小澤さとる(小沢さとる)作品紹介

バナー
西村屋トップメニュー>小澤トップ気楽にメッセ−ジ・ボードへ検索エンジン
 
●「海底戦隊」(1961-62, 少年ブック)
 深海のジェット海流のアイデアが登場している。

●「少年台風(タイフーン)(1962-63、少年、1965、少年キング)
 喧嘩友達の風間大助、山川三太の2人。三太はある事件で右腕を打たれ、美土路博士によって右手をサイボーグ化される。2人は、少年台風第二期生に選ばれ、原子力空母100<台風>(巡航速度18ノット、全速48ノット、排水量7万トン)に乗船する。
 S王国大臣ベリヤ男爵は、5000〜8000mの深海で3000人が5年間居住することができる大潜水住居<マイゼッター号>を開発する。ところが、野望を持つブルースコット将軍に奪われ、潜水戦艦として各国の艦船を次々と撃沈する・・・。
 <サブ・タイフーン>、<フリゲート・タイフーン1>、<同2>も登場。
完全ネタバレ版あらすじ

●「サブマリン707(1963〜65年に少年サンデー連載。小澤さとる、完全復刻版:Rapport Comics Deluxe、1993、ラポート(株)、全6巻)
 自衛隊の潜水艦707(ナナマルナナ、<うずしお>、初代は米ガトー級)が活躍する海洋冒険漫画。707二世の外観はプラモデルとCGのウェブ”ワタ艦”を参照。
 U結社、巨大潜水艦母艦の<Uキャリアー>、海底のムウ帝国、ジェット海流、潜水タンカー、音響による魚群制御などが登場。3隻合体型潜水空母<アポロノーム>編の途中でアシスタントの大怪我により連載中断。それから2年後の単行本で<アポロノーム>の自爆という意外な結末により、サブマリン707は永き休眠に入る。
 このほか、用語解説、少年サンデーに連載されていたサブマリン707教室、プラモデル教室、小澤さとるの遊方村短信も掲載されている。
=完全ネタバレ版あらすじ第1部:U結社編第2部:ナゾのムウ潜団編

絶版本を投票で復刊!

●「冒険日本号(1964、小澤さとる)
 木こりの老人に拾われた捨て子の日本太郎は、老人が残した唯一の遺産であるへんぴな山々を受け継ぐ。その山々がダム建設や観光事業のために買われて一兆円の大金持ちになり、空飛ぶ潜水空母<日本号>を建造。完成した日本号を受け取りにきた太郎は、騒乱罪予備で警察に追われ、日本号に乗ってなんと空に飛び立つ・・・。
 <日本号>は山田野博士が現代の科学の成果を全て取り入れて日本造船(株)で建造したもの。建造費約2000億円。マッハ15で飛行し、ロケット機<日本号フライト>30機を搭載する。
完全ネタバレ版あらすじ

絶版本を投票で復刊!

●「Dマック(1966、少年画報)
 海事探偵事務所のD・マックの探偵長の力丸正吾が主人公。助手のギロ、一等機関士のポパイ、酒飲みの阿部忠の娘ナミちゃんが仲間。クリンチと名乗る謎の男が力丸に仕事を依頼する・・・。水中円盤<スキップ・ジャック>が登場。
完全ネタバレ版あらすじ

●「スキップ・レッド(1966、少年画報) ・アトム戦車の巻
 原子炉と原子砲を持ち、砂漠を潜ることのできる長さ20mもの巨大戦車「アトム戦車A・T」を米国が開発した。その戦闘実験中に、ハーケン・クロイツ団が密かに弾頭を核弾頭にすり替えた訓練用ミサイルがA・Tに直撃。真の姿を現したA・Tは、その後、地中に姿を消す・・・。
 水中円盤(Dマックの<スキップ・ジャック>そっくり)とその潜水母艦<グルップ号>が登場。なんと、海底斜面で乱泥流(タービダイト)を発生させてA・Tをやっつける。
完全ネタバレ版あらすじ

