・高感度ハイビジョンTVカメラを備えている。電子のなだれ増倍現象を利用した新スーパーハープ方式撮像管(HARP:High-gain Avalanche Rushing amorphous Photoconductor)で、通常のCCDカメラの約100倍の感度。深海カメラの開発はNHK放送研究所とJAMSTECの共同開発。HARP撮像管の開発には日立国際電気や浜松ホトニクスなどのメーカーが協力している。
・照明も当て方も工夫されている。カメラの位置から照明を当てると、マリンスノーで反射して見にくくなるので、ハイパードルフィンでは、左右に展張したアームの先から照明を当てるようにしている。
・ハイビジョン化すると、被写界深度が浅くなって、頻繁に焦点合わせをする必要があるが、高感度なので絞りを絞り込めるため、奥行きのある映像を撮ることが可能。
・すでに暗視能力としては人間の目を越えているが、解像度と視野の広さでまだ人間の肉眼に負けている。あともう一息で逆転するかも知れない。そうなれば、狭い耐圧球に乗り込むより、船上で大きな画面を見る方がよい時代が来るかも。