■2004年日本SF大会−海洋企画−開催結果

地球・海洋SFクラブ(検索エンジン
 
2004年8月16日更新

=>G-con公式ページ当日全体スケジュールと部屋割り

・第3回ベスト地球・海洋SF−投票方法とノミネート(メール投票受付中!)

・8月21日(土):海底牧場707番地の2「作家と語ろう、海洋SF今昔物語」
  14:30〜16:00 第四会議室
 ゲスト(略歴

都築由浩さん
「絶叫!! ぱにっく・イン・宇宙水族館」と「雷雲のライフライン」でミリーとディーという対称的な性格の女の子キャラがそれぞれ持ち味を発揮。前者ではミリーの着替えシーンのせいでJAMSTEC横浜研究所図書室への収録が危うかった。宇宙機を潜水艇にしての海洋モンスターとの対決が、これぞ海洋SFの醍醐味という感じ。
 「雷雲のライフライン」は電波の透過しないガス巨星大気内の地球外生命探査をテザー式宇宙機で行うことで、実際の深海調査にみられる問題や困難をうまく取り入れてくれたのがうれしい。
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林 譲治さん
 「ウロボロスの波動」は技術的内容から社会システムまで「設定」にこだわる林作品の真骨頂。コンピュータやロボットを通じて知性や認識の本質についても考えさせる。ミニ・ブラックホールの襲来はこれまで数々の終末SFの名作を生んできたが、それをエネルギー源にしてしまう大胆さ。
 「エウロパの龍」では貧酸素環境で高等動物が成立しにくいことを踏まえて単細胞ながら群体として知性といえるかどうか分からない何かを持っていそうに思わせるのもうまい。
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青山智樹さん
「この闇に光満ち」では360度視野の透明セラミックス耐圧球、原子力電池の深海作業艇<タケハヤ>が登場。ヒロインのレモンが亡き恋人からのプレゼントを受け取るシーンが泣かせる。
 飛行戦艦シリーズ:「大和」を飛行させた架空戦記はこれだけでは。超時空戦艦ならあるけど。スーパーメカ・ファンをときめかせる。技術士官が主人公なのも珍しい(林譲二作品にもあり?) 「と」作品と自ら評しながらも技術の香りが心地よい。
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・8月22日(日):海底牧場707番地「空想と科学の境界−Fictional Scienceセミナー」
  12:00〜13:30 国際会議室
 いろんなタイプの破滅的環境変動を古環境データから読み解くとともに、もし超古 代文明があったとしたら、いつ、どの場所かを地球科学サイドから掘り下げる。日 本沈没メカニズムの新解釈も紹介の予定。

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