●「青の6号(連載1967、小澤さとる作、久松文雄アシスト。SEBUNコミックス、復刻版1999年、世界文化社、上下2巻)
 1967年に少年サンデーで連載。太平洋中央の海底下250mにあるマラコット海山の火口に「青のドーム」があり、海中航路の安全と救難を目的とした組織「青」の本局(円波局長)が置かれている。青の所属艦隊と、世界制覇を狙う多国籍企業マックスの戦闘艦<ムスカ>、浮遊式潜水艦基地<ストリーム・ベース>、<ヤマトワンダー>(ボガー艦長)、赤ハゲとの戦い。
 この復刻版の後書きに作者自らを「尻切れとんぼ作家」と称しているのが面白い。
完全ネタバレ版あらすじ

●「サブマリン707F(FUSION)(1992、小澤さとる作、蛭田 充アシスト。朝日ソノラマ、全6巻及び別巻マグマコンボイ編2巻)/「サブマリン707パーフェクトガイド(1993、朝日ソノラマ)
 「サブマリン707」の新作。1991〜92年に朝日ソノラマから全6巻及び完結編「サブマリン707パーフェクトガイド」が出版されている。夕刊フジ版(マグマコンボイ編2巻)はその先行的サイド・ストーリーと言えばよいか。
 速水艦長の養子となった水早賢次と日下五郎は自衛艦の艦長になり、あの海野千太は、なんと国立深海技術研究所の研究者で、南郷隼人副長の娘、茶衣香と付き合っている。
 ジェット海流、深海の澪現象「ネプチューンの花火」、海溝底の疑似海底(ミルキーウェイ)での生命誕生と惑星間生命伝播、ラムラムホルム・エンジンという水圧反応型波動モーターなど、小澤先生が創造の飛躍を思う存分表現した作品。 "RESRE"構想がちらりと登場
完全ネタバレ版あらすじ

●「AO6青の6号(1997、小澤さとる、メカニカルデザイン:宮武一貴、SEBUNコミックス、世界文化社、全5巻)
 「青の6号」の新作。オゾン層破壊による紫外線の脅威から逃れるため、人類を深海に移住させるアクエリアス計画が進められている世界。国連海中監視機構AOと海洋テロ結社のジオス(ジオサイド)との戦い。鮫のロンチーニ(ロレンツィーニ)瓶嚢(びんのう)を応用したロレンツィーニ・システムが登場する。

