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「ときどきぼくらはへんな船にでくわすことがある
それは海の中にずっともぐりっぱなしでいる船でね
気味の悪いスクリューのうなりをひびかせて
うたぐり深そうに通りすぎていくのを何度か見たよ
その船は仲間どうしで殺しあいをしているっていううわさを聞いた
大きさや形が似ているせいで敵とまちがえられたのか
まきぞえに殺されたクジラ仲間もいる
同じような船が 海の底で立往生しちゃうことがあるんだけど
そうすると、船のまわりには死のかげがたちこめて
どんな生きものも近よることができなくなるんだ・・」
ネコくんはテレビで見た戦争の場面を思い起こしました
それはきっと潜水艦という船にちがいありません
たくさんの罪のない生きものたちをまきこむ戦争は
ネコくんにもクジラさんにもさっぱり理解できないことのひとつです
クジラさんなんて、けんかをなるべくさけるために
歌比べですませているというのに
人間ってつくづくおかしな動物だなあ..
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