■小澤さとる(小沢さとる)とは |
西村屋トップメニュー>小澤さとるのUndersea WOULD
2004年2月21日更新
1936年2月3日生まれ、埼玉県川口市出身。1963年少年サンデー連載の「サブマリン707」、同じく1967年「青の6号」など、海洋を舞台として少年が活躍する作品で知られている。サブマリン707とジュニアの自動浮沈プラモ(今井科学)が大ヒット。
海や艦船の描写のうまさには定評があり、星野之宣、かわぐちかいじ(沈黙の艦隊)、宮武一貴(宇宙戦艦ヤマト、時空要塞マクロスなど)など若手漫画家やメカニカル・デザイナーにも大きな影響を与えたと言われている。「ジャイアント・ロボ」を横山光輝と共作している。
意外なことに少女漫画(死の町、ルリ子、風は七いろ、ばらの合唱など)でデビュー。忍者もの(はやて竜之助、疾風影太郎、忍者決闘記、忍者風丸、二つ伊賀、甲賀しぐれ、伊賀あらし、一匹伊賀、丹下左膳など)も多数。その後、海洋冒険漫画というジャンルを切り開くことになる。
1975年?に「ロボダッチ」を再び今井科学で大ヒット(1975年?〜)させたのが小澤さとるであることはあまり知られていない。この大ヒットの後、玩具の調査を兼ねて6年間ドイツに在住。
帰国後、1983年に交通事故に会われ、半身が不自由な状態て3年8ヶ月医者から見放されていたが奇跡的に回復。「第三の波」、「黄色いゼロ戦」で復活。
最近では、同氏原作の「新青の6号」がフルCGによるビデオ及びTVゲームで発売されて人気が再燃。最新作「サブマリン707−深海2万3000年の航海」は、異例の試みとして、瀧乃家ホームページ上で先読み用に公開されている。
小澤さとる(小沢さとる)氏の描く船や潜水船は後期の作品になるにつれて美しく、海の波などの描き方も素晴らしいものがある。スクリーン・トーンを一切使わないことで知られている。
=>小沢さとるの席(YASUさんのサイト。小澤さとる氏が2年間通いつめた日本蕎麦屋「瀧乃家」で氏が語ったエピソードが紹介されている貴重なサイト)【相互リンク】
●小澤メカの魅力
最近はゴツゴツしたのがSFメカのようになっているが、小澤メカの特徴の一つに曲線美がある。「サブマリン707」の<モビーディック>、<ブラックジャック>、潜水タンカー<フロンティア号>、「青の6号」の<コーバック号>、<マラコット号>、<ムスカ>、<青の6号二世>。それぞれ優美な曲線美を持つ。
小澤作品以外でもかつてそのようなメカが多かった。<サンダーバード2号>、<シービュー号>、<スティングレイ>、「2001年宇宙の旅」の<オリオン号>、「スタートレック」の<エンタープライズ>。
それが壊れたのは、「スターウォーズ」の<スターデストローヤー>や<ミレニアム・ファルコン>、「未知との遭遇」のギンギラ巨大宇宙船からか。もともと巨大さを表現するために、プラモのパーツをペタペタくっつけたのが始まり。玩具メーカーのマーケット戦略、つまり、裕福な祖父・祖母からのお年玉を狙い。対象はおのずと小学生向け合体ロボ。それ以来、ゴツゴツメカのオンパレード。
「ガンダム−SEED」の<アークエンジェル>で曲線美復活か?