謀説は一体どこから・・?
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
/ く \.
| `ー一⌒)
| i´ ̄ ̄ ̄ \
────────────────────────────────────────────────────
ヾ`ヽ __ 陰謀説の出所は、後述する“重要人物”梅崎義人氏と、水産庁次長として
Λ ,\r一-- 、 ,, / /"" IWCコミッショナーを務め、日水常務・副社長を経て「海の幸に感謝する会」等
ノ ヽ \ ``ヽ、/
/ 、.| 多くの捕鯨擁護団体の会長を務めてきた米澤邦男氏とみられる。
│ ヽ '"
\/ 、.| 要するに、捕鯨業界の利害を代弁するズバリそのままの当事者である。
,;' "'ー''"´
ヽ、 ,;;|; 当の梅崎氏は陰謀が企図されたとの具体的根拠を何も明らかにしていない。
. ノ , i / ,, / |ヽ ゙ヽ/ 核・軍事関連の機密文書でさえ日本より公開基準が緩い米国だが、
イ i | i ,'`メ // /i .ト ヽ ヽ 米国の捕鯨政策に批判的な立場に立った日大の信夫教授の調査によっても、
レ| { i |//'´ `メ / / /| } ト 1 該当する公文書の存在は確認されていない。つまりただの憶測。
',イ i r+テ=ミメイ //'"|´/ / ハ|
`、ヽ r'メ, {。;;;;'ソ ` ' ,rz;,y'ノi〃イ .' ストックホルム会議での捕鯨禁止提案は、上述したように突然降って湧いた
`ハヾ ヘ\ i'ー''- /。シ゚ク /'" ものではない。日本側も対案を用意し、事前に周到な準備を重ねていた。
レ',二∧i , `'' /─.|ノ 捕鯨モラトリアムの議案を処理した第二委員会の議長国ケニアの代表は
' i∧ト i, - ,イ\ヽ 「クジラの運命はケニアなど捕鯨国以外を含めた全世界の問題だ」と、
. ,y}`ヽ |ゝ, _, r '´ リ |/ "野生動物は人類共有の財産"との認識から自国内の野生動物保護を
,ノ.:.:.ヽ `', {;;ヽ、. |i 積極的に進めるいかにも環境先進国らしい発言を行っている。それに対し、
,;<、.:.:.:.:.:.:.`v'" ^,ヽミ、, 環境庁内にあった同調論を政治的に封じ込めたのは日本側だった。
. /,ニヾ`ヽ.:.:.:.:.:.`彡=ヾ}:||i、 公害・環境問題に造詣の深かった大石長官も自民党内から圧力を受けている。
.. // ` `\\.:.:.:.ヘ i|:||i丶
,' f ヽ \\:.:.:i i|.||i ', 最終的に、同会議では米国案が51:3で可決された。
イ i /' \ヽ.:i_,,_|:ii .{ _ ,,r'''i
┐ 日本に味方したのは、当時軍事独裁政権下にあったポルトガルと、
. ,' ヘ 、 ハヾ',|ソ,'/i ヽ
ノ,ゝ;;=、ミヾ、 i;;| 同じくアパルトヘイト(人種隔離政策)を敷いていた南ア共和国だけ。
'' ̄', ', i ヾ`,〃 》 ,イ、  ̄`ヽミヽヽ,i;;| ちなみに、両国とも前章で触れたシエラ号コネクションのある国。。
', \ ', :i _,,∨,,,_∠、 ヽ r- ' ヾ、;;;|
', ヽ、', ,ゝr' ヽ :}
」´,n`ヽメ'ト、>
────────────────────────────────────────────────────
__ _ //;| ストックホルム会議とベトナム戦争の関係について。
\ 'ヽ>ヽ-'⌒ ' ̄`<
、/ ;| スウェーデンのパルメ首相や場外でデモなどを行った各国の市民は
\/ / .: ::.
::::::::..ヽツ ベトナムでの枯葉作戦など米国による環境犯罪を糾弾した。
_,/ ハ ::..ヽ::::::::.ヽ 米国は「環境問題と戦争は切り離すべきだ」と言って単純に逃げた。
 ̄フ / { 人 ト、 :::::l:::::::::::ヘ
スウェーデンも各国も“大人”だから、それ以外の議案を粛々と進めただけ。
| l l i八iゝ、 l
ヽト |:::|i::ゝ それでおしまい。
{ハ| { i__レ__ゝ ヽj __j_Vl ::::::!::レト 陰謀の出る幕などない。当時の関係者が一笑に付すのも当たり前。
| ノ ト{ ィfァッ ィfテ、i::::::|/:/
\ ヘ{ iトi. 辷ソ . 辷ノ|::::/ヘ{
日本とポルトガルと南アの代表団以外の世界中の政府とマスコミと市民が、
{ミi⌒f.} 三ト、 _ ノ三 米国にまんまと騙され、ベトナム戦争から目を逸らされたとでも?
