◇2006年度大会
2006年8月27日(日)、船の科学館で開催された「第2回オレッちのノーチラス号コンテストN-con 2006」は、投票総数約100の投票結果を元に、小堀信幸、藤崎慎吾、増尾昭一、宮武一貴各審査員の合議により、以下のとおり最優秀作品が決定されました。
RC艦隊さん、リッドさん、井上直寿さんの3人の造形作品は、まったく違う系統の作品で、見学者の投票結果も審査員の評価も3つに割れました。 RC艦隊さんの作品は現存する潜水艦を観測船に改造するという地味なデザインながら元の潜水艦とは全く異なる雰囲気に変身させた点が見事。リッドさんは夢のあるSFっぽい作品で昨年より格段にレベルアップ、井上さんはレトロ・モダンな作品で、完成度の高い熟練した美しさが現れている。
このため造形部門の最優秀作品がなかなか決めらませんでしたが、最終的に設定の面白さの点でRC艦隊さんが選ばれました。 ◇会場風景
◇2006年度コンテストに関する審査員ほかのコメント
・昨年は、発表機会がなく長年温めていた作品がどっと出品されたのか、レベルの高い作品が多く出展され、新らしい参加者が応募しにくいのではと心配された。 これについて、「デザインというものは、満足のいく作品ができればそれで完成してしまって、それ以上改良するのが難しい。それがデザインというもの。新しい作品に取り組んでもらうには新しいインスピレーションを引き出していくしかないのでは」との意見あり。来年はさらに工夫の要あり! ・「ただでさえ作品自体のレベルが高いうえ、高いレベルの審査員が審査しているため、手が出せない」という意見あり。特にプロを目指す人にとっては気軽に出しにくいというのも頷けるが、逆にそれだけ挑戦しがいのあるものとして、このコンテストの存在意義があると思う。
・今回は、全国の都道府県教育委員会と主なアニメ・CG専門学校にメールによる開催案内を行い、7月初めには月刊ニュータイプにも開催案内が載った。しかし、参加者数の増加には繋がっていない。
来年は各方面の掲示板への書き込みなどの口コミのほか、JAMSTECや船の科学館などの公式ホームページで参加募集案内することも検討する。また、新学期に入った4月中頃に案内するだけでなく、夏休みを控えた7月初めに再案内することも必要。
・ノーチラス号は原作を読めば主に海洋調査船(探検船)で、その点ではシービュー号やシークエストも同系統の物語だが、若い世代にとって、ノーチラス号といえば「ふしぎの海のナディア」のような戦闘艦のイメージが強く、アイデアが固定化されがちではないか? ・海底基地・浮遊都市部門の参加が1作品のみだったが、小林氏の作品も見方を変えれば海底基地の一種であるので、2作品で競えば面白かった。 ・横山氏の海洋モンスターの絵が印象的。来年は海洋モンスター部門を設けては。海洋モンスターと潜水船のツーショット作品が見たい。 ・「搭乗クルーを描きたい」という意見もあり。過去の作品を見て行くとどうも「モノ」に寄ってしまっているから感情移入できずに参加しにくいとの趣旨。生活部門などを設けるなど、キャラも含めたセットで表現できるよう工夫するといいかも。 ・今回は試みとして、フネカン(水物フェステバル)と別会場である、入場券不要の青函連絡船「羊蹄丸」で開催した。しかし、艦船プラモ愛好者で親子連れ参加の多いフネカン参加者が見に来ることが難しいのと、フネカンとN-conの両方にエントリーした参加者が会場間の移動で大変だった。来年は有料でもフネカンと隣接会場がよいとの意見多し。 ・ペットボトル部門は今年は1作品(昨年は2作品)。エントリー種目として引き続き頑張る必要あり。さらなる検討を要す。フネカンのはぬまあんカップ(ペットボトル潜水艦種目)とのタイアップもありか? ・賞品を工夫してはとの意見もあり(現在は学生部門のみカップ贈呈)。賞品については継続的に贈呈していくのは事務局としても負担が大きいので、社会人にとっては作品をN-conだけでなくSF大会、JAMSTEC一般公開などでも展示し、関係業界等に知ってもらえるということをメリットとしたい(この5月も、JAMSTEC一般公開で樋口監督がN-con作品を見ている。)。 ・宅急便による搬入方式として、前日(土曜日)12:00-16:00の時間指定便が便利。
・優待券(100円引き)は全館共通券(1000円)を購入した時のみ有効。本館入場券(700円)には使えない。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最終更新日:2007/2/9 Copyright © 2005-2008 ノーチラス号デザインコンテスト2008, All rights reserved. |