2011年、ドイツと南アフリカで武力衝突が勃発して超国家主義者が政権を掌握。ついに英米との間で戦術核戦争に。アーケア(好熱性の古細菌)を細菌兵器化する秘密研究所を核で破壊するために米新鋭原潜<チャレンジャー>はSEAL部隊を送り込む。南アフリカ側原潜<フォールトレッカー>との戦い。
<チャレンジャー>はヴァージニア級4番艦で艦番号778。実際のバージニア級4番艦は<ノース・キャロライナ>(艦番号777)。<チャレンジャー>はバージニア級同型ではなく、船殻がセラミックス混合アルミナ。いわゆる傾斜機能合金製で最大潜航深度はなんと15,000ft(4,500m)。建造費約37億ドル。水中最大速力52?ノット。無音最高速力25ノット。乗組員120人。ワイド・アパーチャー・アレイ、TB-29アレイ(長さ半マイル)、TB-16D右舷側太線。Mk48 ADCAP、Mk88核魚雷。ヒドラジン・ガス発生機による非可逆的な非常ブロー手段を持つ。ASDS:先進型SEAL兵員輸送システム(長さ65ft、ロッキード・マーチン製)、イルカ型ロボットのSDL:兵員輸送艇、LMRS:長時間型機雷偵察システム、ISLMM:改良型潜水艦発射可動機雷を持つ。
青緑色レーザー目標選別器で追尾してくる魚雷がポンプジェットが終端誘導速度に切り替わり、アクティブ/レンジゲート・モードに切り替わり、ブースター・ロケットに点火、超キャビテーション速度に移行100ノットからさらに加速するシーンがかっこいい。
地球科学的なテイストもちらほら。衛星からの海中レーザー探査を逃れるために酸化鉄を散布して植物プランクトンを大増殖させるとか、サウンド・チャンネルとか、ロドリゲス海嶺、モザンビーク海盆とアガラス海盆とプリンス・エドワード断裂帯に挟まれた熱水活動域にある2つの熱水噴出を利用して音響レンズを作り、敵艦よりも遠方から探査を試みるとか。
●「深海の雷鳴」(2001、ジョー・バフ、ソニーマガジンズのヴィレッジ・ブックス、2006.2)
●「原潜、氷海に潜航せよ」(2002、ジョー・バフ、ソニーマガジンズのヴィレッジ・ブックス、2007.3)
(<チャレンシャー>乗組員)
リチャード・モース:戦隊司令官(英)
ウィルスン:中佐、40才、艦長(CO)→三作目で代将に
ジェフリー・フラー:副長(XO)少佐(元SEAL)→三作目で艦長(中佐)に。
ジャクスン・ジェファスン・ベル:副長補佐(COB)大尉→三作目で副長(少佐)に。第一子が生まれたばかり
?:新COB、ジャージーシティー出身、ラテンアメリカ系、40過ぎ。辛辣で皮肉屋で背が低くずんぐりしている。
トム・ハリスン:少尉、操縦士/ヘルムズマン、オーランドー出身、20歳。マサチューセッツ工科大学、ひょろりとした体形。声が高い。
モナハン:航海長、大尉
ウィリー:機関長、大尉、率直に物を言う。長身
?:兵装士官/ウェプス、大尉
ジャクスン・ジェファスン・ベル:大尉、兵装士官(LPO、ウェブズ)→副長補佐
イルザ・レーベック:海洋学者、南アメリカ人、スクリプス海洋研で博士号、30近い
リチャード・セッションズ:ソーナー士官、大尉、20代半ば。太り気味。
キャシー・ミルグロム:ソーナー士官、大尉、リバプール生まれ、英海軍との交換士官。
?:ヘルムズマン(操舵手)
デイヴィッド・メルツァー:下級甲板士官(JOOD)、中尉、操縦士、海軍士官学校卒、ブロンクス出身、しぶとい
シャジョ・クレイトン:SEAL中隊長、大尉、黒人、20代後半、アトランタ出身、完璧なスイマー型体形
チーフ・モンゴメリー:30代。180cm以上、ラインバッカー並みの体格
(略語)
ADCAP:高性能魚雷
AMRAAM:高機能中距離空対空ミサイル
ARCI:音響高速既製装置
ASDS:先進型SEAL兵員輸送システム
ASROC:対潜ロケット
ASW:対潜水艦戦
AWACS:空中警戒式管制機
CACC:指揮制御センター
コン:発令所
ダイヴ:潜航士官
EMCON:放出制御中
EMP:電磁パルス
ESM:対電子支援室
ISLMM:改良型潜水艦発射可動機雷
LCD:液晶ディスプレイ
LIDAR:レーザーレーダー
LMRS:長時間型機雷偵察システム
マニューバリング:機関制御室
RAL:作動許可リンク
ROTC:予備役将校部隊
TMA:目標動静解析
UUV:無人水中探査機