─ {ニ} o } 〉 !ト! ゝ、 .._ ,..
ィ'´ j! ベトナム戦争に何の利害も持たないケニアやスウェーデンを始め世界中の
ヽ`´ノ _,-─ '´/ {\
国々が陰謀に加担して、よってたかって日本を謂われのないスケープゴートに
| `‐´} /i || レニ二ニi ` ̄/ヽ
仕立てあげたと言っているのだろうか?
}:::::::lr´::::::i !!
!====! //::| それはあまりにも自意識過剰な被害妄想というべきだろう。
/:::::::::ト、:::::::::i ||
i i //::::::i
{::::::::::::::::〉、::i i ll
i i //::/:::::i 奇妙なのは、日本の代表団が「米国の陰謀だ!」とその場で主張したり、
i___,ヘ::i i ヾ i m /
//::/:::::::::i 「捕鯨を禁止するなら米国も戦争から手を引け!」と正論を唱えなかったこと。
i ニニニニニニニニニニニニニニi
陰謀説が正しければ、間違いなく日本は支持を得て会議は引っ繰り返ったろう。
i i .::::i::i なぜそうしなかったのか? 何か都合の悪いことでもあったのか?
i i
.:::::::::i::i 実際のところ、同盟国として米国の戦争を強力に側面支援したのは日本。
! ! ..... .::::::::::::::i::i
沖縄・横須賀は補給基地として利用され、特需による経済的恩恵も受けた。
i i
.::::::::::::::::::::i::i ということは、日本が米国と示し合わせて茶番を打ち、見事に引き立て役を
i i .::::::::::::::::::::::::i::i
演じたというのが正しい陰謀説の解釈なのかもしれない。。。
i L____________i::i 米国の市民も含め、誰もそんな下手な三文芝居に引っかからなかったようだが・・
`───────────‐'⌒)
/
※ 余談だが、当時空母タイコンデロガが横須賀からベトナムへ向かう途中、沖縄付近で水爆を落とす事故があった。日本の非核三原則が空文に過ぎないことも含め、丹念な調査によって
その事実を明らかにしたのは反核団体としても定評のあるグリーンピースである。日本海等におけるロシアの原潜事故と放射能汚染の調査もまた然り。梅崎氏や捕鯨協会は何もしていない。
────────────────────────────────────────────────────
∠ニフ ̄ン '´ ̄ ̄`< ̄`二ヽ
ヽ、/ 〃" `ヽ、 `、//
/ / ハ/ \ハヘ アメリカってさあ、確かに超大国だけにめがっさずっこいとこあるけど、
|i │ l |リノ \}_}ハ 無意味なことや無駄なことはしないにょろね〜
|i | 从 ● ● l小N 少なくともどっかの国よりはね〜〜
|i (| ⊂⊃ 、_,、_, ⊂li|ノ
| i⌒ヽ j (_.ノ ノi|__/⌒) ヽヽ
| ヽ ヽx>、 __, イl |::::ヽ/.
| ∧__,ヘ}::ヘ三|:::::/l| |',:::::ハ
| ヾ_:::ッリ :::∨:/ | | >'''´
────────────────────────────────────────────────────
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、 '72年のストックホルム会議の以前から'82年のIWCブライトン総会の
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 商業捕鯨モラトリアム決議可決を経て今日に至るまで、
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ 海棲哺乳類保護への米国の基本姿勢は首尾一貫していた。
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ 民主党でも共和党でも差がないので政治的な争点になどならない。
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l 「ニクソン元大統領がクジラのおかげで当選した」などという
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::ハヽ:::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l 世迷いごとを言っているのは世界中で日本の捕鯨関係者だけ。
\::::::::::::::::::::::\::/ | ヽ:::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| 勝ったのは共和党の地力。
,ン、:::::::::::::::::::::` ,リ l::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| ウォーターゲート事件でニクソンが失脚し、政権が代わっても
/ | |`ト 、_::::::::::::::〃ヾ`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl 捕鯨に対する米国のスタンスは何も変わっていない。
l ト ト. ト、ヽ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
`ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 米国政府の戦争責任を追及したのは米国内外の市民とマスコミ。
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l 梅崎氏や捕鯨協会ではない。
rヽ 、 l三'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` '73年に米国はベトナムから撤退した。
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 捕鯨に対する米国のスタンスは何も変わっていない。
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ '95年、米国とベトナムは国交を回復し、現在では経済的にも
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l 政治的にもきわめて良好な関係を築いている。
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 捕鯨に対する米国のスタンスは何も変わっていない。
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. 米国の政策方針が、30年以上前の"間違った戦争"の、"効果のなかった隠蔽工作"の
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| 返礼だけのために決められるとでも? クジラへの義理人情に縛られているとでも?