●ビデオ版「青の6号(製作:バンダイビジュアル渡辺 繁、東芝E&M宍戸史紀、GONZO村濱章司、企画:バンダイビジュアル川城和美、東芝E&M原澤和美、脚本:山口 宏、監督:前田真宏、全4巻, 設定資料集:2000「青の6号 Graphical Would」角川書店)/(文:神山修一、ニュータイプ・ノベルズ)
 小澤さとる「青の6号」だけでなく、星野之宣「ブルーシティー」、安部公房「第四間河期」へのオマージュも感じさせる作品。こちらは、遺伝子工学の天才、ゾーンダイクが核爆発で南極ロス氷棚を崩壊させ、海面が上昇。氷床に押されられていた南極の地殻も上昇したという想定。さらに、マントル中層脈流に達するポールシフト誘因装置”超磁力システム”でバンアレン帯を消失させようとする。
 「ブルードーム」は全長1800mのオウムガイ型の実験開発都市で、バヌアツで建設、係留型海底施設としてメラネシア海盆1000mの水深の海底活火山のカルデラ内に設置。「ストリームベース」はゾーンダイクが南極深海底に建設している。
(登場人物)
トンボ:少年
紀之真弓:青6グランパスのパイロット
シドラ水兵長:青6
速水鉄(一尉):18才で国際海事士官学校入学。非合法サルベージ業
伊賀二佐:青6艦長
ユーリ・マヤコフスキー:青6副長。呼び名「マシン」とか「レプリカント」。ロシア人。貿易商の父の仕事の都合で北海道に長く暮らす。
_明海(ユン・ミヨンヘ):通信士
黄美鈴(ホァン・メイリン):ロレンツィニ・システムのオペレーター。10才。仏人の父と中国系ヴェトナム人の母。コルクの部屋
山田マキオ:ソナー手。アフロヘア、サングラス。ホアンの保護者兼サポート役。R&Bオタク。
フリーダ・ベラスコ:水平操作手(プレーンズマン)。長身の白人女性、見事なバスト
アレッサンドロ・ダビッド・シケイロス:アレス。垂直操舵手(ヘルムズマン)。優男。元伊海軍
ジャン・ジャック・バーネル:バラスト・コントローラー
城(ぐすく)陶子:火器管制担当
大川明周(あきひろ):同上。兵器マニア
中村晃一:一等航海士。「中村のじいさん」
ヒュー・コーンウェル:「ヒュー先生」、機関長。スコットランドなまり。初老の男。15年もケンブリッジ大で工学の講座を受け持つ。
辻料理長
野中二尉:1000m近くまで潜れる。
ドレイク:女医
ゾーンダイク:
ベルグ:「黙示録の獣」
(登場するメカ)
「りゅうおう」:「青」の6番艦。最新鋭。前田真宏監督がデザイン。電磁誘導エンジン。
グランパス:白兵戦モードに変形可能。前部コックピットはパワードスーツとして射出可能。多孔式消音ノズル。音源魚雷スタンピート。短魚雷スプリンター、長距離射程ホーミング魚雷スティングレイ、ニードルガン
「なるしお」:宇佐美一等海尉(あだ名「荒武者」)が艦長。御子神が副長。
「シン・ハー」:
「コーバック号」:青の1号。艦長:ギルフォード提督(黒人女性)。副官ニコル少佐
「レクイエム」:青の4号
「ブティク」:青の0号。16基の核ミサイル。
「ボルガ」:青の5号
「ウィザード」:青の2号
「ドルフィン」:
「インディラ」:
幽霊船;軍艦鮫。ベルグが指揮。副官アルバン。主砲から巡航ミサイル「トビウオ」を射出。ホーミング魚雷「シャベルノーズ」、「クラゲ」、「コバンザメ」
ムスカ級生体潜水艦:ミューティオたちが乗員。「コバンザメ」、「ウミグモ」を搭載。ゼリー状の流体バリアで保護されている。全長200m〜300m。
「アカハゲ」:ゾーンダイクによって最初に造りだされた最初の生体潜水艦
「ブルー・ドーム」:2500人が居住。水深500m
「世界システム」:50の衛星
「ポール・ベース」:北極海の永久氷をくりぬいてドームを据えつけている。

●ねこ版「青の6号西村屋選
 エスねこさんによるビデオ版「青の6号」のノベライズ版。登場キャラクターのスピーディーな会話と地球科学と海洋工学の専門知識に裏打ちされたリアリズムが魅力の、オリジナルといってよい素晴らしい作品。

●「深海の艦隊 サブマリン707」(東映ビデオ 発売年月日:1997/01/10)
 作画はかなり古臭いけど。ストーリーは707Fベースだと思うけど読んでないので不明。707というより轟天号みたいだった。海底王国の女王とか出てくるし。
 速水艦長の声が富田さんなんでゴウトをおもいだしてしまいますた。97年作品とは思えん絵でした。崩れる建物がすげーわかりやすい(w序盤の頭つぶされた下っ端が目飛び散ってちとグロでしたが。深海の国とかチャイカとかの名前使っていたから、Fもちょっとからめてるかな?(2ちゃんねるより)

●「DEPTH WARS 潜水艦ドンガメ一家 サブマリン707 深海2万3000年の航海
第1話 ライオールブルクへの航海
 その1 インガルーシの要塞
  第1章 生まれかわったドンガメ
  第2章 子ガメ・ドンガメ着艦作業
  第3章 カモメは飛べない!
  第4章 深海からの奇襲!
  第5章 ばかデッカイX!
  第6章 X浮上!
=>瀧之家の公開サイト

