7000万年前に絶滅したと考えられていたシーラカンス(Coelacanth。少なくとも3億8000万年間存在している古代の魚)は、南アフリカの北東海岸沖の浅い海域に生息しているのが1938年発見され、1998年にはそこから遠く離れたインドネシアで別種のシーラカンスが発見されたのでした。
シーラカンスは3億8千万年前の地層からも化石が発見され、生きた化石として有名、水深100m〜700mの深海に生息している。雄170センチ、雌200センチで卵胎生、肉食で魚やイカを食べている。
南アフリカで2匹目が発見されたのは何と14年後の1952年でした。12月20日に、重さ88ポンド(約40s)の個体が捕らえられ、それが飛行機で運ばれ、ついに手にしたスミス教授は14年間も待ったあまりの感激に涙が止まらなかったと述べています。
その後、約200個体が捕獲され、その大半はマダガスカルの北西の海岸沖のコモロ諸島のうちの2海域(西インド洋)で捕獲され、他は数匹の南アフリカ、モザンビークおよびマダガスカルから捕らえら、半分が科学的な研究に使われたそうです。
これらの実績から、南アフリカ海域のシーラカンスの全数は500匹程度と考えられています。したがって1989年最も絶滅の恐れのある絶滅危惧T類の種として登録されています。これにより博物館へ展示する標本としても捕獲・持ち出しが規制されたのでした。
=>The Fish Out of Time
=シーラカンス 発見のドラマ!(山田海人)
ダルマザメは体長50センチほどの小型のサメで腹部には深海魚特有の発光器官をもっている深海サメです。この深海サメが有名になったのはその並はずれた攻撃力です。
1951年原子力潜水艦が太平洋を航行中、ソナードームに異常を生じたので調べてみると、ナイフでもなかなかカットできないソナードームのゴムカバーが刃物のようなもので鋭く丸くカットされていたのです。航行中に近寄った不審なものも考えられず、専門家の調査に委ねられました。 その結果、ソナードームのゴムカバーを切り取ったのはダルマザメの仕業であることが判明しました。
他にも1991年にはメキシコ湾で海底地形の調査船から曳航されていたストリーマーケーブルが、ダルマザメによって丈夫なカバーを咬みきられ、中からケロシンが流れ出て海底調査が中断させられたこともありました。
ダルマザメは通常活発に遊泳しているマグロ、クジラ、サメなどの大型回遊魚の身体をかじり取ってその皮や肉を食べているという特異な食性をもった深海サメです。行動として日中は深海で生息し夜間には表層に移動して餌となる大型回遊魚などを狙っているようです。
最近の研究ではマグロなど遊泳力の速いものには餌となっておびき寄せ、喰われる直前に身をひるがえしてマグロの腹部などに鋭い歯で噛みつき、特殊なクチビルでふさぎ、身体を回転させて肉をそぎ取っていると言われています。このようにマグロのスピードを利用して鋭く身をカットしているという凄い深海サメです。
=>Australian Museum Fish Site
=深海の忍者 ダルマザメ(山田海人)
深海の厳しい環境の中でメスがオスを見つけることは至難の業でしょう。我々人間は陸を平面的に歩いているのですが、チョウチンアンコウは空中を漂っているような水深1000m〜2000m深海の中深層に生息しているので三次元の世界、これではなかなか仲間と出会えないのです。
繁殖行動のためには欠かせない相手をどうして見つけているのでしょうか? このチョウチンアンコウのオスは何とメス(44センチ)の1/10から1/20程度のサイズ(2センチ)です。一度出会ったらもう離すものかとメスの身体に噛みついて離さないのです。そのうち両者の皮膚、そして血管まで癒着し、オスはメスからの栄養分を貰って寄生します。この寄生オスはやがて牙や目そして腸まで退化し、精巣を発達させ生殖のための機能としてメスの身体に同化する珍しい生態をしています。
ある個体ではメスは30センチで、腹部の後ろに寄生していたオスは5.5センチで、オスは逆さ状態のままでした。この姿勢はオスにとって辛かったのでしょうか、あるいはこの姿勢が意味がある姿勢だったのでしょうか? まだ謎です。 Australian Museum Fish Site
メキシコ湾で捕獲され1963年に新種として登録されたイカです。目の間が狭くまるで宇宙人のような表情のユニークな深海イカです。全長10センチほどの小さなイカですが、捕食者が迫ってくると身体を透明にして避難できる"透明人間"のような能力があります。その独特の表情から"深海生物らしい"として好評を得ています。
=>ocean explorer
9.幼魚は浅海でも深海魚
フジギウオ Gibber fish Gibberichthys pumilus