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ そんなことでは超大国の地位を維持するどころか、とっくの昔に滅亡しているだろう。。
7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ 陰謀を一からでっち上げるとするなら、協力が欠かせない同盟国を主要な標的に
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ するのは、目的から考えても実にマズイ戦術といわねばなるまい。
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ どうせなら日本との共同提案、妥協案を上程してコンセンサスのムードを
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::` 演出したはずだ。わざわざ根回しするバカげた手間暇もカネも要らない。
情報統合思念体ならそうする。"コストに見合う効果"があるかどうかは保証しないが・・・
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\ ヽ/.:.:. \,/ このベトナム戦争陰謀説、「なぜクジラでなければならなかったのか?」「なぜ日本がターゲットなのか?」
\ /:,:.:.: / ヽ \ 「コストと効果のバランスは?」といった肝腎の点に何も答えていない。途中からいきなり人種差別に摩り替えるだけ。
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 細かく見ていくと、実に不合理で穴だらけである。そして何より、必要な前提条件が欠けている。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 近代捕鯨産業の体質的乱獲と、その管理に失敗し続けたIWCの機能不全、結果としての資源枯渇──
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そういった紛れもない事実があったからこそ、市民も各国も捕鯨モラトリアムを支持したのだ。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 歴史の教訓から何も学べず活かせなかったノーテンキな捕鯨業界と、最後まで管理能力を示せなかった
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 御用鯨類学者の未熟な水産資源学のみを信奉し、生態学や予防原則に基づくアプローチを科学として
`三ゝ _' ノ三 認知できない一部の人々の目には、すべてが“陰謀”と映るのだろうが……。
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ さて、ここで《日本側の陰謀》に目を転じることにしよう・・・・
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そのころ、捕鯨業界では──
∧_∧
( ) ∧_∧ どーしよ〜、このままじゃ商売あがったりだよ〜〜
/ \ ( 日 )
.__| | .| |_ / ヽ
||\  ̄ ̄ ̄ ̄ / .| | |
||\..∧_∧ (⌒\|__./ ./
||. ( 極 ) ~\_____ノ| ∧_∧
/ ヽ \| ( は ) \ おおい、先生をお呼びしたぞ! /
| ヽ \/ ヽ. \ /
| |ヽ、二⌒) / .| | | |⌒| ∧_∧
.| ヽ \∧_∧ (⌒\|__./ / \ \ ( )
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| │ .
| │ │ お任せください。
┌──| r―t│───i │ あなたたちの悩み、解決して差し上げましょう。
│ | i ___ ! . | \______________________
│ ゝ ─ ' コ. │
│ コ │
│ 国 お .ロ |
│ 埋 の │ ┌┐ 口口
_
│ 際 め ス │ ││ <
\ ┌┐
│ .し キ │ │└──┐ ┌──────┐ \_>
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│ P ま マ. | │┌──┘ └──────┘
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│ す 、 | ││ __/
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│ R | └┘ |__/ 口
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_,,、--――-- 、,
/´:::::::::::::PR::::::::::::::::`', 国内のマスコミと世論を味方につけましょう。
,r''j´ ̄ `ヽ、 /::::_;;、--――--
、;;;:::::::l 肝腎なのは、インパクトのあるキャッチコピーです。
/ / ヽ /゙´,,. --―――-- 、,,`゙ヽ!
