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「自分たちだって とりすぎたり海をよごしたりして
魚がいなくなっちゃうと困ると思うんだけどねぇ・・
ぼくらや魚を食べつくしても足りないほど人間は多いのかな?」
なるほど、陸の上では山がけずられ、森や林もきりはらわれて
家やビルがどんどん建ちならんでいきます
人間の数があまりにふえすぎたせいなのでしょうか?
それにしても、陸でも海でも人間のふるまいは少々目にあまるようです
「やっぱりほかの生きもののことにももう少し気を配ってほしいよね
北と南の海を行き来する旅のと中で海岸に目をやると
年ごとに様子が変わっていくのがわかるんだ
干潟も磯浜も埋立てられて、きれいな海はどんどんせばまっていく
岸の近くは魚や小さな生きものが卵やこどもの時期をすごす場所だから
沖の生きものにとってもすごく大事なところなんだ
ぼくらだって子育てに使っていたんだけど
だんだん追いたてられて行くあてがなくなってきた
海と陸とは切っても切れない縁にあるんだよ
そもそも地球でいちばん最初に生命が生まれたのは海なんだ
ぼくらはいったん陸に上がってから また海にもどったので
その大切さがよくわかるんだけどね
人間だって知らないはずはないんだがなぁ・・・」
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