●「サブマリン707 深海2万3千年の航海」(2003、小澤さとる、日経キャラクターズ)

●「サブマリン707R Revolution」(2003、小澤さとる、DVD)
制作秘話(by 宮武一貴、佐野総一郎プロデューサ)

●『2031年、さようなら「うらしま」』(小澤さとる、原作:藤崎慎吾、執筆中)

●「タイドライン・ブルー」(小澤さとる・飯田馬之介)
 放映当時は最終回がDVDにしか入っていないということで、製作意図が判然としない尻切れトンボの印象がありましたが、今回、全巻を続けて観たことで、大異変後の地球の全体像もわかり、親子の葛藤と世代交代、国際平和の構築、地球観測データの重要性などのメッセージが明瞭に伝わってきました。

 だいたい社会的メッセージが込められたアニメというのはあまりないものですが。好みのうるさい(汗)小澤先生が意外にも気に入っている理由がわかったというか、つまり小澤さとるが原作者としてちゃんと参画した作品であることがわかった次第。

 ちょっと言いたい点としては、なぜユリシーズという核ミサイル搭載原潜が世界に反逆することになったのか、その原潜に未婚の母子を乗り込ませてどういう役割をさせようとしたのか、主人公の父親がなぜ14年間も宇宙ステーションに留まって地球観測を行っていたのか、電波障害で世界が孤立化していることと浮遊樹の役割は・・・など、重要なことがすべて最終巻を観ないとわからないようになっており、その最終巻はDVDにしか載っていない。これは不親切で、あまりいい方法とは思えません。

(あらすじ)
 水惑星のニアミスで海面が上昇し陸地の90%が沈没した「ハンマー・オブ・エデン」の14年後。日本の一部(ヤビツ、富士市?)、アメリカの砂漠地帯(石油王が支配)、中国(魏国とテンゲルが対立)、チベットなどわずかな国しか残っていない。
 これらの国々が新国連を結成し、ヤビツの山頂に座礁した原子力空母「エレクトラ」を本拠として世界の再建と平和を模索するが、偏在する食糧生産と石油資源を巡って対立があとを絶たない。話し合いによる平和に絶望したグールドが核ミサイル搭載原潜「ユリシーズ号」で世界に反逆する。

 宇宙ステーションで地球観測を行っていた主人公の家族は、父親一人を残し、母と双子の兄弟が地上に降りる。その兄ディーンはユリシーズ号で育ち、弟キールは新国連事務総長のアオイに育てられる。ユリシーズ号がヤビツのエレクトラにトマホーク攻撃を仕掛けた夜、二人の兄弟は出会い、未婚の少女イスラの出産に立会うことになる・・・。

 ハンマー・オブ・エデン後の世界は、14年後ドゥーラ・ビィーラという超高速海流が世界の海洋を巡り、一度それに飲み込まれたら二度と脱出することができない。また世界的に電波障害があり、かつて太陽発電衛星からのエネルギー受信装置として配置された浮遊樹のそばでしか明瞭に受信することができないという設定。

 ドゥーラ・ビィーラは「サブマリン707」以来のアイデアですが、海面上昇してこそ世界を一周できるようになり、本作品で初めて詳しく描かれました。登場するダチョウの名前が「マユゲ」であることが判明。このダチョウ、言っていいのか悪いのか小澤先生にそっくりなんですね。

=>タイドライン・ブルー公式サイト
=>パリポリ噺>第1話第4話
=>ぷらすまいなす研究所・夢幻>第2話第3話第4話
=>CODY スピリッツ>第2話
=>Cosi Cosi>第1話第2話第3話第4話
=>蛙・鳴・蝉・噪>第1話第2話第3話第4話 =>たこの感想文>第4話
「タイドライン・ブルー」スペシャル対談


西村屋トップメニュー>小澤トップ気楽にメッセ−ジ・ボードへ検索エンジン