l / |l;:´---;=t;;ァ┬┬t;;ォ、、,_`ヽ|
l, ,'::ハ,゙´ ノ,、 l, ヽ,゙l::〉‐、
人 ノ ' ヽ、... 'r'゙ ヽヽ、.... -' Y 〈
/ `''┬―‐'´ヽ-、 l''ー;=、;_―゙ニ゙-----__,ニ'' | ヽ
/ `''ー、,、 `ト-!、__| ̄Τ ̄「 ̄|__,/ j ノ
./ , / ,、 ハ;ト 、,.二,^,二,二´,./ /-ヘ
| `''ー---|. 〈 ヽイ \、L.,,__|__,,.」.../ ,イ:::::::::゙i,
| ,ハ、,Уヽヽ、.`''ー---‐''゙´ _,,//|:::::::::::: l,
\ ''ー――' )/::l V:::``ヽ、_,,. -'´l / .|:::: _,、-┘
ト、,__ ,∠/::::| .l、:::::::::::::::::::::::::::/´ !:::::`''ー-、
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そこで捕鯨協会は、PRコンサルティングを委託した広告代理店、「国際PR」梅崎氏の提言を採用することにした。
最初に彼らが打ち出したキャッチコピーは「鯨肉は日本人にとって必要不可欠な蛋白源」というもの。
しかし、マスコミは懐疑的だった。
庶民にもそっぽを向かれた・・・・
いまどき蛋白源なんて
ええ〜〜 いくらでもあるじゃねーか 給食の竜田揚げで
何言ってんのぉ? もうこりごりだよ。。
バカみたーい
\ / \ / \ /
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
※ '70年代まで、新聞の社説等で取り上げられた捕鯨継続の主張には「食文化」「伝統」の文字は一言も含まれていなかった。
'76年の大手3社による合弁企業共同船舶の設立時すら、捕鯨産業維持の理由として掲げられたのは「蛋白自給論」だった。
「なぜ調査捕鯨論争は繰り返されるのか」(石井敦東北大准教授 『世界』'08/3)、 「捕鯨問題の歴史社会学」渡邊洋之
「捕鯨問題と水産庁の政策誘導の歴史」(森川純JWCS理事、酪農学園大学教授/アデレード大学客員研究員) http://jwcs.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-b7f5.html
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_,,、--――-- 、,
/´:::::::::::::PR::::::::::::::::`', どうやらインパクトがイマイチだったようですね。。
,r''j´ ̄ `ヽ、 /::::_;;、--――--
、;;;:::::::l ターゲットを少し絞ることにしましょう。
/ / ヽ /゙´,,. --―――-- 、,,`゙ヽ! 大丈夫・・今度はうまくいきますよ。
l / |l;:´---;=t;;ァ┬┬t;;ォ、、,_`ヽ|
l, ,'::ハ,゙´ ノ,、 l, ヽ,゙l::〉‐、 次のキャッチコピーはズバリ、伝統食文化
人 ノ ' ヽ、... 'r'゙ ヽヽ、.... -' Y 〈
/ `''┬―‐'´ヽ-、 l''ー;=、;_―゙ニ゙-----__,ニ'' | ヽ 人種差別や陰謀といったパンチの効いた用語も
/ `''ー、,、 `ト-!、__| ̄Τ ̄「 ̄|__,/ j ノ 散りばめましょう。
./ , / ,、 ハ;ト 、,.二,^,二,二´,./ /-ヘ 向こうは米国、アングロサクソンという見えやすい相手です。
| `''ー---|. 〈 ヽイ \、L.,,__|__,,.」.../ ,イ:::::::::゙i, 敗戦以来、鬱屈した感情を溜め込んでいる日本人はたくさんいます。
| ,ハ、,Уヽヽ、.`''ー---‐''゙´
_,,//|:::::::::::: l, そうした人の自尊心を、ちょっぴりくすぐってやればいいのですよ。
\ ''ー――' )/::l V:::``ヽ、_,,. -'´l / .|:::: _,、-┘ なぁに、見ててごらんなさい。イチコロですから・・・・
ト、,__ ,∠/::::| .l、:::::::::::::::::::::::::::/´
!:::::`''ー-、 心に隙間のある人に"夢"を売るのが私の本業ですからね
l:::::::::::::::::::::| :::::::::::| /:::::ヽ、::::::::;、‐'´l, l::::::::::::::: / オーホッホッ・・
,':::::::::::::::::::::::l ::::::::::l /::::::::::::::::: ̄::::::::::::::`i ,'::::::::::::: /
!:::::::::::::::::::::::::l ::::::::::| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ j:::::::::::: /
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ヾヽ 国際PRの指示に従い、捕鯨協会は新聞各社の論説委員や著名人を招いて
Λ\ ,;; 懇親会や鯨肉試食会を開いた。IWC年次会合や捕鯨船団の帰港などの
ノ ヽ \-- .. //|" 機会がある度に詳細なレクチャーを施し、鯨肉料理を振る舞った。(※)
