小澤さとる(小沢さとる)作品紹介 |
だいたい社会的メッセージが込められたアニメというのはあまりないものですが。好みのうるさい(汗)小澤先生が意外にも気に入っている理由がわかったというか、つまり小澤さとるが原作者としてちゃんと参画した作品であることがわかった次第。
ちょっと言いたい点としては、なぜユリシーズという核ミサイル搭載原潜が世界に反逆することになったのか、その原潜に未婚の母子を乗り込ませてどういう役割をさせようとしたのか、主人公の父親がなぜ14年間も宇宙ステーションに留まって地球観測を行っていたのか、電波障害で世界が孤立化していることと浮遊樹の役割は・・・など、重要なことがすべて最終巻を観ないとわからないようになっており、その最終巻はDVDにしか載っていない。これは不親切で、あまりいい方法とは思えません。
(あらすじ)
水惑星のニアミスで海面が上昇し陸地の90%が沈没した「ハンマー・オブ・エデン」の14年後。日本の一部(ヤビツ、富士市?)、アメリカの砂漠地帯(石油王が支配)、中国(魏国とテンゲルが対立)、チベットなどわずかな国しか残っていない。
これらの国々が新国連を結成し、ヤビツの山頂に座礁した原子力空母「エレクトラ」を本拠として世界の再建と平和を模索するが、偏在する食糧生産と石油資源を巡って対立があとを絶たない。話し合いによる平和に絶望したグールドが核ミサイル搭載原潜「ユリシーズ号」で世界に反逆する。
宇宙ステーションで地球観測を行っていた主人公の家族は、父親一人を残し、母と双子の兄弟が地上に降りる。その兄ディーンはユリシーズ号で育ち、弟キールは新国連事務総長のアオイに育てられる。ユリシーズ号がヤビツのエレクトラにトマホーク攻撃を仕掛けた夜、二人の兄弟は出会い、未婚の少女イスラの出産に立会うことになる・・・。
ハンマー・オブ・エデン後の世界は、14年後ドゥーラ・ビィーラという超高速海流が世界の海洋を巡り、一度それに飲み込まれたら二度と脱出することができない。また世界的に電波障害があり、かつて太陽発電衛星からのエネルギー受信装置として配置された浮遊樹のそばでしか明瞭に受信することができないという設定。
ドゥーラ・ビィーラは「サブマリン707」以来のアイデアですが、海面上昇してこそ世界を一周できるようになり、本作品で初めて詳しく描かれました。登場するダチョウの名前が「マユゲ」であることが判明。このダチョウ、言っていいのか悪いのか小澤先生にそっくりなんですね。
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