│ ヽ '":.. : : : : `丶/ / .|
/"'ー''"´..: : : : : : : : : : : : :\、 ,;|; 国際PR・捕鯨協会の目論見は見事に当った。大当たりした。
/:ヘ=、、:._: : : : __:ヽ:_: -^,.ト、 / '80年代以降、新聞・TVなどマスコミ各社の論調は、一様に捕鯨協会の主張を
ノ:..:..:./:..  ̄: :7´:―― : :|‐: :´、: ヽヽ そっくりなぞるものとなった。熱烈な捕鯨シンパは自ら“宣教師役”を買って出、
ー-/:..:.i:../:. : : ,/:..:.:イ:.ハ:.. : j:.. :}:.、ヽ:. トヽ 支持者がまるでネズミ講のように増殖していった。
!:..:..:|:.{/:..ィ_jz≦ノ ' }:./_}_イ:. } |:.||| ジャーナリストは大手新聞から地方紙・ローカル紙・業界紙の小コラムに至るまで、
Vl:.:.|:. Vl´「_ 、` ノ′ _ノ:ソ:イ: リ ノ 判を押したような捕鯨擁護論を繰り返し掲載し、芸能人はテレビで視聴者に向け
. }:ハ: : l f7「::`ハ /:::7}7イ:/}/ 「ベーコンの縁取りがうんたらかんたら」といった食文化論(?)をぶち上げ、
ノヘーl、: :!VZツ ヒ:ノ/:.// 作家や漫画家などの文化人は捕鯨擁護論や陰謀論を勝手な創作を多分に加えて
`三ト、 _ _ ノ三/ 自らの作品に盛り込み、論壇人は「クジラと陰謀」「動物保護運動の虚像」等の
rく、\` ヽ二コ:千:|K、′ 梅崎氏の著作を元ネタに各種の媒体で小論やエッセイを量産した。
|:..:ヽヽ\: :Yニ|: :!:/j!:.l
ト:..:..:.\ヽ\!r|┴=ミ!r ァ7 ちなみに、'77年に発足した「捕鯨問題懇親会」の初期メンバーは15名。
|!::.:..:.ヽ\ヽ|! /7 / 秋山庄太郎・阿刀田高・宇田道隆・岡部冬彦・影山裕子・木本正次・清宮竜・
j::.l::..:..:.⌒ーァ⌒} / / /^} 小松錬平・滝谷節雄・多田鉄之助・中村武志・林謙一・兵藤節郎・大和勇三・
ヾヽ |::.:.\::..::.::.::>ー'―-L∠_¨´ 十返千鶴子と、各界の著名人の錚々たる顔ぶれがズラリと並んでいる。
ヽヽ l::.::.:..:. ̄ ̄ト 、, --、―弋i こうしたネームバリュー・発信力の高い各界の著名人を
| 、_ノ ヽ::.:..:..:.::..∧/ ヽ i _ .. -― 熱狂的なオピニオン・リーダーに仕立て上げたことが、
ヽ__/``ーニ´/ー-、 | _| 世論操作成功の鍵を握ったといえる。
_. -―  ̄ ト―.:「:.:l
ヽ:..__:L_|
ヽ.__)ノ|
※ 日本にホエールウォッチングを定着させた第一人者であり野鳥に詳しいナチュラリスト漫画家の岩本久則氏は、実際に漫画家を対象に開かれたパーティーに同業者から声をかけられ出席したことがある。
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\ ヽ/.:.:. \,/ 梅崎氏は全日本海員組合の機関紙『海員』('82/11)の中で、「全国紙の社説が
\ /:,:.:.: / ヽ \ まったく同じ論陣を張るのは異例中の異例」と自らの手腕と成果を絶賛している。
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 顧客である捕鯨協会に宛てたレポートの中でも、彼は「ベトナム戦争陰謀論」が
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ ヒットしてマスコミの抱き込みに成功したことを得々と報告している。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l
} この報告書はその後自然保護関係者の手にも渡り、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 捕鯨業界による広報活動の実態が、NPOの間で広く知られるところとなった。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 梅崎氏は現在も「水産ジャーナリストの会」会長として“活躍中”である。
`三ゝ _' ノ三 捕鯨協会から一体いくらのコンサルタント料が氏に支払われたのかは不明であるが・・
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ ちなみに、私の“中の人”は梅崎氏の直筆サイン入りの「クジラと陰謀」を所持している。
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
これが、現在の日本で捕鯨賛成派が多数を占めるに至った事の真相である──。
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*** オマケ ***
`ヽ, `ヽ ルサンチマンとは──
,.' -─-ヽ. デンマークの思想家キェルケゴールにより確立された哲学上の概念。強者に対する、それをなしえない弱い者の、憤りや怨恨、
<i !レハハハ))> 憎悪、非難の感情をいう。この感情は自己欺瞞を含み、嫉妬や羨望から来る。ルサンチマンの例は、敵との対比において自己を
ル(リ_・∀・ノ! 定義しようとする様々なイデオロギーである。そこでは敵(すなわち自分が無力である原因)が悪の元凶扱いされ、反対に、
/ /wk|O―☆ 道徳的に優れているのは自分とされる。カナダの歴史家アンジュノによれば、ルサンチマンは不満の蓄積を特徴とする態度である。
/ / !_i_〉l ルサンチマンに基づく主意主義の増殖は、独善的主張の横行、組織防衛的な考え方の拡大にみられ、様々な形態の差別や
く_/_,ルノノ 社会的対立を煽っている。過去について反省したり将来について希望を抱き続けることは、ルサンチマンがもつ反動的な影響から
身を守るための最善の方法である。一番わかりやすい例は前航空幕僚長だろう。。。
※ WIKIPEDIA http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%9E%E3%83%B3
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/ ̄ ̄\ ・・・・
/ _ノ \ 考えてみりゃ、捕鯨業界が自分たちの権益を守ろうとして必死になるのは当たり前だよな・・
| ー ー | テレビや新聞に出る有名人の意見に流されてばかりいたんじゃ、答えなんて見つかるわけないか。
. | (__人__) 南極の自然や、野生のクジラの暮らしや、野生動物保護の現状についてもっと勉強しなきゃダメだし、
| ` ⌒´ノ 日本にとって“本当に大切な文化”って何なのか、“命をいただく”ってどういうことなのか、
. | } クジラや捕鯨だけを特別扱いして切り離したりせずに、世の中をトータルに見つめなおさないとな・・・
. ヽ } ____
ヽ ノ / \
/ く \. / ─
─ \ ええ〜っと、やらない夫君に同じです。
| `ー一⌒) / (●) (●)
\ だから、早くご褒美チョーダイ♪
| i´ ̄ ̄ ̄ \ | (__人__)
|
\ `⌒´ /
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/_,、 ̄`-‐ '´ ̄ ̄<フヽ二ヽ
というわけで、最終回の本編もおしまい!
 ̄ シ~ /" `ヽ ヽ `'、
/ つづいて小ネタに──
//, '/ ヽハ 、 ヽ
〃 {_{ノ `ヽリ| l
│ i|
レ!小l● ● 从 |、i|
ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
/⌒ヽ__|ヘ ゝ._) j /⌒i
! <
\ /:::::| l>,、 __Uイァ/
/│ < ちょっと待ちなさーーーーーーい!!!!
. /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧
| <
`ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
<
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_,.、-‐―――- 、__
,ィ´:.,.ィ'´ ̄``:.:ー-、\`丶、
/: ://: '"´ ̄:
: :\ヽ:}>、:.\ あたしの出番をすっ飛ばそうったってそうは問屋が卸さないわよ!
. ,r‐fーマ,イ : /:/ ̄ ̄ ̄``丶
:.:\:.:\ SOS団改めWFF団の力、見せつけてあげるわ!!
く―‐-、__〉/:/-――――-
、 \:、\: ヽ いい? WFFよ!?
,.ィ''7ミ_,斗<,イ:.:./: : :./:
:,.ィ'"´: : } :\ ヘヽ:ヽ:.ヘ W(ウーマンズ)・F(フォーラム)・F(魚)よ!!!
/ /:.く. //:.:.:./: \': :/:
: : : :./: :,'!: \ハ:ヘ:. :ハ 間違ってもパンダマークのWWFなんかと一緒にしないことね!
. /| /:.:.ハムイ: : :/:./!: X: : :
:._,イ:.:/ / | : |: ヽ!:.:!-‐┴-、
ムj _,厶://{ ,':.:. :i,ィfテッ、-ヘr''"/:./,イ 」_;ム:.:.リ:.:ト、ー-、
{ あたしたちがどんな活躍をしてるか知りたい?
「 ̄、-‐<:.:./∨:.:.:.:.|`|ハ::::},ハ -‐''"´/ィ'"´!:/!:
:/:.:.:!:|、\ーリ IWC総会が開かれる度に、開催地に乗り込んで
レ'´ ,':.ハ:.:.:/:.:.:|:.:. : :|ヽ'=ソ /刋ミハ/:./: : :,':.|
| K、 英文付きのパンフレットをプレスに配ったり、
i/ |: :|:.:.:.:| : : : i {krjノ
'",イ : : /!:.| レ'ト \ フランス料理やイタリア料理の一流シェフを呼んで
|! !: :ハ:.:.ハ : : :ハ /ヽ、 _'_
`"´ / : :./|: :.|.〈:.:.i
ヽ 奥様向けの鯨肉料理教室を開いたり、
/∨::,ヘ: :|、: : : iヘ. {::::::::::ノ
,イ_,.イ:/| : |ヘ∨ !ヘ 反捕鯨ギャングどもを成敗する絵本を作ってばらまいて
. / i::./ ∧:| ヘ : ハ \`ニ´-‐ '"´-―‐-、:./|:
,'/\ | ∧ 日本中の幼い子供たちを洗脳したり、
,イ |::i ,'::.ヽ! ∧:.|、_ / ̄`Y´ \ ∧_/i/
ヽ ム-‐' お魚ソングをリフレイン付けて歌ったりしてるのよ!!
/ |::|.! : :: :: 厶ハ|.::`Y´
/ ̄`ヽ ヽ } / i\
〃 ヽ |::||:: :: ::.::レ、__``/ /
ヘ`ヽ.ノ:| |/~ どぉ? 思い知った!?
〈 \ |:‖: :: :: | :: ::`7 {__
ハ_/::.::|_ 神聖な日本の捕鯨文化を汚すアングロサクソンどもが
. { `'ー-、ハ ハ :: :: ::! :: ::/ /``ヽ\
| }-┤:: \ 泣いたり笑ったりできなくしてやるんだから!!
∨ \. V.∧:: :: ,>'"ヽ_/ |::
ハ !,イ └‐ー-ヽ カタカナだらけの舶来NGOなんて目じゃないわ!
∨ ヽ ハ.∧::/__ / ∠ `ュ::| 〃
世界中のクジラはあたしたち料理屋のお上の包丁に
∨ >―\ {__ ``く / 〈/ |
`> 三枚下ろしにされる運命にあるのよ!!
. ∨ { :: ::r==t\` ー''tイ _,.、r'フ }__//ム
アーッハハハハハハッ!!!!
`''ーヘ::く〉ー―v\∠`ヽ、__,.、-‐'"
/:: ::ヽ
└‐ヽ--‐''7∧ヽ ̄``'ー‐―‐'
:: :: :: ::\
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ホジホジ
/ ̄ ̄ ̄ \
/ ― ― \ あんたんとこだってカタカナばっかだお。
/ (●) (●) \ どうせならWFSにするんだお。紛らわしいんだお。
| (__人__) | それにしても、このヒトはやっぱり悪役が似合うんだお。。
\ mj |⌒´ /
〈__ノ
ノ ノ
※ 「あのパンダマークのWFFが捕鯨全面支持!?」と誤解されることを半分本気で狙っていたものと思われる。。。
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Ω
__ なんですってーっ!?
, ´ ,r==ヽ 凵@ ひゃーーっ!
! くlノノ从)
δ / ̄ ̄\ おろされる〜〜
ハWリ`Oノリ/ |::::: し
|
(i」○丗
\::: /
三
ぐ/_l〉 三 (::: )つ
し'-' (◎)(◎)
\ ヽ/.:.:. \,/ WFFのホームページ(※)を見ると、2007年の活動報告のリンク先は切れているし、サイトマップは見当たらないし、
\ /:,:.:.: / ヽ \ 収支報告も掲載されていない、謎の団体である。実際には「海の幸に感謝する会」の“別働隊”のようである。。
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー その「海の幸に感謝する会」も、団体概要に詳細な情報は一切掲載されていない。こちらは前掲の米澤氏が
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 会長で、鯨研、捕鯨協会、大日本水産会、WFFなどで作る連合体ということになっている。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l
} WFF代表の白石ユリ子氏は、フジサンケイグループの雑誌編集長などを務めた経歴の持ち主。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 産経新聞の元論説委員が鯨研の理事を務めるなど、産経と捕鯨業界とのつながりは非常に深い。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ どちらも、収支報告もきちんと公開している特定非営利法人のグリーンピース・ジャパンとは大違いで、法人格も
`三ゝ _' ノ三 定かでない得体の知れない任意団体である・・。資金の流れがどうなっているか不明だが、高級料亭で
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ ナガスの尾の身をつつく文化人や議員先生たち、業界方面からの潤沢な寄付金が入っているのであろう・・・・。
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ いずれにしても、政府・業界の立場をそっくりそのまま代弁する官製NPO(御用団体)といえる。
ところで、この手の官製市民団体で思い浮かぶものといえば、国交省が特定道路財源確保のために各地で
動員したオバチャンたちの団体があるが(※2)、おそらくWFFの“成功事例”をモデルにしたものと思われる。。
※1 「ウーマンズ・フォーラム・魚」HP http://www.wff.gr.jp/conte.html 「海の幸に感謝する会」HP http://www.umisachi.jp/index.html
※2 「国交省が“官製の市民団体”を育成・利用」 http://www005.upp.so-net.ne.jp/sanbanze/kokyo19.html
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∧ ∧___ このホームページの作者は個人です。
/(*゚ー゚) /\ 第三者から寄付金その他の便宜供与は一切受けておりません。
/| ̄∪∪ ̄|\/ 全部自腹です。。たいしたことはしてませんが・・
| |/ また、グリーンピースなどの団体と作者のスタンスは、いくつかの点で大きく異なります。
 ̄ ̄ ̄ ̄
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ヾヽ
Λ\ ,;; 日本では、捕鯨問題に関する情報が、一方の当事者によって選択的に
ノ ヽ \----- .. //
|" 提供され、それをマスメディアが公平な第三者の観点から検証することも
│ ヽ '":.. : :
: : : `丶 / / .| ないまま垂れ流し、さらにインターネットなどを通じて様々な尾ヒレが付けられ
/"'ー''"´..: : :
: : : : : : : : : : :\、 ,;|; 一般に流布している状態が長年にわたって続いてきた。
/:.:.:.:/:.:.:.:,r:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト:.:.:.:.:.\,;ノ
/:.:.:.:.!:.:.:./:.:/:.:.:.:./:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:!:.ヽ:.ヽ:.:.;ヽ 情報統合思念体は情報の偏向が生じることを好まない。
/:.:.:.:.:l:.:.:/:./l:.://:,:イ:.:/l:.:.:.:ハ:.jl:.:.:i:.:l:.、ヽ 主観的な主張と客観的なデータや史実が混同されることも好まない。
/:.:.:.:.:.:l:.:.:l:/:.レ_/'´/シ !:.ツ′.V
';.:.l.:.!:.:l:.:', 今回の私の講義は、そうしたアンバランスな状態を是正する補完情報を
/:.ィ:.:.:.:.:i:.:.:':.:.:.:!__```¬
' ´ , --l:.、/:/:l:.:l 提供することを目的としたものである。
´ l;';.:.:.:.',:.:.:.:.<7:::::::`ヽ _ レ/:':ノ!/ 至らない点があれば、いうまでもなく“中の人”の責任。
';l:.:f ';.:.:.:.:.l::::::::r'′
r'::::::lヽ// '´/'
Vヽ ',:三:lー- ' l::::::メ
/:;'! TFEI1号端末の末尾のコメント(「やる夫で学ぶ近代捕鯨史・完結編」154)は、
ヾl、',:.:.:.!
` ´ /三 引用も含めけだし名言であり、2号端末から付け加えることは何もない。
';ハ:.:ト,、 - ノ;.:.;' 後の判断は諸君にお任せしよう。
>:〈/丶、 _ -v'
´V l:,'
/ ヾ、 _ヽヽ、 l;'
イヽ ヽ'´ `', `l:ヽ、
4回にわたる連続講義をご静聴いただき感謝する。
l:.:.ヽ\ _ヽ___',
リr ´_二ュ _ 下に3つの出口を用意した。
,':.:.:.:.:ヽ .Y´,........---..ミ二y::´::::::::::::::;' 聴講生諸君の下した結論に従い退出されたい──
,':.:.:.:.:.:.:.〉Y::::::::::::::::::::::;':::::::;'::::::::::::r
、'
/:.:.:.:.:.:.:.l:.;'-、::::::::::::::::::;'::::::;':::::::::::::/
7
/:.:.:.:.:.:/Y 〈::::::::::::::::::;'::::::;'::::::::::::ヽ.._ノ!
l:.:.r:.:.:.:.:.:.:.l f:::::::::::::::::;'::::::;':::::::::::::::::;':.:.:.!
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;/ ノヽ\; ブルブル
;| (●)(●| ;
;|ヽ (_人_)/; ___ 3を選んだらコ"ノレコ"が待ってるんじゃないのかお?
. ;| ⌒
|; ;/ノ ヽ、_\;
. ;| /; ;/(
●)}lil{(●) \;
;| /; ;| ヽ(__人__) / |
;
;/ く、; ;\ ⌒ /;
1.捕鯨反対!!(少なくとも、南極からは撤退すべし!)
2.どちらとも言えない(もうしばらく考えたい・・)
3.捕鯨賛成!!
※ AAは「やる夫で学ぶ近代捕鯨史」の他、この辺からいただいてきたニャ〜
− 働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww http://workingnews.blog117.fc2.com/
− アスキーアートワールド http://giko.secil-corp.net/
− (^0^)/AAだよ!全員集合 http://www.aadayo.com/